今日の「しんぶん赤旗」で、防衛施設庁発注工事の官製談合問題に関連して、高級官僚の「天下り」の問題が大きく取り上げられています。
そのなかで、ジャーナリストの堤和馬氏が、官僚トップのいわゆる「キャリア組」が「天下り」で8億円、あるいは6億、7億円の生涯給与を手にしている実態を紹介しています。
2%程度のキャリア官僚(大卒I種試験採用者)は、同期から官僚トップの事務次官が出れば、みな役所を退職する慣習を半世紀も守っています。そして次々と天下りを繰り返し、70歳ごろに勲章を授与されます。
報酬も相当なものです。事務次官まで出世し、その後20年も天下り人生を送れば、生涯給与は8億円というのが相場です。局長クラスでも、退官し、3つ、4つの法人を「渡り鳥」すれば、6億から7億円です。大卒で民間企業に定年まで勤めても3億円程度でしょう。(「しんぶん赤旗」2006年2月16日付)
官庁の談合問題は、こうした一部特権官僚の「天下り」問題にメスを入れない限りなくならないのは当然ですね。