政府税調の香西泰(こうざい・ゆたか=写真)会長が、消費税論議について、参院選の結果にもかかわらず、「従来の方針どおりすすめる」との考えを表明。
民主党が「消費税は引き上げない」という公約を掲げたのがどこまで本心なのかという問題はあっても、その民主党がこれだけ多くの国民の支持を受けたのだから、有権者の消費税増税反対という意思は明確。安倍内閣の続投そのものが国民から批判されているときに、その一諮問機関にすぎない政府税調が選挙前の議論をそのまま継続するというのは許されません。
消費税議論「従来方針通り」=秋以降の抜本改革で?香西政府税調会長(時事通信)
消費税議論「従来方針通り」=秋以降の抜本改革で?香西政府税調会長
[時事通信 2007/07/31-19:50]政府税制調査会(首相の諮問機関)の香西泰会長は31日の記者会見で、「(消費税を含む)税体系を考えることは(選挙結果が)どうなっても必要だ。今の流動的な情勢の中では従来の方針で粛々とやっていく以外にない」と述べ、参院選での与党大敗にかかわらず、秋以降に税制改革論議を進めていく考えを改めて強調した。
参院選の結果を受け、安倍政権の重要政策課題である消費税論議が停滞するとの観測が強まっている。香西会長は「今のところ(税制改革の検討内容を)変える材料はない」と明言し、こうした観測にとらわれることなく議論を進めていく姿勢を示した。