今夜は、先週都響と一緒に公演したスウェーデン放送合唱団の公演をオペラシティで聞いてきました。
- J.S.バッハ:モテット「主に向かいて新らしき歌をうたえ」 BWV225
- ペルト:トリオディオン(1998)
- シェーンベルク:地には平和を op.13
- ブラームス:祝辞と格言 op.109
- マルタン:二重合唱のためのミサ曲
指揮はペーター・ダイクストラ
前半3曲で、いちばんすごかったのはペルトの「トリオディオン」。1935年エストニア出身のペルトの曲は中世の宗教曲を思わせる単旋律の曲で、静謐のうちに祈りの言葉が歌われていきます。シェーンベルクは、先日の都響定期で管弦楽の伴奏付で聞いた曲。これも合唱だけだとよりいっそう伝わってくるものがありました。
後半でも、感動したのはこれも現代曲のマルタン。1926年に完成した作品で、歌詞は通常のミサと同じ、キリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイですが、これも静かな単旋律のメロディで進んでいきます。32人の声が見事に揃って、本当に引き込まれてしまいました。
アンコールは、「ジェリコの戦い」、アルヴェーン「そして女は輪になって踊る」、スウェーデン民謡「すべての山と谷をめぐりて」。静かな祈りの曲のあとに、派手な「ジェリコ」が始まったのにはいささか驚きました。(^^;;