財界後押しで自民と民主が裏取引

朝日新聞(京都版)7月15日付

朝日新聞(京都版)7月15日付

朝日新聞京都版7月15日付に載っていた記事が、ネットで話題になっています。「攻勢共産に保守包囲網」「京都財界危機感、民主後押し」という記事です。

共産党・倉林明子京都選挙区候補と民主党の候補者が2議席目を激しく争っているというので、共産党落としのために、財界の後押しで、公明党=学会票を自民党から民主党へ移動させているというのです。

それを裏付けるように、今日の「京都新聞」では、京都選挙区の情勢として、自民党候補が推薦を受けているはずの公明票の5割の支持にとどまって、民主候補に公明支持層の「一定の支持」が広がっていると報道しています。

自民安定、民・共競る 参院選京都・終盤情勢 : 京都新聞

全国的には、自民・公明連合の安倍政権との対決をうたう民主党が、財界の肝いりで、自民・公明から票をわけてもらう――。こんな事態がすすんでいる訳です。そんなことをすれば、安倍政権と対決する立場がなくなると思うのですが、全国の民主党支持者はこの事態をどう受けとめるのでしょうか。

ところで、不思議なのことに、この記事、朝日新聞のサイトでも、Gサーチの有料検索でも出てこない、見当たらないのです。京都財界の圧力でもみ消されたか? まあ、それはさておき、そういう事情なので、ネットで拾った画像とともに記事全文を貼り付けておきます。

攻勢共産に保守包囲網

京都財界危機感、民主後押し

[朝日新聞(京都版) 2013年7月15日]

 参院選の京都選挙区で、経済界や保守政界が共産党批判を強めている。自民、民主で分け合ってきた改選の2議席を巡り、15年ぶりの議席獲得をめざす共産が攻勢をかけているからだ。
 共産の志位和夫委員長は14日、2週間続けて京都で選挙サンデーの演説に立った。浴衣姿の市民や観光客でにぎわうJR京都駅前で「京都は大激戦。議席を取り戻そう」と訴え、「自民・公明・民主の『増税3兄弟』に怒りの審判を」と群衆に呼びかけた。政権与党に加え、議席を争う民主にも批判の矛先を向ける。
 革新勢力が強かった京都はかつて、参院選の改選2議席を「自・共」が分け合った。民主の台頭で2000年代に入って「自・民」に構図が替わったが、昨年の衆院選で民主が敗北。共産陣営にとっては「15年ぶりの議席獲得の好機」だ。
 これに危機感を抱くのは、自民、民主の双方を支えてきた経済界や保守政界だ。
 11日夜、京都商工会議所で開かれた民主新顔の演説会。地元経済界の大御所、堀場雅夫・堀場製作所最高顧問は70年代まで続いた革新府政を引き合いに出し、「2議席目に京都をダメにした共産党が入れば、また20年ほど苦しむことになる」と批判。山田啓二・府知事や門川大作・京都市長も「共産党が通ったら京都の恥だ」などと訴えた。
 注目は自民現職を推薦する公明票の行方だ。京都では民主の福山哲朗元官房副長官が当初、公明の推薦も受けて無所属で参院に初当選するなど民主と長年のつながりがある。今回も選挙区での民主支援を期待してか、民主を支援する団体から「比例では公明を応援したい」と申し出があったという。創価学会の関係者は「共産を勝たせてはいけないという雰囲気が会員に広がっている」と明かした。

自民安定、民・共競る 参院選京都・終盤情勢

[京都新聞 2013年07月17日 00時00分]

 京都新聞社は14日から3日間、京都府と滋賀県の有権者を対象に、参院選に関する世論調査を実施し、本社の取材を加味して、両選挙区の情勢を探った。京都選挙区(改選数2、立候補7)では自民党現職が安定した戦いを進め、民主党新人と共産党新人が互角の激しい競り合いを続けている。日本維新の会新人が追い上げ、みんなの党新人が続く。滋賀選挙区(改選数1、立候補4)では自民党新人が安定した強さをみせている。民主党現職が追い、共産党新人が続く。ただ、投票先を決めてない人が約3?4割あり、今後情勢が変わる可能性もある。
 京都選挙区では、西田昌司候補(自民現)はすべての地域、年代層で優位に立っている。自民支持層の約7割を固め、無党派への浸透も強い。ただ公明支持層からは5割程度の支持にとどまる
 北神圭朗候補(民主新)は民主支持層の6割を固め、公明支持層から一定の支持を受ける。地域別では京都市西部や亀岡市などに勢いがあり、年代別では60代以上に浸透する。
 倉林明子候補(共産新)は共産支持層をほぼ固め、社民支持層からも支持を集める。地域別では京都市中心部と府南部で、年代別では20代などで比較的高い支持がある。
 山内成介候補(維新新)は維新支持層の8割を固め、他党支持層にも一定食い込む。地域別では市南部、府南部で比較的高く、年代別では各世代全般に一定の支持を得ている。
 木下陽子候補(みんな新)はみんな支持層の5割しか固めきれず、無党派層への浸透も他候補に比べ勢いを欠く。年代別では30代、地域別では府北部でやや支持が高い。
 曽我周作候補(幸福実現党新)と新藤伸夫候補(諸派新)は厳しい戦い。

民主党は「なんでも反対の共産党」と共産党攻撃を強めていますが、こんなところで票の取引をしたのでは、肝心なところで反対できなくなると思うのですが…。

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