安倍首相が、テレビ番組で、「消費税を上げないなんてひと言も言っていない」と言明。しかし、「私は決して消費税から逃げるつもりはない」とはいっても、増税論議は参院選後で、これは「逃げ」以外の何ものでもありません。
それでも、参院選が終われば、いよいよ消費税増税です。それだけに、参院選での選択がいよいよ重要になっています。しかし、消費税増税を言明する自民党と、ホンネは消費税増税だけれども選挙向けに「消費税は上げない」という民主党との争いでは、国民はたまりません。
安倍首相「消費税を上げないとは言っていない」(NIKKEI NET)
費税率も秋の論議の焦点(NHKニュース)
安倍首相「消費税を上げないとは言っていない」
[NIKKEI NET 2007/07/06 00:42]安倍晋三首相は5日夜、日本テレビの番組で「私たちは秋に抜本的な税制改正を行う。消費税を上げないなんてひと言も言っていない」と述べ、秋の税制改正論議で消費税率の引き上げを含めて検討する考えを示した。2009年度に基礎年金の国庫負担率を2分の1に引き上げる財源を問われたのに答えた。
消費税を巡って首相はこれまで「税制改革の本格的、具体的な議論を行うのは秋以降になる」などと述べるにとどめており、引き上げの方向をにじませる表現は避けてきた。参院選を控えた時期の発言だけに論議を呼びそうだ。
首相はまずは歳出削減を徹底すべきだとの考えを強調。そのうえで「私は決して消費税から逃げるつもりはない。ただ今の段階で何パーセント引き上げると言ってしまえば、緩んでしまう」と語った。
費税率も秋の論議の焦点
[NHKニュース 7月6日 6時46分]安倍総理大臣は5日夜、民放のテレビ番組の中で「消費税から決して逃げるつもりはなく、消費税を上げないとはひと言も言っていない」と述べ、秋以降の税制改正論議の中で、消費税率の引き上げ問題も焦点になるという認識を示しました。
この中で安倍総理大臣は、基礎年金の国庫負担の割合を2分の1に引き上げるための財源の確保に関連して「足りない分を消費税にするのか、政府の予算のムダづかいをなくすことができないかといったことを議論しなければならない。決して、消費税から逃げるつもりはない。消費税を上げないなどということはひと言も言っていない」と述べ、秋以降の税制改正論議の中で、消費税率の引き上げ問題も焦点になるという認識を示しました。そして、「衆議院議員もあと2年しか任期がない。この秋の抜本的な税制改革については、近いうちに信を問うことになってくるので、どちらにしても逃れることはできない」と、述べました。
消費税を争点にすると、見せかけだけで増税しないと言っている民主党が得しそうな感じですね。
少し前までは小沢氏は「消費税は福祉目的税だから高齢化社会に向けて当然上げるべき」と主張していたのに。。。