金曜日、日フィルの定期演奏会を聞いた。プログラムは、インキネンの指揮で、
- シベリウス:交響詩《大洋の女神》
- マーラー:交響曲第7番《夜の歌》
マーラーも楽しみだったが、シベリウスの「大洋の女神」が実演を聞くのが初めてで大いに期待した。
「大洋の女神」は、期待に違わず、インキネンの細部にまでこだわった演奏がシベリウスの繊細なハーモニーを浮かび上がらせて見事な演奏だった。
しかし、後半マーラー7番は、私には納得のいかない演奏だった。スッキリと見通しのいい演奏だったと評価する向きもあるようだが、マーラーらしい“何か”が欠けていた上、足許がたいそうもたついていたように聞こえた。金管は(トランペットを除いて)とてもいい音で大活躍したと思うが、インキネンが弦を極端に抑えるので、管と弦の音量のバランスが悪かったように思う。
どうも僕はインキネンとは相性が悪いようだ。