はるばるチリからやってきた津波。最大で1.2mの津波が観測されました。
津波というと、マンガや映画でよく見るような、波頭を崩して巻き込むような大波を想像してしまいますが、テレビをみていると、波というより、海面が盛り上がって水位がどんどん上がっていく、という感じですね。
国内で大きな被害が出ずにすんで、ともかくなにより。あらためて自然のエネルギーの大きさを実感しました。
津波:国内で最大1.2メートル観測 3万8000人避難 : 毎日新聞
津波:国内で最大1.2メートル観測 3万8000人避難
[毎日新聞 2010年2月28日 21時17分 更新:2月28日 21時57分]
南米チリの大地震で発生した津波は28日午後、北海道から沖縄の太平洋側各地に相次いで到達した。気象庁によると、午後8時現在で最大なのは、岩手県・久慈港と高知県・須崎港の1.2メートル。気象庁は同日午前、高さ1?3メートル程度の津波が予想されるとして、青森県から宮城県の三陸沿岸に大津波警報、その他の太平洋沿岸に津波警報を発表し、各自治体は住民に避難勧告・指示を発令。全国で約3万8000人が高台の公共施設などに避難し、大きな被害は出なかった。
大津波警報は93年7月の北海道南西沖地震以来17年ぶり。気象庁は28日午後7時1分に津波警報に切り替えたが、「警報解除までは海岸に絶対に近づかないでほしい」と警戒を呼びかけている。
気象庁によると、午後0時43分に東京都・南鳥島で最初の津波(10センチ)を観測。午後8時現在、各地で観測された津波は▽1.2メートル=岩手県・久慈港、高知県・須崎港▽1メートル=北海道根室市▽90センチ=青森県八戸市、和歌山県串本町▽80センチ=北海道浜中町、宮城県石巻市、茨城県神栖市・鹿島港、福島県相馬市、千葉県館山市▽70センチ=愛知県田原市――などとなっている。
毎日新聞の全国集計では、太平洋側沿岸部の18道県の140市町村が、計約48万2000世帯に避難勧告を出した。北海道、青森、福島、東京、和歌山など9都道県の53市町村では、勧告よりも危険が切迫した場合に行う避難指示を出した。対象世帯は▽宮城6万8906▽岩手3万1391▽三重2万8950▽沖縄2万2715ー―で計約18万4000世帯に上った。
自治体の指定場所などに避難した人は、少なくとも3万7700人。7道県で1000人を超え、多い順に▽宮城1万954人▽岩手7000人▽北海道6991人▽三重3367人▽静岡2237人▽青森2193人▽高知1177人。
また国土交通省などによると、28日夕現在、鉄道はJRが44路線、私鉄などが11業者13路線で運休。JRは八戸、気仙沼、鶴見線などが午前から、鳴門、日南線も午後から全線運休した。私鉄は江ノ島電鉄や近鉄志摩線が全線で運休した。
道路は東名高速富士インターチェンジ(IC)?清水IC間の上下線、東京湾アクアライン上下線など計6路線と、国道10路線85区間と都道府県道120路線が通行止めに。バスは22業者115路線、フェリーは少なくとも52業者が運休した。
一方、根室港(根室市)、久慈港(岩手県久慈市)でふ頭の冠水が確認された。海上保安庁は、このほかに花咲港(根室市)など5港の冠水を航空機で視認、国交省が確認している。【福永方人、松谷譲二、石原聖】
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