今週の「九条の会」(4月23日まで)

今週の各地の「九条の会」の動きを、インターネットを流れるニュースから拾いました。

9条守れ 地域から声を 寺町台 浅野・明成 2団体発足
募る危機感 機運を発信
[中日新聞 2006/04/23]

 憲法改正の動きに反対し、憲法九条を守ろうとする地域住民の会が、金沢市内で新たに二つ発足した。憲法記念日の五月三日には、市内で憲法九条や改憲を学ぶ集会が開かれる。憲法改正手続きを定める国民投票法案の今国会成立を目指す動きがある中、参加者たちは「立場を超えて、石川から憲法改正反対の機運を盛り上げていきたい」と話している。 (渡辺聖子)

来月3日に集会

 「寺町台九条の会」を発足させたのは、泉野校下を中心とする住民。二十一日夜の発会式では、参加者約三十五人が車座になり、憲法九条や活動への思いを語り合った。
 「九条に守られてぬくぬくと生きてきたが、本当に危ないという思いをひしひしと感じている」「九条は当たり前と思っていたのに、会をつくらなければいけない状況を皆知らないのでは」「(将来、憲法改正の動きを振り返って)自分は何をしていたのか言えるようにしたいと思い参加した」など、生々しい戦争体験にも静かに耳を傾けた。
 二十二日は浅野町、明成の両校下の住民約五十人が「浅野・明成九条の会」結成総会を開催。会の賛同者は既に百人を超えている。「憲法九条の大切さを浅野・明成地域に広げ、住民過半数の賛同を得ることを目標に活動します」と結成宣言をした。
 五月三日は午前十時から同市広坂の県立生涯学習センターで「5・3憲法記念日のつどい」(石川憲法会議、県平和委員会など主催)があるほか、午後一時からは「九条の会・石川ネット」が、同市石引の石川厚生年金会館で「輝け9条!許すな改憲!5・3石川県民集会」を開催。「九条の会」呼び掛け人の一人で評論家加藤周一氏の講演や、講談師神田香織さんの講談、上口昌徳元県議のスピーチもある。参加費は千円。石川県民集会の問い合わせは社会法律センター=電話076(231)2110=へ。

みやざき九条の会:戦争放棄は世界の理想 澤地久枝さん講演で訴え――宮崎
◇宮崎市で9条集会
[毎日新聞 4月23日15時1分更新]

 憲法改正に反対する「みやざき九条の会」の集会が22日、宮崎市民文化ホールであり、市民約1000人が参加した。全国で運動を呼びかけている小説家の澤地久枝さん(75)が講演で「9条の『戦争の放棄』の文章は世界に誇る理想の言葉だ」と訴えた。【中尾祐児】
 九条の会は04年6月、改憲の動きに反対するノーベル賞作家の大江健三郎さんらが呼びかけて発足。その後、県内でも賛同する会が組織され、今回、結成1周年記念集会として講師に澤地さんを招いた。
 澤地さんは著書「妻たちの二・二六事件」など戦争と平和をテーマにしたノンフィクション作品で有名。講演では、太平洋戦争の激戦地のニューギニア島を訪れた取材体験などを語り「むごたらしい戦争に行くことを望む人はいない。喜ぶ人は、一部の政治家や経済人ら極めてまれな人たちだ」と主張した。
 近年の日韓政府間の竹島を巡る領有問題についても「9条があるから、自衛隊は戦いに出てゆけない。日本では第二次大戦の戦死者の息子や孫が、再び戦場で亡くなった例はない。戦後、文化国家として再出発した日本の歴史をひっくり返してはならない」と述べ、話し合いによる問題解決を訴えた。

理念守る努力必要 大学人九条の会 沖国大
[琉球新報 2006-4-23 9:46:00]

 県内の大学教授らが結成した「大学人九条の会沖縄」の発足記念シンポジウム「改憲論とオキナワ―憲法九条をまもるために」が22日、宜野湾市の沖縄国際大学で開かれ、大学生や一般市民など約200人が参加した。沖縄大学の屋嘉比収助教授ら県内の研究者が講演し、さまざまな視点から憲法九条の重要性を訴えた。
 屋嘉比助教授は「憲法改正と沖縄への影響」をテーマに講演。「『九条は現実的でない』とする現実主義が迫ってきている」と指摘した上で「九条はあくまでも理念として擁護すべきだ。九条を変えて現実に合わせるのではなく、現実を九条の理念に合わせる努力が必要」と主張した。
 また沖縄に米軍基地が集中することで本土の軍事不保持が守られる一方、県民の平和的生存権が侵害されている状況を「沖縄には実質的にいまだに憲法が施行されていない」と批判した。
 琉球大学の高作正博助教授は「憲法九条をめぐる問題」をテーマに、米軍再編と改憲論の関連性について講演。米軍と自衛隊の一体化を目指す米軍再編の流れの中で「外国の軍隊と武力行動を行うことを否定する九条が邪魔になり、改憲論が台頭した」と話した。

ながさき9条フェスタ:守る声上げよう コンサートや講演会、長崎で来月3日
[毎日新聞 4月21日16時1分更新]

 被爆地・長崎から憲法9条を守る声を上げようと、憲法記念日の5月3日、長崎市出島町の水辺の森公園で「ながさき9条フェスタ」が開かれる。また、同市魚の町の市民会館では、奥平康弘・東大名誉教授や本島等・前長崎市長による講演会も予定している。
 フェスタは、国会での改憲に向けた動きに危機感を持った平和・宗教・被爆者・労組などの団体のメンバーが、それぞれの団体の枠を超えて企画した。今回で3回目。
 フェスタは3日午前9時半~正午。野外コンサートのほか、活動展示・喫茶ブースを設け、バザーやフリーマーケットも開催。「憲法9条を守り、世界に広げよう」をテーマにした川柳や短歌、絵手紙も展示する。9条の理解に役立つ本・映画・ビデオのランキングも発表する。
 講演会は午後1時半~午後4時半。全国の「九条の会」呼び掛け人の奥平さんが「長崎で問う 日本社会の平和と自由」▽本島さんが「多くの人と語り合って、足並みをそろえて過去、現在と未来を見つめ、はなばなしく憲法9条をうたおう」と題して講演する。
 いずれも無料。問い合わせは実行委。22日午後4時、長崎市の大丸前で9条の模擬投票もする。【横田信行】

九条の会すずか:憲法9条守ろう、PRステッカー 鈴鹿の市民団体/三重
[毎日新聞 4月21日11時1分更新]

 憲法9条を守る運動をしている鈴鹿市の「九条の会すずか」(酒井啓・代表世話人、会員約260人)が、運動をPRするオリジナルのステッカーを3000枚作った。
 同市西条、主婦、安部あゆみさん(34)がデザインを担当した。安部さんは「人々のやさしい気持ちが9条を守っていると考え、笑顔の人が大きな両手を広げ、やさしく包み込んでいるイメージを表現した」と説明している。ステッカーはA5サイズの中に、大、中、小の6枚がある。1枚300円。
 昨年3月に設立し、鈴鹿の戦争遺跡巡りといった6回の学習会を開くなどの活動を続けている。
 問い合わせは、酒井さん(059・386・4812)へ。【中島幸男】
〔三重版〕

憲法九条堅持訴え「守る会」結成へ
城陽 22日に200人で発足
[京都新聞 2006年4月21日(金) ]

 「戦争の放棄」を定めた憲法九条の堅持を訴える「憲法九条を守る城陽の会」が22日午前10時から、京都府城陽市寺田の鴻の巣会館で結成総会を開く。元会社員や牧師が呼びかけ、約200人で発足し、改憲阻止の署名活動などを今後展開する。
 城陽の会は、哲学者梅原猛さんやノーベル賞作家の大江健三郎さんらが一昨年立ち上げた「九条の会」の趣旨に賛同し、活動する。九条改憲に反対する署名活動やアピールを街頭でするほか、戦争体験者に話を聞く学習会などを開いていく。
 元会社員堀江幸男さん(62)=城陽市平川=らが設立準備会を昨年発足。「九条の会」によると、同様の会は全国に約4000あるという。城陽の会では、地元の有識者ら20人が呼びかけ人となっており、総会では九条の大切さを述べ、会への参加を訴える。

9条の会:弁護士会有志30人が設立 22日、徳島で憲法トーク/徳島
[毎日新聞 4月20日13時3分更新]

 徳島弁護士会(田中浩三会長、54人)の会員有志30人が、改憲論議に歯止めをかけようと「徳島弁護士9条の会」を設立する。22日午後6時から、徳島市徳島町城内の県青少年センター大ホールで結成集会を開く。徳島大学の研究者や弁護士らが最近の国際情勢や憲法の価値について語る「憲法トーク」がある。参加自由で無料。
 日弁連は昨年11月に鳥取県で開いた第48回人権擁護大会で改憲問題について議論。徳島弁護士会でも会員らが勉強会を重ね、「9条の会」結成に向けて準備してきた。
 代表世話人の大西聡弁護士は「国民投票法案が現実味を帯び、世論調査でも改憲賛成の意見が増えつつある。テロ対策特別措置法がなし崩し的に制定されるなど、憲法9条の精神がないがしろにされており、危機感を覚える」と話した。
 同会は平和の象徴であるハトと、数字の「9」をデザインしたオリジナルのシンボルマークを作成。今後、市民に憲法について理解を深めてもらうための講演会や政府、政党への提言活動などを計画している。問い合わせは同会事務局へ。【加藤明子】

輝け!憲法9条平和のつどい:参加者募る――来月13日、県民文化会館/和歌山
◇憲法9条を守ろう「平和のつどい」
[毎日新聞 4月19日13時2分更新]

 国権の発動による戦争、武力行使を永久に放棄することを誓った憲法9条を、みんなで守ろうと、「輝け!憲法9条平和のつどい」が5月13日、和歌山市小松原通1の県民文化会館であり、共催45団体が参加者を募っている。作家らでつくる「九条の会」の呼びかけ人の1人で、ノンフィクション作家、澤地久枝さんの講演「未来への人と人との絆(きずな)」などがある。
 憲法9条は、「戦争の放棄、戦力及び交戦権の否認」を定める。「九条の会」は、9条を中心とする改憲の動きがかつてない規模と強さで台頭しているとして、これに反対するため04年6月、澤地さんのほかノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さん、哲学者の梅原猛さんら9人が結成した。
 趣旨に賛同する組織は全国に広がり、県内でも現在、「憲法九条を守るわかやま県民の会」「田辺9条の会」「はしもと9条の会」などが結成され、このほど誕生した「年金女性九条の会」で45団体になった。全国では今年1月現在、4000を超える。
 澤地さんは旧満州で終戦を体験した。雑誌編集者、作家の故五味川純平の資料助手を経て作家となり、「妻たちの二・二六事件」などを出版。執筆の傍ら、講演活動を続けている。
 つどいでは、合唱で物語をつづる「ぞうれっしゃがやってきた」の公演もある。戦時中、国内の動物園で動物が次々処分されていくなか、名古屋市の東山動物園では2頭のゾウが守られた。戦後、ゾウを見たいという子どもたちの夢が大人を動かした――という実話に基づくストーリーで、11曲で構成。県内での公演はこれまでに9回。その都度合唱団が結成され、今回はかつての団員親子ら約200人が8曲を歌う。
 つどいは参加協力券(500円)が必要。会場には託児所がある。問い合わせは、平和のつどい事務局。【吉野茂毅】

憲法9条を守ろう――奈良でフェス
[奈良新聞 4月17日11時23分更新]

 戦争放棄をうたった憲法9条の改正に反対する「憲法9条フェスティバル」が16日、奈良市登大路町の県文化会館で開かれた。
 ノーベル賞作家、大江健三郎さんらの呼びかけに賛同する「九条の会」奈良が主催。

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