今日(正確には昨日)は、村治佳織さんのギター・リサイタルに行ってきました。会場は初台の東京オペラシティコンサートホール。今回のコンサートは、ヴォクスマーナという声楽アンサンブルとのジョイントで、ギター・ソロのほかに合唱+ギターという楽曲がプログラムには並んでいました。
- ビクトリア/デンス(詩):おお何と栄光に満ちた王国なのか*
- アンチエータ/作者不詳(詩)/チルコット(編曲):母さま、私は恋を抱いて*
- タレガ:アルハンブラの思い出
- ムダラ:ファンタジア第10番「ルドビーコの手法によってハープを模したファンタジア」
- フレスコバルディ/セゴビア(編曲):パッサカリア
- ダウランド:蛙のガリアルド
ファンタジア - パーセル/プリーム(編曲):4つの小品[エア/ミヌエット/ホーンパイプ/ロンド]
- G.フェルナンデス/作者不詳(詩)/チルコット(編曲):ア・ネグリート・デ・ククルンベ*
- パッヘルベル/ワイルド(詩)/チルコット(編曲):カノン*
<休憩> - リョベート:13のカタルーニャ民謡?盗賊の歌
- ヴィラ=ロボス:5つの前奏曲より 第2番 ホ長調/第5番 ニ長調/第1番 ホ短調
- ヴィラ=ロボス/タウランド(詩)/チルコット(編曲):5つの前奏曲より 第3番 イ短調/第4番 ホ短調*
- ヴィラ=ロボス/コレーア(詩)/チルコット(編曲):ブラジル風バッハ第5番?アリア*
- カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマン・セロ・ヒターノ(ガルシア・ロルカの詩による7つの歌)第4番 プロセシオン(行列)[プロセシオン/パソ/サエタ]*
- ボロディン/シェイクスピア(詩)/チルコット(編曲):ダッタン人の踊り(歌劇『イーゴリ公』から)*
*印のついたのが合唱曲、印のないのがギター・ソロの曲です。
前半の合唱曲は17世紀ごろの宗教曲で、どちらかというと神妙な雰囲気の作品です。そこにギターの音が不思議な響きを醸し出します。とはいっても、合唱曲では歌が主になってしまうので、せっかくの村治さんのギターがその伴奏になってしまったのが残念です。
ギター・ソロの曲では、やっぱりまず「アルハンブラの思い出」。ラストにアンコールで、「禁じられた遊び」をやってましたが、まあこの2曲がギター曲中のギター曲というところでしょう。かくいう私も、学生時代にはガットギターで、この2曲を練習しました。禁じられた…の方は、とりあえずある程度は弾けるようになりました、アルハンブラの方は、結局途中で挫折した思い出があります。そのあとの曲では、ファンタジア第10番とパッサカリアが面白かったです。また、前半ラストのパッヘルベルの「カノン」も超有名な曲。オルガンの代わりに、ギターの音がホール全体に響いていくのが印象的でした。
後半は、うってかわって現代曲。その中で印象に残ったのは、ヴィラ=ロボスの「5つの前奏曲」の第1番。今日のプログラムでは、第2番、第5番、第1番、それに合唱が加わって第3番、第4番という順序でしたが、第2番、第5番と長調の楽曲が続いた後のホ短調が印象的でした。
演奏会の後は、サイン会。私めも、会場で新作CD「LYRE & SONNET」を買って、30分あまり並んで、しっかりサインをいただいて参りました。(^^ゞ
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