各地の「九条の会」の活動を取り上げたニュースを、インターネットからピックアップしました。
- 新潟市で護憲、平和を守る集い(新潟日報 10/22)
- 憲法擁護:「広島宗教者九条の和」設立 一般信者にも参加呼びかけ/広島(毎日新聞 10/21)
- ながさき9条フェスタ:9条守り、世界に広げよう 来月3日、長崎で再び/長崎(毎日新聞 10/21)
- 医薬品、医療機器業界で「九条の会」/大阪(しんぶん赤旗 10/20)
- 戦後60年:結城の市民団体が特別企画、平和コンサートや映画会など開催へ/茨城(毎日新聞 10/19)
- 「9条守ろう」3000人/静岡で集会(朝日新聞 10/17)
新潟市で護憲、平和を守る集い
改憲に反対する護憲団体や市民グループが結集した「憲法九条と平和をまもる 10・22新潟のつどい」が22日、新潟市で開かれた。「九条の会」呼び掛け人の作家大江健三郎さんと澤地久枝さんが講演し、平和憲法の新たな意義などを語った。
つどいは、九条堅持を目的に地域や職場ごとの勉強会など県内各界で発足したグループの有志が実行委員会をつくり、草の根運動を広げる出発点と位置づけ開催。約2100人の市民が参加した。 [新潟日報 2005-10-22-21:00 ]
憲法擁護:「広島宗教者九条の和」設立 一般信者にも参加呼びかけ/広島
宗教の違いを超えてともに憲法9条の大切さを広めようと、県内の僧侶や神父、牧師など宗教者が「広島宗教者九条の和」を設立し、20日、広島市役所で会見した。呼びかけ人共同代表で、カトリック広島教区長の三末篤実司教(69)は「宗教が争いのもとになってきたことを反省し、平和憲法を守り、平和をつくることを一番に考えたい」と話している。
「宗教者九条の和」は、昨年6月、作家の大江健三郎さんらが作った「九条の会」に賛同する組織で、全国各地で結成されているという。広島では今月1日、宗教者35人で発足。今後は一般の信者にも参加を呼びかけるという。共同代表で日本キリスト教団の宗藤尚三牧師(78)は「原爆の悲惨さを体験した私たちが、同じ過ちを繰り返さないよう、国への見張りを強化していかなければならない」と話していた。【田中博子】[毎日新聞 2005年10月21日14時13分]
ながさき9条フェスタ:9条守り、世界に広げよう 来月3日、長崎で再び/長崎
「憲法9条守り、世界に広げよう」を合言葉に「ながさき9条フェスタ2005秋」(実行委主催)が憲法公布日の11月3日、長崎市平野町の平和会館で開かれる。5月の憲法記念日に同市でフェスタを開いたメンバーらを中心に、被爆地・長崎で9条を守る声を再び結集しようと企画した。
第1部(午前10時?正午)では、憲法9条を長崎弁にして読み上げる企画のほか、さまざまなジャンルのミュージシャンのライブがある。
第2部(午後1?4時)は、ベストセラー「靖国問題」(ちくま新書)の著者で東京大大学院総合文化研究科教授、高橋哲哉さん(哲学)が「靖国と自衛軍 憲法『改正』の焦点」と題して講演する。また、県内各地で設立されている九条の会がメッセージを寄せる予定。
無料。問い合わせは市民ネットワーク長崎。【横田信行】[毎日新聞 2005年10月21日12時14分]
医薬品、医療機器業界で「九条の会」/大阪
大阪の医薬品や医療機器のメーカー、卸、ディーラーの分野で働く人たちでつくる「平和を守ろう OM九条の会」が発足し、十九日夜、大阪市此花区のクレオ大阪西で発足のつどいを開きました。会場いっぱいの三百七十人以上が参加しました。「OM」は「OSAKA(大阪)Medicine(医療)」の略です。
主催者あいさつに立った西本晴男代表世話人は、戦争の真っただ中で過ごした青春時代を振り返り「平和であってこそ、のびのびと生活し、仕事ができる」と九条を守る意義を訴えました。
リレートークで発言した医療用フィルム販売業会社に勤める大津将人さん(31)は、三歳の娘が初めて幼稚園の運動会で踊る姿を見て感動し、「もし日本が戦争に参加したら、こうしたささやかな幸せもひっくり返されてしまう」と考えたエピソードを紹介。「戦争に参加する方向の憲法改定には反対していかなくては」とのべました。
医療機器販売会社エム・イー・サイエンスの瀬戸口慶助社長は「今は人の命を助ける仕事に喜びと誇りをもっているが、もし日本が戦争できる国になれば、戦場の後方支援をすることになる。仕事を続けるためにも、平和を、九条を守っていきたい」と語りました。
「九条の会」事務局長の小森陽一東京大学教授が記念講演しました。[しんぶん赤旗 2005年10月20日付]
戦後60年:結城の市民団体が特別企画、平和コンサートや映画会など開催へ/茨城
結城市の市民団体が戦後60年の特別企画として22、23の両日、「平和コンサート」や映画会などを開く。平和コンサートは「ヒューマン・ファーマーズ茨城連根の会」主催で22日午後6時から同市結城の結城市民文化センター・アクロス小ホールで開かれ、シンガー・ソングライター、きたがわてつさんが出演する。
映画会は「映画上映実行委員会」の主催で、23日午後2時から同ホールでドキュメンタリー映画「にがい涙の大地から」を上映する。映画の監督、海南友子さんが、中国で旧日本軍が遺棄したとみられる毒ガス兵器や砲弾で被害にあった家族約60人を取材、03年8月から9月にかけ中国で約60時間かけて1人で撮影した。上映終了後、海南さんの講演会もある。
またフリーカメラマン、森住卓さんがイラクで2日間にわたり決死で撮影した「イラク戦争と子どもたち写真展」(九条の会・ゆうき主催)も22、23の両日、アクロスのロビーで開かれる。
入場料はコンサートが大人2500円、中高校生、障害者2000円、小学生1500円(当日300円増し)。映画会は前売り1000円、当日1300円。コンサートの問い合わせは北島誠さん、映画会は佐藤恵子さんへ。【小林昭雄】[毎日新聞 2005年10月19日08時58分]
「9条守ろう」3000人/静岡で集会
憲法9条の会 結成1周年平和憲法を守ろうと呼びかける市民グループ「しずおか憲法9条の会」は16日、結成1周年を記念した集会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。全国の「九条の会」の呼びかけ人で作家の澤地久枝さんが講演し「一人ひとりが自分の考えを固め、その力が大勢になれば政治を変え、日本の未来を決める」と述べ、改憲を容易にしかねない勢力を持った政府・与党に歯止めをかけるため、声を上げる必要性を強調した。
県内各地の9条の会参加者ら約3千人(主催者発表)が集まった。澤地さんは旧満州で14歳で敗戦を迎えた経験に触れ「国とか軍隊は国民を守りはしないことを実感として身に刻んだ」と振り返った。そして「せっかく殺し合いをしない世界に誇れる憲法がある。その国を私は愛するが、それをうち捨てて軍隊を持つ国になぜなろうとするのか納得がいかない」と述べた。
各地の9条の会代表者らのリレートークもあった。掛川の会の呼びかけ人の清水真砂子さんは「学生たちには、何も奪われる心配がない。戦争の何が悲惨で何が奪われるかを全く分かっていない。そこにファシズムが入り込む」と指摘、戦争がもたらす本当の悲惨さを若い世代に伝えることの大切さを強調した。
有事法制に反対する在日朝鮮人ネットワークの李文子さんは「アジアの人たちは、平和憲法の歯止めがあるから日本人がかつての殺戮(さつりく)を繰り返さないと思っている。ぜひ9条を守ってください」と声を高めて訴えた。[asahi.com 2005/10/17]