本日は、東京オペラシティで、ラザレフ御大が振る日フィル特別演奏会を聴いてきた。
- ショスタコーヴィチ:組曲《馬あぶ》作品97a
- ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
- ストラヴィンスキー:バレエ組曲《火の鳥》(1945年版)
ピアノ独奏は伊藤恵さん。
本日のコンサート、一番はやっぱり「馬あぶ」の実演を聞けたこと。ショスタコーヴィチが作曲した数多くの映画音楽の中で一番有名な作品だと思うのだけど、実演を聴くチャンスは滅多にない。
映画音楽だから、あれやこれや屈折したところはないが、だからと言って通俗的な音楽にならないところがショスタコーヴィチの素晴らしさ。出だしから、ラザレフ御大は客席をふり返ってドヤ顔を見せて、これでもかこれでもかと、オペラシティから音が溢れてしまうような大熱演だった。
2曲目は、伊藤さんが本当にのびのびと自由に弾いていくのが印象的。演奏が終わるなり、お客さんの誰よりも先にラザレフ御大が伊藤さんに拍手するほど。
後半「火の鳥」は、妖しさ、禍々しさはやや不足気味だったが、その代わりメリハリが効いていてテンポ良くすすんでいく。
演奏会終了後、ラザレフ&日フィルの最新CD、ショスタコーヴィチ交響曲第4番を買って、ラザレフさんのサインをいただいてきた。昨年10月の定期演奏会のライヴ盤だ。
【演奏会情報】
指揮:アレクサンドル・ラザレフ/ピアノ:伊藤恵/コンサートマスター:扇谷泰朋/ソロ・チェロ:辻本玲
会場:東京オペラシティ・コンサートホール/開演:2015年6月7日(日)14:30