厚生労働省の毎勤統計によれば、今年6月の現金給与総額は前年同月比2.4%減。所定内給与が0.5%減の一方で、所定外給与(要するに休日出勤・残業代)は4.8%増。現金給与全体のマイナスに貢献したのは、「特別に支払われた給与」(つまりボーナスなど)の5.6%減でした。
また、労働時間は、総実労働時間で0.2%増、とくに所定外労働時間が4.1%増と24カ月連続増加となっています。雇用では、一般労働者(正規雇用)が1.2%減に対し、パートタイム労働者は6.4%増となっています。
要するに、正規雇用が減りパートが増え、給与水準は低下し、残業が増えているということ。一方では失業者やリストラ首切りがあり、他方では残業時間が増える…。実に不合理です。