ペルーのウマラ新大統領が就任。就任演説で「富の独占と貧困を完全になくす」と演説しました。南米では、アメリカの経済支配からの自立と、貧困対策・格差解消をめざす左翼政権が選挙によって次々と誕生しています。
「富の独占と貧困なくす」ペルー新大統領が演説
[ANNニュース 07/29 19:06]
ペルー大統領選で、フジモリ元大統領の長女・ケイコ議員を破った元軍人のウマラ氏が28日、大統領に就任しました。「富の独占と貧困を完全になくす」と演説しました。
ウマラ大統領就任演説:「富の独占と貧困を完全になくし、我々の歴史の基礎を作るために、ペルーの発展のために持てるエネルギーのすべてを捧げます」
元軍人で左派のウマラ大統領は、当初、エネルギー関連企業の国有化などを主張していましたが、大統領に当選後は、社会主義的主張を弱め、中央銀行総裁も留任するなどして、従来の経済政策の継続を強調しています。当初は急進左派のベネズエラのチャベス大統領との親密さが報道されましたが、最近は中道左派のブラジルのルーラ元大統領への接近ぶりが報じられています。これで、南米の主要国のうち、コロンビアとチリ以外は左派政権となり、ブラジルを中心とした政治的、経済的な結びつきが強まる可能性があります。