政府税調会長の本間正明阪大教授が、不適切な形で国家公務員用官舎に入居していた問題で、自民党内からは、責任を問う発言があいついでいます。
結局、政府・自民党と仲良くなれればいろいろと便宜をはかってもらえて、その代わりに政府・自民党のいうがままに庶民増税を決めている――。「勝ち組・負け組」といってみても、公正な競争どころか、所詮、こんなもんです。
津島氏、本間税調会長を批判(NIKKEI NET)
本間政府税調会長は問題 町村氏、進退含め検討を(東京新聞)
津島氏、本間税調会長を批判
[NIKKEI NET 2006/12/17 11:40]自民党の津島雄二税制調査会長は17日のフジテレビ番組で、官舎に不適切な形で入居していると報道された本間正明政府税制調査会長について「官舎を全部売ってしまえという報告を書いた1人だ、胸に手を当てて考える時もあるのではないか」と述べ、進退を含め責任問題を検討すべきだとの認識を示した。
さらに「(本間氏は)消費税導入の時、徹底的に反対した。税制という国民に厳しい仕事を担当するのにふさわしい思想を持っているのか、検証しなければいけない」と指摘した。
片山虎之助参院幹事長は同じ番組で「適当でないが(官舎から)退去すると聞いているから、それでいいのではないか」と述べ、進退は本人の判断に任せるべきだと強調した。〔共同〕
本間政府税調会長は問題 町村氏、進退含め検討を
[東京新聞 2006年12月14日 17時28分]自民党税制調査会の町村信孝小委員長は14日、自民党町村派の総会で、官舎に不適切な形で入居していると報道された政府税制調査会の本間正明会長に関し「気になるのは、美しい国らしからぬ行為が散見されることだ。税金をどういただくかを議論する政府税調会長が、あのような報道をされること自体が問題だ」と強く批判した。
さらに、同派の世耕弘成首相補佐官の名を挙げ「首を取るのかどうかは分からないが、安倍晋三首相によく伝え、分かりやすい対応をしてほしい」と述べ、本間氏の進退も含めて対応を検討すべきだとの認識を示した。
一方、塩崎恭久官房長官は14日午後の記者会見で「入居自体はルールにのっとっている。特にコメントすべきではないが、職務でしっかり結果を出すことが大事だ」と述べた。
本間氏については、経済成長を重視する安倍首相が、消費税率引き上げなど増税に積極的な石弘光前会長の続投に反対し、10月に起用を決めた経緯がある。(共同)
しかし問題は、不適切な入居というだけではありません。そもそも、大阪に住んでいるのに政府委員をやって忙しいというなら、ホテルで十分なはず。なんで官舎を確保したかといえば、そこで女性と一緒に暮らそうというわけで、官費で“オンナを囲おう”なんて厚かましいにもほどがあります。
本間政府税調会長 愛人と豪華官舎暮らし(日刊ゲンダイ)
本間税調会長を狂わせたオンナの正体(日刊ゲンダイ)
本間政府税調会長 愛人と豪華官舎暮らし
[日刊ゲンダイ 2006年12月11日 掲載]政府税調の新会長となった阪大の本間正明教授(62)が、今週発売の週刊誌に“東京妻”との同棲をスッパ抜かれた。しかも、キャリア官僚しか入れないはずの庶民がうらやむ豪華官舎での愛人との生活。こんなフザケた税調会長が大企業優遇税制やサラリーマン増税を進めている。とりわけ許し難いのは、やっていることとは裏腹の官舎売却の旗振り役を務めていることだ。
本間税調会長を狂わせたオンナの正体
[日刊ゲンダイ 2006年12月14日 掲載]超豪華官舎で愛人(55)との同棲が発覚した政府税調の本間正明会長(62=阪大教授)がきのう13日、冷や汗タラタラ釈明会見を行った。「短期の措置として特例的に入れていただいた」「引っ越ししなければならないときに報道された」「同居人とされた人は引っ越しの手伝いで来ていた」などなど。約3年間も住んでいるのに「短期」とはお笑い草。相手の女性は大阪の北新地の高級クラブの和服が似合う美人ママとされる。
大阪大学の人事規定では、「その他職務を遂行するために必要な資格又は適格性を欠くとき。」は解雇するとしています(国立大学法人大阪大学教職員就業規則第21条)。官費で“オンナを囲う”なんて、まさに「適格性を欠く」ものだと思うのですが…。