陸上自衛隊1佐を収賄容疑で逮捕

国民を監視する前に、まず自衛隊の中をよく監視すべきなようです。

自衛隊の調理器具調達に便宜、陸自1佐を収賄容疑で逮捕(読売新聞)

↓これが陸上自衛隊の野外炊具1号改良型

野外炊具1号改良型

自衛隊の調理器具調達に便宜、陸自1佐を収賄容疑で逮捕
[2007年6月22日11時55分 読売新聞]

 陸上自衛隊が海外派遣などで使う特殊な調理器具の調達に絡み、防衛専門商社から現金数十万円を受け取っていたとして、警視庁捜査2課は22日朝、1等陸佐の西真悟容疑者(44)を収賄容疑で逮捕するとともに、「伸誠商事」(東京都千代田区)の常務・松井智則容疑者(44)を贈賄容疑で逮捕した。
 防衛省の装備品を巡っては仕様の特殊性から、専門性の高い商社やメーカーが独占的に納入するケースが多く、装備品の調達を担当していた西容疑者が長年にわたり、納入元の伸誠商事と癒着を続けていたとみて追及する。
 調べによると、西容疑者は、陸上幕僚監部(陸幕)開発課に2等陸佐として勤務していた2004年3月から06年3月にかけ、野外で火気を使用できる移動型の調理器具「野外炊具1号改良型」の発注に絡み、伸誠商事に便宜を図った見返りに、松井容疑者から数回にわたって計数十万円を受け取った疑い。
 陸幕開発課は、装備品などの改良や研究開発を担当する部署で、問題の契約は競争入札だったが、入札に参加したのは伸誠商事1社だけだった。
 捜査2課によると、同社の野外炊具1号は1962年に陸上自衛隊の正式装備品として採用され、独占的に納入を続けていた。しかし、02年ごろから燃料漏れなどが目立ち始め、納入品の約3割で不具合が確認された。このため同社側は04年に改良を計画。常務の松井容疑者が改良にかかる予算を当時の防衛庁から得ようと、調達担当の西容疑者から予算要求されているかどうか聞き出していた。
 西容疑者は防衛大卒。専門の職種は燃料、器材などを調達する「需品科」で、陸幕開発課から転出した後の昨年7月に1等陸佐となり、同8月から陸上自衛隊幹部学校に入校、今年7月の卒業後は駐屯地の連隊長クラスに昇進する予定だった。

こちらは犯罪行為ではありませんが、同じ駐屯地で続けて2人も自殺、というのは何かありそうです。これこそ、自衛隊の部隊や隊員にたいする直接的な脅威でしょう。

陸自隊員、小銃自殺図る=また吉井分屯地で?群馬(時事通信)

陸自隊員、小銃自殺図る=また吉井分屯地で?群馬
[時事通信 2007/06/21-18:30]

 21日正午ごろ、群馬県吉井町の陸上自衛隊吉井分屯地火薬庫地域の歩哨小屋の中で、陸自第2普通科連隊(新潟県上越市)所属の男性陸士長(23)が、頭から血を流して倒れているのを別の隊員が発見した。陸士長は病院に運ばれたが重体。持っていた自動小銃から銃弾1発が発射されており、陸自は自殺を図ったとみている。
 同分屯地では昨年10月19日にも、歩哨小屋で男性2等陸士=当時(19)=が小銃自殺している。

さらにこんな事件もあります。これは、全国ニュースでは流れてないみたいです。

窃盗未遂の現行犯で逮捕の海士長を懲戒免職処分/海上自衛隊厚木基地(神奈川新聞)

窃盗未遂の現行犯で逮捕の海士長を懲戒免職処分/海上自衛隊厚木基地
[神奈川新聞 2007/06/21]

 海上自衛隊厚木基地第四航空群司令部は二十日、第三航空隊の海士長の男性自衛官(20)を同日付で懲戒免職した、と発表した。
 同司令部によると、男性自衛官は友人と共謀の上、五月二日午前零時四十五分ごろ、平塚市内の自動車中古部品販売店で中古タイヤを盗もうとしたところをパトロール中の警察官に発見され、窃盗未遂の現行犯で逮捕されたという。

で、今日の産経新聞には、1面にでかでかとこんな記事が出ていましたが、ここで情報漏洩の調査をしているのは、監察部。情報保全隊ではないようで、いったい情報保全隊は何をやってるんでしょう?

海自秘密情報、多数が違反所持 漏洩後もずさん管理 (産経新聞)

海自秘密情報、多数が違反所持 漏洩後もずさん管理
[Sankei WEB 2007/06/22 08:21]

 イージス艦の中枢情報を含む情報漏洩(ろうえい)事件に絡み、舞台となった海上自衛隊第1術科学校(広島県江田島市)で、事件発覚後も多数の秘密情報が規則に反して所持や放置されるなど極めてずさんな状態だったことが21日、分かった。イージス艦中枢情報とは別の武器の性能や作戦に関する重要情報も多く、机の引き出しの中にこうした情報が保存されたフロッピーなど記憶媒体が無造作に放置されていたケースもあったという。依然として情報管理の不徹底が続いている深刻な実態が浮き彫りとなった。
 事件を受けて海自は5月20日すぎから、海上幕僚監部監察官が中心となって約60人態勢で全国の主要教育部隊、機関などを対象に特別監察を実施。
 1術校では教官や学生の業務支援系パソコンやUSB、フロッピーなどの可搬型記憶媒体を再点検したところ、複数の隊員が「内規で持っているはずのないデータや情報」(海自幹部)を保存していた。
 最高度の「特別防衛秘密」にあたるイージス艦中枢情報とは別に、秘密区分の「秘」にはソナーや魚雷など各種武器の性能、対潜水艦作戦などの詳細が指定されているが、1術校の監察では、この種の重要情報やデータ、「注意」指定文書などが次々とみつかった。秘密情報が保存された記憶媒体が持ち主不明のまま机の中に放置されていた例もあったという。
 1術校は、一連のイージス艦中枢情報などの持ち出し事件で、違法にコピーされた秘密資料が繰り返しコピーされ拡散した現場とされ、神奈川県警と海自警務隊が家宅捜査し、資料を押収している。
 今回の特別監察は捜査への影響を配慮し、捜査対象となった砲術科を除いたが、他の科でも「予想外の驚くべき杜撰(ずさん)さ」(同)が明らかになった格好だ。
 規則違反の情報、データの所持は、1術校が教育機関であることから「秘」を扱う資格のある教官クラスが「学生の勉強に役立てるためのコピー」として、規則違反を知りながらかなり頻繁に行われ、上司も見過ごしてきた可能性が強まっている。
 海自幹部は「当事者意識の欠如はあきれるほど。どんなに幹部が指示しても部隊の末端には伝わっていないのが実情。一体どうすればいいのか」と頭を抱えている。
 こうした実態は21日に海幕で行われた関係指揮官会議でも報告され、徹底的な指導や監督、違反者への厳罰主義などの方針が改めて確認された。

海上自衛隊の情報漏洩

 神奈川県警が今年1月、海自第1護衛隊群(横須賀市)に勤務する2曹の中国籍の妻を入管難民法違反容疑(不法残留)で逮捕したことをきっかけに、2曹がイージス艦の中枢情報を持ち出していたことが判明した。中枢情報は2曹が職務上、接触できるものではなく、海自警務隊などにより情報流出ルートの解明が進められている。このほか海自では隊員のパソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」によって各種情報が流出するなど情報管理のあり方が問われている。

さらに、こんな事件も。

<陸自横領>久里浜駐屯地の1尉、130万円流用で懲戒免職(毎日新聞)

<陸自横領>久里浜駐屯地の1尉、130万円流用で懲戒免職
[6月22日12時17分配信 毎日新聞]

 陸上自衛隊久里浜駐屯地(神奈川県横須賀市)は22日、防衛大学校の指導官だった同駐屯地所属の1等陸尉(32)が同校サークルのOB会費計130万円を私的に流用していたとして、同日付で懲戒免職処分にした。陸自警務隊が横領容疑で捜査している。
 同駐屯地によると、1等陸尉は同サークルの顧問としてOB会費の会計を担当し、05年8月から06年12月の計38回にわたり、会計を積み立てた預金口座から計130万円を流用した。金は遊興費などに使っていたといい、すでに全額返済されている。

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