日本は、差額ベッドなどはありつつも、基本的に国民皆保険制度が守られ、誰もが同じ医療を受けられてきました。保険外の「自由診療」を拡大する混合診療の拡大は、これを根本から覆すもの。日本もやがてアメリカ並みに、個人的な医療保険への加入によって、受けられる治療が異なってくる…などということになりかねません。
しかも、こういうことを閣議とは別の諮問会議で決めて、担当でもない竹中平蔵大臣が発表するというやり方も問題ありです。
小泉首相、混合診療について年内解禁の方向での検討を指示=竹中担当相(ロイター)
小泉首相、混合診療について年内解禁の方向での検討を指示=竹中担当相
[東京 10日 ロイター] 小泉首相は、午後開かれた経済財政諮問会議において、保険診療と保険外診療を併用する「混合診療」について、年内解禁の方向で検討を指示した。竹中経済財政・金融担当相が記者会見で明らかにした。
小泉首相は、混合診療について、「すでに長い間議論を行ってきている。年内に解禁の方向で結論を出してほしい」と述べた。これを受けて、規制改革会議が検討を進めることになる。
今日の諮問会議では、郵政民営化の基本方針の諮問のほか、規制改革や特別会計改革についての議論が行われた。(ロイター) – 9月10日18時20分更新