憲法審査会で「憲法改正は必要なし」と真正面から指摘

今日、衆議院の憲法審査会で、去年末の総選挙後初めての実質的な審議が開かれた。各党が憲法改正に前のめりになるなか、日本共産党の2人の委員は、堂々と真正面から「憲法改正は必要なし」と主張した。

各党いろんな思惑で発言しているが、いまの日本で、憲法の規定があるゆえにできないことがあって困っている、などという問題は1つも存在しない。むしろ、憲法で定められていることが守られていない、きちんと実現されていないことこそが大問題なのであって、そこをきちんと努力して、もう日本国憲法は100%実践した、という段階になって、初めて憲法改正の是非が問われるのだ。

それにしても、先の総選挙で共産党が21議席に躍進したおかげで、衆院憲法審査会の共産党委員が2人になったことは本当に大きな成果だ。国民世論を味方に、ぜひとも大奮闘していただきたい。

2015.5.7 衆院憲法審査会 赤嶺政賢議員の意見表明

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=b1O_yLzRDUs&w=560&h=315]

2015.5.7 衆院憲法審査会 大平喜信議員の発言

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=6zNwc8uzSe0&w=560&h=315]

読売新聞世論調査でも9条改憲は「必要ない」が多数派

「読売新聞」は3月24日の世論調査で憲法問題を取り上げている。で、読売新聞の記事はなかなか認めたがらないのだが、この調査でも、9条を改正する「必要はない」が多数派を占めている。

すなわち、第1項については「改正する必要はない」が84%で、「必要がある」14%を大きく引き離している。第2項についても「改正する必要はない」50%、「必要がある」46%で、やはり「必要はない」が多数になっている。

「内閣・政党支持と関連問題」 2015年1?2月郵送全国世論調査

改憲派が憲法改正の口実にしようとしている「大災害などの緊急事態」での政府の権限についても、「憲法は改正しないで、政府の責務や権限を明記した新たな法律を作る」が52%で多数。国民は、決して改憲派の言動に惑わされず、しっかりと考えていることが分かる。

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