今日は新書・文庫の類ばかり。
- 竹信三恵子著『ルポ賃金差別』(ちくま新書)
- 工藤重矩著『源氏物語の結婚』(中公新書)
- 和田春樹著『北朝鮮現代史』(岩波新書)
- 高橋和之編『新版 世界憲法集第2版』(岩波文庫)
- 松岡和子訳『ウィンザーの陽気な女房たち』(ちくま文庫)
1冊目は、若い人とマルクス経済学の学習会をやると、「賃金とは労働力の再生産費である」という「定義」にたいして「俺はそんなにもらってない」とか「実際には、いろんな賃金格差があるのはどうしてか」など、質問が出るので、賃金の実態がどうなっているかを勉強しようと思って。賃金論は、マルクス経済学にとっては重要なテーマ。
2冊目、平安時代の婚姻形態はいろいろ論争のあるところなので。3冊目は、出るからには読まざるを得ない本。4冊目も、こういう資料集はとりあえず買っておくものでしょう。
5冊目は、去年、首が痛くてペインクリニックに通っていたときに待合室でずっと松岡和子さんのシェイクスピアを読んでいたのですが、また同じクリニックに通うようになって、じゃあまた、ということで買ってみました。資本論でおなじみ、とらえどころのない寡婦のクイックリーが出てくるお話です。(^_^;)
GUKUさん。こんばんは。
GUKUさんは奇異に思うかも知れませんが、今僕も、大野晋の「語学と文学の間」と「源氏物語」(共に岩波現代文庫)を座右に置いています。文献学とか生成論と言われる分野がありますが、これらが西洋では聖書を中心に回っているのに対して、日本では紫式部が基礎だからです。
だから、時々、源氏物語関係の本を渉猟すると本の読み方を教えられことが大変、多いですね。大野晋は今日では批判されている部分が多いですけれども、「語学」では井上ひさしが解説を書いていましたよ(*^_^*)