「企業は内部留保を活用して雇用の維持を」と河村官房長官がコメント!?

なんと! 今日の記者会見で河村官房長官が、「企業が内部留保をこういう時に活用することが非常に大事なことだ」と発言したそうな。まるで共産党みたいなセリフ、いったいどんな文脈でこんなことを言い出したのやら…

河村官房長官:「内部留保活用し雇用の維持を」(毎日新聞)

河村官房長官:「内部留保活用し雇用の維持を」

[毎日新聞 2009年1月5日 11時21分]

 深刻化する雇用情勢に関し、河村建夫官房長官は5日午前の記者会見で「企業が内部留保をこういう時に活用することが非常に大事なことだ。企業は人なりだ」と述べ、雇用維持のため積極的に内部留保を活用すべきだとの考えを示した。そのうえで「企業の社会的責任がいかにあるべきかとの議論も生まれている。優秀な人材を持つことは将来に備えるということだ」と強調した。【坂口裕彦】

公式ホームページである首相官邸のホームページ内の官房長官記者発表を見ても、この発言は記録されていない。たぶん記者との質疑応答でしゃべったのだろう。

【追記】

NHKニュースには、もう少し詳しい記事が流れていました。

“内部留保で雇用確保を”(NHKニュース)

“内部留保で雇用確保を”

[NHKニュース 1月5日 14時6分]

 河村官房長官は閣議のあとの記者会見で、深刻化する雇用情勢について「優秀な人材を確保することが企業にとって将来の備えになる」として、企業側に対し、利益を積み立てた、いわゆる「内部留保」を活用して雇用の確保に努めるよう求めました。
 この中で河村官房長官は「経済の仕組みの中で、派遣社員の受け入れが進んだことが現在の雇用問題を引き起こしているのは、まぎれもない事実だ。企業の社会的な責任がどうあるべきかという議論も生まれており、これからの企業経営のあり方について、いろいろな形で議論してもらう必要がある」と述べました。そのうえで河村官房長官は「『企業は人なり』と言われるが、こういうときこそ内部留保を活用して優秀な人材を確保しておくことが将来の備えになる。これは、まさに経営者の姿勢の問題だ」と述べ、企業側に対し、利益を積み立てた「内部留保」を活用して雇用の確保に努めるよう求めました。

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