自民党の憲法改正草案についてつぶやきました

  • 自民党憲法改正案第11条。現行憲法が「基本的人権の享有を妨げられない」とあるのを単に「基本的人権を享有する」に。意味は変わらないようにも読めるが、現行憲法ではわずかな差し支えでも「享有を妨げられている」と主張できるが、自民案では「まあだいたい享有できてるから文句を言うな」と却下。 posted at 21:37:26
  • 同第12条。現行憲法「自由及び権利は…これを保持しなければならない」を「保持されなければならない」と受身に。これも意味に違いないように読めるが、保持する主体が不分明に。現行憲法は、国民が不断の努力で保持しなければならないといっているのは明らか。 posted at 21:41:57

まだまだ続きます。

  • しかし自民案では「自由及び権利には責任及び義務が伴う…、常に公益及び公の秩序に反してはならない」とあるので、前半の規定は、国が自由と権利を、国民の乱用から守るという意味に180度逆転してしまう。 posted at 21:45:05
  • 自民憲法改正案第32条。現行憲法「裁判を受ける権利を奪はれない」を「裁判を受ける権利を有する」に。これも変わらないようにみえるが、現行では裁判が遅れれば「権利が奪われている」と主張できるが、自民案では「遅くなっても裁判は受けられるからいいじゃないか」ということになる。 posted at 21:53:19
  • 自民憲法改正案第13条。「公共の福祉に反しない限り」が「公益及び公の秩序に反しない限り」と改悪され、国が公益や公の秩序を掲げれば国民の権利を制限できることに。しかし改悪はそれだけではない。最後の「国政の上で、最大の尊重を必要とする」が「最大限に尊重されなければならない」に。 posted at 22:01:27
  • 現行憲法では、生存権に照らして、国の施策が「最大の尊重」をしたものと言えるかどうかが問われる。しかし自民案では「最大限」かどうかは国政の側が判断することに。つまり、社会保障を切り下げても「それしかできません」となればそれですむことになる。プログラム規定にさえならない。 posted at 22:08:24
  • このように、自民党の憲法改正案は、大きな改悪点の他にも、ちょこちょこと国民の権利を切り縮める仕掛けが組み込まれている。そういうところにもしっかり注意したいね。 posted at 22:11:22

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