結局、楽天なの?

楽天が、仙台宮城球場をホームグラウンドに加盟申請するとの方針を明らかにしましたが、これがいかに突然だったかは、大阪府知事がその直前まで大阪誘致に自信を見せていたことからも明らかです。しかし、なぜ楽天も宮城なのか?

来季12球団維持!『楽天』承認へ、本拠地は仙台(サンケイスポーツ)

そこで思い出すのは、ライブドアについて、ナベツネ氏が「僕の知らない企業」と、まるで“どこの馬の骨か分からん”式の発言していたこと。これで、ライブドア参入となれば、ナベツネ氏はもちろん、それに便乗したオーナー諸氏は面目丸つぶれです。それにくらべれば、楽天ならオリックスの宮内オーナーとも昵懇だし…。

ということで、2つの企業の新規参入を「公正に審査」した結果として、楽天の参入を認める…ということになるのかも知れません(そう考えると、宮内オーナーの「大歓迎」発言も分かる気がします)。

来季12球団維持!『楽天』承認へ、本拠地は仙台

[ 09月23日 08時05分 ] サンケイスポーツ

 労組・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)と日本野球組織(NPB)の協議・交渉委員会(労使交渉)が22日、名古屋市内で開かれ、選手会が25、26日に構える第2波のストが23日にも回避される見通しとなった。NPBは来季の新規参入について「審査した上で受け入れることは問題ない」と表明。選手会もこの譲歩案を評価した。日本球界が来季12球団維持へと動き出した同日、インターネット商店街最大手の『楽天』は、仙台市を本拠地として24日に加盟申請すると表明。IT関連企業の『ライブドア』とともに審査を受けるが、財務状況などから『楽天』の新規加盟が濃厚だ。〔写真:来季からの球界参入が濃厚になった楽天の三木谷社長。会見では24日に加盟申請する意向を明かした〕
 ストライキの痛みを分かち合った労使に、敵対ムードは薄れていた。名古屋市内のホテルで行われた労使交渉。午前11時から約5時間半の交渉を経て、経過報告に臨んだNPB側の選手関係委員長、ロッテ・瀬戸山球団代表が言いきった。
 「これ以上の不幸な事態を避けるため、たくさんの新たな提案をした。新規参入企業から申請をいただき、審査を経た上で新たな球団を迎え入れることについては、まったく問題ありません」
 ほぼ時を同じくして、東京・六本木で『楽天』の三木谷浩史社長(39)が24日に加盟申請し、本拠地を17日に申請した『ライブドア』と同じ仙台市にする考えを明かした。ライバルと同じ土俵で、新規参入の審査を受けることを宣言。この偶然とは思えないタイミングでの表明が、妥結ムードを高める追い風になった。
 「審査にあたっては透明性を高め、ファンや選手会にも納得できるものにしていきます。(基準に)少し足りなければ、僭越(せんえつ)だが、指導もさせてもらわないといけない」
 瀬戸山球団代表は、選手会が求めていた審査の透明性確保を強調。指導については「例えば球場など」と、老朽化が指摘される仙台宮城球場を連想させた。各球団代表からも「審査は公開してもいい」(ダイエー・佐藤球団代表)「許されるなら(2社を)同時に。結果は10月に出るような形になればいい」(ヤクルト・倉島球団常務)と、ガラス張りの『参入コンペ』を要望する発言が相次いだ。
 審査機関は実行委員会の下に小委員会を置き、第三者機関の監査法人に財務内容を精査させる方針を選手会に示した。実行委員会議長の豊蔵会長は「健全性、安定性、継続性」などを基準に挙げた。楽天とライブドアでは現状、財務力、売上高で圧倒的に楽天が優位に立つ。
 しかも三木谷社長は、オリックス・宮内オーナーとも懇意。巨人・渡辺前オーナーはライブドアについて「ボクの知らない企業」と発言したが、楽天は一時は1リーグ推進で共同歩調をとった宮内氏の“身元保証”つき。両社をガラス張りの参入コンペにかければ、並列審査の行方はおのずから明らかともいえる。
 選手会は、決裂した前回協議からオリックスと近鉄の合併については事実上容認。NPBが曲折を経て、新規参入を容認して来季12球団維持へと転換し、妥結への最大の障害はクリアされた。23日の労使交渉では新規参入の審査基準、プロテクト、代替試合などについて細部を詰めて合意文書の作成に入る。ストライキの痛みを味わった労使は、楽天の参入を契機に、交渉妥結に至ることが濃厚になった。

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