佐世保にも米空母?

東京新聞が1面トップで報じている記事。米軍再編の一環として、日本に、横須賀基地の空母キティーホークとは別に、もう1つ空母戦闘群を配備するという話が浮かび上がっているらしい。

「不安定の弧」にたいして、日本は最前線基地化されようとしている…。

米軍再編 日本に空母2隻展開も 佐世保を寄港地化(東京新聞)

米軍再編 日本に空母2隻展開も 佐世保を寄港地化

 米軍再編の一環として、太平洋の空母2隻体制を表明している米海軍が、長崎・佐世保基地を空母寄港地として活用し、山口・岩国基地に空母艦載機の乗員宿舎建設を日本に求めることを検討していることが分かった。在日米軍筋が明らかにした。横須賀基地を事実上の母港としている空母キティホークと併せて、2つの空母戦闘群が日本に集中する場面も出てきそうだ。
 米国は米中枢同時テロ後に公表した「国防戦略見直し(QDR)」で、北東アジアから中東にかけての弧状の地域を「不安定の弧」と名付け、その突端に当たる西太平洋に常時2隻を展開する計画を明らかにした。
 新たに配備する空母の母港について(1)港湾施設(2)補修施設(3)家族住宅(4)航空基地(5)飲食街――の5点を満たすことを条件に選定中で、ハワイのパールハーバー基地が有力視されている。
 同時に西太平洋で日本、フィリピンなどを対象に乗員が1、2週間程度休息できる基地を探し、東シナ海へ素早く進出できる佐世保基地が浮上した。
 佐世保基地は水深が浅く、岸壁が狭いこと、また本格的な補修施設がないことから母港化は不可能だが、必要時には沖合に停泊し、艦載機約70機と一部乗員は岩国基地に向かうことが検討されている。
 岩国基地は滑走路の沖合移設工事が進み、2008年度には現在の511ヘクタールが784ヘクタールに拡張される。
 基地近くには、埋め立て用土砂を供給するために切り崩され、広大な宅地となる愛宕山地区がある。
 沖合移設後は、神奈川・厚木基地に所属するキティホーク艦載機による夜間離着陸訓練(NLP)の硫黄島からの移転が検討されており、新たに米軍住宅が建設されればNLP用の宿舎としても利用可能になる。
 岩国基地には港湾施設も整備されるが、米海軍は操艦が難しい瀬戸内海に空母を入れない方針だ。[東京新聞 2005/05/05]

安保条約では、米軍は、日本の防衛または極東の安全のために使用できるとなっています。しかし、キティーホークもそうだけれど、第2の空母戦闘群は、明らかに日本の防衛や極東の安全とは無関係。こんな話が持ち上がるのも、日本政府がカネを出して岩国基地を整備するから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください