どうやら復水配管が老朽化して破れ、そこから高温高圧の水蒸気が漏れ出たようです。タービン建屋が建てられて28年間、配管の点検は一度も行なわれていなかったということです。「原発は安全」と言いながら、こういう基本のところの点検ができていなかったというのは呆れてしまいます。
タービン建屋の2階部分は、縦40メートル、横103メートルで天井の高さは7メートル。破損した復水配管は、炭素鋼製で、直径約56センチ、厚さ約1センチ。タービンを回転させた後、蒸気発生器(熱交換器)に戻る途中の2次冷却水(約10気圧、140度)が流れている。配管上部に円形の大きな穴が開き、開口部が垂れ下がるような形に破れていたという。この部分から高温蒸気が建屋内に噴出した。(読売新聞)[8月9日22時40分更新]