楽しそうに弾きますねぇ〜

読響『月刊オーケストラ』10月号

読響の招待券をいただき、オペラシティへ行ってきました。指揮者のオラリー・エルツは直前に急病のため来日できなくなり、渡邊一正氏に交代。

  • ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 op.3-2 〈鐘〉
  • チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
  • ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27

この前、渡邊氏を聴いたのも、なぜか大野和士氏のピンチヒッターで東フィルを振ったとき。そのときは、なかなか盛り上がらず、もやもやして終わったのですが、はたして今回は…

今日、いちばん盛り上がったのは2曲目。ソリストのバーナバス・ケレマンは、1978年、ハンガリー生まれ。コンマスの藤原さんより頭1つ高いぐらいの長身で、ヴァイオリンが小さく見えます。(^_^;) で、緩急も強弱も自由自在という感じで難曲を実に易々と弾きこなし、ほほえましくなるようなチャーミングな演奏。渡邊氏も、それに合わせて軽快に振ってゆきます。先日、スーパー・コーラスを聴いたときには、残響が大きすぎて歌詞が聴き取りにくかったのですが、こういう演奏の時はヴァイオリンの甘い音がたっぷり響いて、ほんといいですねぇ〜

アンコールは、J・S・バッハ「サラバンド」ニ短調。こちらは、技巧のさえを聴かせていました。お客さんの拍手でさらにパガニーニ「24のカプリス」第1番で超絶技巧を披露。さすがにそのあとは、ヴァイオリンを持たずにステージに現われ、ようやく休憩になりましたが、ともかく、ヴァイオリンを弾いているのが楽しくて仕方ないという感じが伝わってきて、こちらまで楽しくなりました。

3曲目も、渡邊氏の指揮は、なかなか軽快でした。木管、ホルンが大奮闘。ただ、オペラシティの狭いホールには、ラフマニノフの2番はいささか大きすぎたようで、フォルテシモになるともう音があふれかえって、ぐわんぐわんいっておりました。

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【演奏会情報】 読売日本交響楽団第6回オペラシティ名曲シリーズ
指揮:渡邊一正/ヴァイオリン:バーナバス・ケレマン/コンサートマスター:藤原浜雄/会場:東京オペラシティコンサートホール/開演:2011年10月9日 午後6時

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