金曜日、久しぶりに上野の文化会館へ。都響の定期演奏会Aシリーズを聴いてきました。プログラムは、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」、指揮はジェイムズ・デプリーストです。
「メサイア」は、ロンドンで暮らしたヘンデルの代表的オラトリア。全体は3部構成で、第1部(序曲?第19曲)は救世主到来の予言とキリストの降臨、第2部(第20曲?第42曲)がキリストの受難と贖罪、第3部(第43曲?第52曲)はキリストの復活と神への賛美をテーマにしています(プログラムノーツから)。
で、以前、バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏で聴いたことがありますが、現代楽器を使っての演奏は初めて。都響の編成は、1st.Vnから10-8-6-4-3の小振りな編成。弦が透明感の高い音を響かせ、ティンパニの堅めの音と合わせて、バロックらしい雰囲気を醸し出していました。また、弦楽の編成が大きい分、合唱団の人数も多くて、合唱が力強く、よかったと思います。
しかし、オラトリオと言っても、聖書から有名な章句を、いわば“いいとこ取り”して並べてあるものなので、それほど物語性があるわけではありません。その文句も、日本人にはあまり馴染みがないし、しかも中世英語なのでよく分からない…。ということで、クリスマスらしいとは思っても、いまいち入り込みにくかったというのが率直なところです。(^_^;)
第2部の最後にようやく有名な「ハレルヤ」が登場して、客席からは拍手がわいて盛り上がっていました ((しかしデプリーストは、間をおかずに第3部にゆくつもりだったようで、すぐに第3部が始まりました。))。ちなみに、ハレルヤ・コーラスが始まるとともに、最前列で初老の男性が立ち上がっておられました ((あとでいろんな人のブログを見ると、他にも立ちあがっておられた方がいたようで、そうやって聴くのが、この曲の“通”の聴き方のようです。))。
全部フルに演奏したら2時間半になるという曲。今日は、そうとう省略していましたが、それでも前半第1部が終わったところで午後8時、第3部が終わったのは午後9時半近くということで、みなさま、お疲れ様でした。m(_’_)m
【演奏会情報】東京都交響楽団第646回定期演奏会(Aシリーズ)
指揮:ジェイムズ・デプリースト/ソプラノ:天羽明恵/アルト:山下牧子/テノール:望月哲也/バリトン:三原剛/合唱:晋友会合唱団/合唱指揮:清水敬一/コンサートマスター:山本友重/会場:東京文化会館大ホール/開演:2006年12月15日 午後7時?
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あれぐろ・こん・ぶりお – 人々の歌声による饗宴@都響定期演奏会
私にも話させて : デプリースト/東京都交響楽団(12月15日)
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おんなを生きる 癒しの時間
ミチル★妄想:本日はオタクネタじゃありませんよ
こんばんは。
初演のときに王様が感動して、敬意を表し起立されたとか。それでみたいですよ。
私が行っているコンサートでは、ハレルヤだけ観客もいっしょに歌うことが多いです。