ニカラグア大統領選挙で、サンディニスタ民族解放戦線のオルテガ元大統領が開票率7%で40.85%でトップに。
ニカラグア大統領選、オルテガ氏リード(TBS News-i)
南米に続いて中米でも新しい変革の動きが始まるのでしょうか。ニカラグアでは、1979年にサンディニスタ民族解放戦線が革命に勝利し、オルテガ氏が国家再建会議議長に就任(1985年に大統領に当選)。しかし、コントラをつかったアメリカ政府の執拗な武力介入が続き、1990年に大統領選で敗北した経過があります。
ラテンアメリカの新しい変化の特徴は、選挙による多数の支持にもとづいた変革の道を進んでいること。90年の大統領選敗北後、大統領選に繰り返し立候補し、何度も敗退してきたオルテガ氏が、選挙を通じて、ふたたび政権につくとしたら、その点でも、非常に注目すべき出来事になります。
ニカラグア大統領選、オルテガ氏リード
[TBS News-i 2006年11月06日 19時47分]中米・ニカラグアの大統領選挙は開票作業が始まりました。かつての革命政権を率いたオルテガ氏が復活するかが注目されていますが、これまでのところオルテガ氏がリードする展開となっています。
選挙管理委員会が6日午前0時過ぎに発表した速報値によりますと、開票率7%でオルテガ氏が40.85%で首位、2位が元大統領府官房長官のモンテアレグレ氏で、32,68%、などとなっています。
当選には40%以上を得票するか、35%以上で2位に5ポイント差をつけることが条件となっています。
この選挙では、オルテガ元大統領が当選し中米地域にキューバ、ベネズエラと並ぶ反米政権が誕生するかが注目されています。
アメリカ政府はこうした情勢に警戒感を強め、独自の選挙監視団を現地に送り込んでいて、監視団は「投票できずに締め切られた人が路上にあふれるなど不正な選挙である」との声明を発表しました。これに対し、ニカラグア選管は「透明でクリーンな選挙だ」と反論しています。(06日16:00)