安倍発言をめぐって、ますます混迷

安倍首相の「強制はなかった」発言をめぐって、塩崎官房長官が記者会見でコメント。前段の「慰安所設置などに軍が関与し、業者の甘言や強圧により意志に反して集められた事例が数多くあり、官憲が直接加担したことも認めている」は正しいのだが、それがなぜ後段の「首相の発言は談話に矛盾していない」に続くのか、理解不能。

塩崎長官、河野談話見直しを否定 「首相発言は談話と矛盾せず」(Sankei WEB)

塩崎長官、河野談話見直しを否定 「首相発言は談話と矛盾せず」
[Sankei WEB 2007/03/05 12:58]

 塩崎恭久官房長官は5日午前の記者会見で、慰安婦問題をめぐる平成5年の河野官房長官談話について、「安倍内閣は河野談話をしっかりと受け継いでいることはこれまでと何ら変わりはない」と述べ、談話の見直しや撤回を重ねて否定した。
 その上で、塩崎氏は「河野談話でははっきりと軍の関与に触れており、心からお詫びと反省の気持ちを申し上げるというのが政府の立場だ。慰安所設置などに軍が関与し、業者の甘言や強圧により意志に反して集められた事例が数多くあり、官憲が直接加担したことも認めている。政府は一貫して談話を基本的姿勢として打ち出した上で未来志向の日韓関係を作ってきた」と述べ、談話の意義を強調した。
 安倍晋三首相の「慰安婦問題で強制性を証明する証言や裏付けはなかった」(1日)との発言を韓国政府が批判していることについて、塩崎氏は「首相の発言は談話に矛盾していない。(批判は)首相の発言に対する適切な解釈の元に行われたものではない」と述べた。

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