失業率は下がったが雇用増の中身は…

7月の完全失業率が発表。前月比0.1ポイント減(季節調整値)で、2カ月連続で改善。

しかし、同時に公表された「労働力調査詳細結果」(4?6月期)によれば、前年同期比で、正社員29万人増に対し、非正規84万人増ということで、依然として非正規雇用が増えています。

「正規の職員・従業員」・「非正規の職員・従業員」の対前年同期増減及び「非正規の職員・従業員」の割合(労働力詳細調査2007年4-6月期平均)
「正規の職員・従業員」・「非正規の職員・従業員」の対前年同期増減および「非正規の職員・従業員」の割合(労働力詳細調査2007年4-6月期平均)

7月の完全失業率、3.6%に改善・有効求人倍率は横ばい(NIKKEI NET)
労働力調査詳細結果(速報)平成19年4?6月期平均結果の概要 (総務省)←PDFファイルが開きます。

7月の完全失業率、3.6%に改善・有効求人倍率は横ばい
[NIKKEI NET 2007/08/31 10:31]

 総務省が31日発表した7月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント低下の3.6%と2カ月連続で前月から改善した。働き方の多様化などで、女性や若年層の完全失業率の低下が目立つ。厚生労働省が同日発表した7月の有効求人倍率(同)は前月と同じ1.07倍。厚労省は雇用情勢の判断を2年2カ月ぶりに上方修正した。
 完全失業率は15歳以上の働く意思がある「労働力人口」にしめる完全失業者の割合を指す。完全失業者数は前年同月を34万人下回る234万人。仕事をしている人を指す就業者数は6458万人と前年同月より37万人増えた。
 男女別でみると女性は前月比0.2ポイント低下の3.3%と9年10カ月ぶりの低水準だった。正社員のほかパートや派遣、契約社員など働き方の多様化で生活に合わせて働ける環境が整いつつあり、女性の職場進出が進んでいる。男性は前月比0.1ポイント低下の3.7%で4カ月連続で前月を下回った。

男女,収入の増減別転職者の対前年同期増減(労働力詳細調査2007年4-6月期平均)
男女,収入の増減別転職者の対前年同期増減(労働力詳細調査2007年4-6月期平均)

また、転職者についてみると、男性の場合、転職の前後で給料が増えた人が±0、変わらない人が6万人減であるのにたいし、「減った」という人が10万人も増えています。ということで、転職も楽ではないようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください