遠山茂樹氏の『日本近代史I』(岩波全書、1975年)。
ずいぶんと前に古本屋で、今井清一氏の『日本近代史II』、藤原彰先生の『日本近代史III』と3冊セットで買い込んだもの。そのままほったからしていたので、あらためて読み始めました。(^_^;)
遠山さんのIは、明治維新から日露戦争まで、今井清一氏のIIは日露戦後から金融恐慌まで、藤原先生のIIIは満州事変から戦後(60年代)までをあつかっています。
注にあげられている文献はいかにも70年代という感じですが、概念的にがっちり組み立てられた時代把握に支えられた叙述と、要所要所で引用された為政者たちの書簡や記録で、その叙述が裏づけられていて、読み応え満点です。
【書誌情報】
著者:遠山茂樹(とおやま・しげき)/書名:日本近代史I(岩波全書282)/出版社:岩波書店/発行:1975年