講談社学術文庫〈日本の歴史07〉『武士の成長と院政』(下向井龍彦著)を読み始めた。10年ほど前に買って最初少し読んだ形跡があるが、結局「積ん読」になっていたもの。武士の起源や、古代国家の新羅関係の持った意味、俘囚の位置付けなど、非常に分かりやすい。王朝国家論の位置付けも素直に理解できる。同書学術文庫版の刊行は2009年だが、親本の刊行は2001年で、すでに20年以上前になる。それ以後、一般向けの新しい通史はどこからも出版されていない。研究的にはもっといろいろと進展していると思うのだが。
日記2022年4月21日
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