米ウォールストリートジャーナル紙が、「一人の男の侵略が…」と題して、安倍首相を批判する社説を掲載しました。
One Man’s Invasion Is … – WSJ.com
同社説は「誰が第2次世界大戦を始めたのか? 我々は、これは、地球が太陽の周りを回っているのかどうかをめぐる長い間と同様に決着済みの問題の1つだと考えていた。しかし、日本の安倍晋三首相は新たな解釈を下している」といって、安倍首相が国会で「侵略の定義は決まっていない」と答弁したことを痛烈に批判しています。
One Man’s Invasion Is …
Japan’s Prime Minister reinterprets the history of World War II.
[Wallstreet Journal April 26, 2013, 6:43 p.m. ET]
Who started World War II? We thought that one belonged to the Department of Settled Questions, along with any lingering doubts about whether the Earth orbits the sun. But Japan’s Shinzo Abe has a fresh, er, interpretation.
“The definition of what constitutes an ‘invasion’ has yet to be established in academia or in the international community,” the Prime Minister told the Japanese Diet Tuesday. “Things that happened between nations will look different depending on which side you view them from.”
Mr. Abe’s foray into historical relativism will come as news to survivors of Pearl Harbor, the Bataan Death March or the Rape of Nanjing. Much of the world long ago forgave Japan its wartime atrocities. But it hasn’t forgotten them.
Meantime, the Prime Minister’s remarks come as the Korean crisis isn’t over, and as China tests Japan over its possession of the Senkaku islands (Diaoyu to the Chinese). Japan is a democracy and an ally, but Mr. Abe’s disgraceful remark will make his country no more friends abroad.
ということで、これまたへっぽこ訳です。
一人の男の侵略が…
日本の総理大臣が第2次世界大戦の歴史を再解釈する
[ウォールストリートジャーナル米版 2013年4月27日付]
誰が第2次世界大戦を始めたのか? 我々は、これは、地球が太陽の周りを回っているのかどうかをめぐる長い間と同様に決着済みの問題の1つだと考えていた。しかし、日本の安倍晋三首相は新たな解釈を下している。
「『侵略』を構成するものは何かという定義は、学問の世界でも国際社会でも確立されていない」と、日本の首相は火曜日、国会で答弁した。「国家間に生じた問題は、どちらの側からそれを見るかによって違って見える」
安倍首相が歴史相対主義に手を出したことは、真珠湾、バターンの死の行進あるいは南京虐殺の生存者にとって驚くべきニュースだろう。世界の大多数は長い間、日本の戦時中の残虐行為を許してきた。しかし、それらを忘れた訳ではない。
首相のこの発言は、朝鮮半島の危機が続き、中国が日本の尖閣諸島領有を試しているさなかに飛び出した。日本は民主主義国家で同盟国だが、しかし安倍首相の恥ずべき発言が、海外で彼の国の友人を増やすことはないだろう。