日経世論調査、内閣不支持率50%!

日経新聞世論調査(2015年7月26日)

今度は日本経済新聞と読売新聞の世論調査がでた。先週の共同通信、毎日新聞の世論調査と共通する結果が出ている。

どちらでも内閣支持率は9ポイント(日経)、6ポイント(読売)と大きく下落し、不支持率は10ポイント、9ポイント上昇し、38%対50%(日経)、43%対49%(読売)と一気に逆転した。

また、集団的自衛権行使のための安全保障関連法案の今国会成立についても57%(日経)、64%(読売)が「反対」と回答し、「賛成」の26%(日経、読売とも)を大きく上回った。集団的自衛権の行使そのものにも「反対」59%で、「賛成」24%をこれも大きく上回っている(日経)。

原発再稼働についても、「進めるべきでない」56%にたいし「進めるべき」31%と、ここでも安倍内閣がやろうとしていることにたいする国民世論の反対は明らかだ。

内閣不支持50%・支持38%、現政権で初の逆転 本社世論調査:日本経済新聞
内閣支持が最低43%…不支持49%、初の逆転:読売新聞

内閣不支持50%・支持38%、現政権で初の逆転 本社世論調査

[日本経済新聞 2015/7/26 22:00]

 日本経済新聞社とテレビ東京による24?26日の世論調査で、内閣支持率は6月の前回調査から9ポイント低下の38%、不支持率は10ポイント上昇の50%だった。2012年12月発足の現在の安倍政権で初めて逆転した。支持率が4割を割るのも不支持率が50%になるのも初めて。集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案の今国会成立に「賛成」は26%で「反対」の57%を大きく下回った。
 政府の安保法案に関する説明が「不十分」と答えたのは81%で「十分」は7%にとどまった。法案成立に賛成と答えた人のうち、69%が説明不十分と答えた。集団的自衛権行使に「反対」は3ポイント上昇し59%だった。
 自民党支持率は2ポイント低下の36%、民主党は3ポイント上昇し11%となった。支持政党なしの無党派層は横ばいの36%。
 原発再稼働を「進めるべきだ」は31%、「進めるべきでない」は56%でほぼ横ばい。九州電力は川内原発の最終検査を原子力規制委員会に申請しており、8月にも再稼働する見通しだ。
 調査は日経リサーチが全国の成人男女を対象に乱数番号(RDD)方式で電話で実施した。有権者のいる1432世帯から1034件の回答を得た。回答率は72.2%。

◆本社世論調査
(7/24?26に実施。単位%、カッコ内は6月調査。四捨五入したため合計が100%とならない場合がある)
Q1.あなたは安倍内閣を支持しますか、しませんか。
支持する 38(47)
支持しない 50(40)
いえない・わからない 13(13)
Q1SQ1.(「支持する」と回答した人に)支持する理由は何ですか。次の8つからいくつでもお答えください。
自民党中心の内閣だから 24(18)
政策がよい 19(17)
国際感覚がある 30(24)
指導力がある 33(28)
安定感がある 31(30)
人柄が信頼できる 20(20)
清潔である 10(8)
政府や党の運営の仕方がよい 12(13)
その他 2(2)
いえない・わからない 8(11)
Q1SQ2.(「支持しない」と回答した人に)支持しない理由は何ですか。次の8つからいくつでもお答えください。
自民党中心の内閣だから 37(44)
政策が悪い 41(46)
国際感覚がない 13(11)
指導力がない 14(11)
安定感がない 13(14)
人柄が信頼できない 24(26)
清潔でない 6(7)
政府や党の運営の仕方が悪い 38(31)
その他 2(0)
いえない・わからない 6(7)
Q2.あなたは今どの政党を支持していますか。ひとつだけお答え下さい。
自民党 36(38)
民主党 11(8)
公明党 3(4)
維新の党 5(4)
共産党 5(5)
次世代の党 0(0)
社民党 1(2)
生活の党と山本太郎となかまたち 0(0)
日本を元気にする会 0(0)
新党改革 0(0)
その他の政党 0(0)
支持政党なし 36(36)
いえない・わからない 2(2)
Q3.あなたは安倍政権の経済政策「アベノミクス」を評価しますか、しませんか。
評価する 36
評価しない 47
どちらともいえない 9
いえない・わからない 8
Q4.環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉が大詰めを迎えています。日本政府はどのように対応すべきだと思いますか。
合意するため、妥協はやむを得ない 36
妥協するぐらいなら、合意すべきではない 41
どちらともいえない 7
いえない・わからない 15
Q5.政府は建設費が2500億円以上に膨らんでいた東京オリンピック・パラリンピックに使う新国立競技場の建設計画を白紙に戻し、秋に新しい整備計画をつくると決めました。あなたはこれを評価しますか、しませんか。
評価する 72
評価しない 18
どちらともいえない 5
いえない・わからない 6
Q6.現在、国内のすべての原発は停止していますが、政府は今後、安全と判断した原発を再稼働する方針です。あなたは原発の再稼働についてどう考えますか。
再稼働を進めるべきだ 31(32)
再稼働を進めるべきでない 56(55)
どちらともいえない 6(7)
いえない・わからない 6(5)
Q7.アメリカなど日本と密接な関係にある国が攻撃されたとき、日本が攻撃されていなくても反撃する権利を集団的自衛権といいます。あなたは日本が集団的自衛権を行使することに賛成ですか、反対ですか。
賛成だ 24(26)
反対だ 59(56)
どちらともいえない 7(8)
いえない・わからない 9(10)
Q8.政府・与党は集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ安全保障関連法案を今の国会で成立させる方針です。あなたはこの方針に賛成ですか、反対ですか。
賛成だ 26(25)
反対だ 57(57)
どちらともいえない 5(8)
いえない・わからない 12(10)
Q9.あなたは安全保障関連法案に関する政府の説明は十分だと思いますか、思いませんか。
十分だ 7(8)
不十分だ 81(81)
どちらともいえない 2(3)
いえない・わからない 10(7)
Q10.安倍首相は今年の夏に戦後70年の談話を発表する予定です。今回は、これまでの首相談話にあった「植民地支配や侵略」への「反省」、「おわび」という言葉を使うべきだと思いますか、思いませんか。
使うべきだ 45(39)
使うべきでない 35(38)
どちらともいえない 5(11)
いえない・わからない 15(13)

内閣支持が最低43%…不支持49%、初の逆転

[読売新聞 2015年07月26日]

 読売新聞社は24?26日、安全保障関連法案の参院での審議入りを前に全国世論調査を実施した。
 安倍内閣の支持率は43%で、前回調査(7月3?5日)の49%から6ポイント下落し、2012年12月の第2次安倍内閣発足以降で最低となった。不支持率は49%と前回の40%から9ポイント上昇して最高となり、初めて不支持率が支持率を上回った。
 与党が安保関連法案を、野党の多くが参加しない中で衆院本会議で採決したことを「適切ではない」とした人は61%に上っており、国会運営への批判が支持率低下につながったようだ。
 安倍首相が新国立競技場の建設計画を白紙に戻して見直すと決めたことについては、「評価する」が83%に達した。ただ、評価すると答えた人の内閣支持は、支持率が46%、不支持率が47%と拮抗しており、首相の決断も、支持率低下に歯止めをかけられなかったようだ。建設計画を白紙撤回するまでの政府の対応は、「適切ではなかった」が79%に達している。
 安保関連法案の今国会での成立については、「反対」が64%(前回63%)で「賛成」の26%(同25%)を上回っている。政府・与党が法案の内容を「十分に説明している」は12%(同13%)にとどまり、「そうは思わない」は82%(同80%)と依然として高かった。
 安保関連法案の審議での野党の対応を「評価する」と答えた人は23%にとどまり、「評価しない」は65%に上った。
 首相が今夏に発表する「戦後70年談話」で、これまでの首相談話にあった過去の植民地支配や侵略に対する反省やおわびについての表現を「入れるべきだ」とした人は55%で、「そうは思わない」の30%を上回った。
 政党支持率は、自民党36%(前回35%)、民主党8%(同9%)、共産党5%(同3%)、公明党3%(同4%)などだった。

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