昨日は、ブロムシュテット翁の振るN響の定期演奏会を聴いてきました。
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 op.73
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
ブロムシュテットは1927年生まれの86歳、おそらく現役最高齢の部類に入る指揮者です。そのブロムシュテットがどんなブラームスを聴かせてくれるのか、期待して行ってきました。イベントのせいで原宿駅を降りるのに5分もかかる大混雑でしたが、なんとか無事にNHKホールにたどり着き、いつものように3階席へ。広いNHKホールですが、3階席も最後列までほぼ満員でした。
前半2番は、枯淡の境地とでもいうのでしょうか、余分なものをそぎ落として、淡々と作品そのものを浮かび上がらせるといった感じの演奏。3階席まで音が十分に上がってこなかったので、少し寂しかったというきらいはありましたが、なるほどこれが86歳にしてたどり着いたブラームスかと思って聞いていたら、後半3番は、うってかわって若々しいというか、エネルギッシュな躍動する演奏でした。2,3楽章はしんみり聴かせ、4楽章で一気にテンポアップし、最後は人生の最盛期をふり返りつつ穏やかな境地にいたって、消えるように終わる。見事な演奏でした。演奏が終わって、ブロムシュテット翁が手を下ろすまでの十数秒間、あの広いNHKホールが物音ひとつ立てず…。みなさん、翁の見事な指揮振りに引き込まれたようでした。翁自身、カーテンコールのときにオケにむかって小さくガッツポーズをしていたのが印象的でした。
ブロムシュテットのCDは、シュターツカペレ・ドレスデンとのシューベルト交響曲全集しかもっていませんが、いろいろ聴いてみたくなりました。
- さて、原宿方面に向けて出発!ブロムシュテット翁のブラームス2番、3番です。 posted at 13:52:55
- NHKホールに到着!本日はN響定期演奏会、ブロムシュテット翁の指揮でブラームスの交響曲第2番、第3番。原宿駅がめちゃめちゃ混雑していて、駅を出るだけに5分以上かかりました。^^; posted at 14:57:19
- N響定期前半だん。3階席なので音量的にやや物足りないという感じがしないではないが、ブロムシュテット翁は力みとか演出と言ったものを削ぎ落として、この曲のエッセンスだけを奏でたような演奏。弦がそれに応えて雑味のない音を響かせていた。 posted at 16:02:11
- さて、後半第3番はどうなりますやら。期待ワクワクです。 posted at 16:02:44
- N響ブロムシュテットだん。前半の印象とは違って躍動的な演奏で始まり、2楽章3楽章をしんみり聞かせたあと、また第4楽章をダイナミックに始め、しかし最後は人生の円熟期をすぎていく一抹の寂しさを漂わせながら柔らかく閉じられる。本当に今日聞きにきて良かったと思える演奏でした。 posted at 17:01:55
- 終わったあと、カーテンコールで出てきたブロムシュテットがオケに向かってガッツポーズをしていたのが印象に残った。ブロムシュテットの期待にN響も見事に応えたということだろう。NHKホールは3階席までほぼ一杯だった。 posted at 17:03:56