厚生労働省が不払い残業(サービス残業)についての始動状況を発表。2010年度、合計100万円以上の不払い残業代を支払った企業は1386社、支払い総額123億円。前年度比で、それぞれ13.5%、6.2%増加。
残業代不払い123億円=労基署が1386社指導―10年度:時事通信
サービス残業3年ぶり増 1386社、123億円:共同通信
残業代不払い123億円=労基署が1386社指導?10年度
[時事通信 2011/10/19-18:10]
厚生労働省は19日、賃金不払いのサービス残業に関する2010年度指導状況をまとめた。労働基準監督署から労働基準法違反として是正を指導され、不払いの残業代を社員に合計100万円以上支払った企業は、前年度比13.5%増の1386社。支払総額は6.2%増の123億円だった。
企業数、支払総額ともに3年ぶりに増加へ転じており、厚労省は「リーマン・ショックの影響が薄らいで残業時間が増えたのが背景にある」とみている。
サービス残業は過労死の温床といわれ、違反企業は8年連続で1000社を超える高水準となった。
サービス残業3年ぶり増 1386社、123億円
[2011/10/19 21:09 共同通信]
労働基準監督署の是正指導を受け2010年度、100万円以上の不払い残業代を支払った企業は、前年度より165社増え1386社だったことが19日、厚生労働省のまとめで分かった。支払った残業代の総額も約7億2千万円増の約123億2千万円で、いずれも3年ぶりの増加。
サービス残業は企業数、支払額とも07年度に過去最多となって以降、減少が続いていた。厚労省は10年度に所定外の労働時間が増えた結果、増加に転じたと分析している。
厚労省によると不払い残業代の支払いを受けた労働者は約11万5千人。1人当たりの平均額は約11万円で、1社当たりだと約889万円だった。
厚生労働省の発表資料はこちら↓。
平成22年度に監督指導により支払われた割増賃金の合計額は、約123億円:
共同通信は「3年ぶりの増加」と書いているが、厚生労働省の発表資料を見ると、増加は2年ぶり、ようするに2009年度に一旦減ったけど、2010年度にはまた増加したというのが正しいように思う。