OECDが加盟各国の医療の実態調査を発表

OECDが加盟各国の医療の実態調査を発表。それによれば、日本は、診療医師数がOECD平均の3分の2という非常に低い水準。しかも、その少ない医師が、平均の2.7倍の診察をこなしている。

いま医師不足が大きな問題になっているが、OECDの調査でもそれが裏付けられたかっこうです。

通院回数、日本が最多・OECD調査(NIKKEI NET)

通院回数、日本が最多・OECD調査
[NIKKEI NET 2007/11/14 07:00]

 【パリ=野見山祐史】経済協力開発機構(OECD)は13日、加盟各国の医療の実態を比べた「図表で見る医療(2007年版)」を発表した。日本は1人が1年間に医者に通う回数が平均約14回と最多のうえ、入院日数も約20日と突出して長かった。医療機関は磁気共鳴画像装置(MRI)などの先端医療機器を備えている半面、医師が足りない傾向も浮き彫りになった。
 日本の1人あたり受診回数は年13.8回でOECD平均(6.8回)の2倍。ドイツ(7回)、米国(3.8回)など他の主要国より多かった。精神病や結核など入院が長引く病床を除いた「急性期病床」での入院日数は日本は19.8日でOECD平均(6.3日)の3倍だった。

インターネットではここまでしか掲載されていないが、紙面では、まだ続きがある。それがOECDの報告で一番大事なところ。

 千人当たりの診療医師数は2.0人と平均(3.0人)を下回り、医師1人当たりの年間診察回数は6700回強と、平均(2500回)の2.7倍に達し、医療サービスの質をどう保つかの課題が浮き彫りとなった。
 体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数「BMI」が30以上で太りすぎとされる人の割合(04年)は、日本が3.0%で最低。OECD平均は14.6%、最も割合が高い米国は32.2%だった。

国民1人あたりの年間受診回数
(2005年)
日本 13.8
韓国 11.8
ドイツ 7.0
OECD平均 6.8
フランス 6.6
カナダ 6.0
英国 5.1
米国 3.8
スウェーデン 2.8
主要国の平均入院日数
(2005年)
日本 19.8
韓国 10.6
ドイツ 8.6
カナダ 7.3
OECD平均 6.3
英国 6.1
米国 5.6
フランス 5.4
デンマーク 3.5

それにしても、国民1人当たりの年間平均受診回数がスウェーデン、2.8回というのは、どういうことなんだろう? スウェーデン人は風邪も引かないのだろうか。実態を知りたいものだ。

ところで、肥満の基準としてよく利用されるBMI。オイラも24を超えて、健康診断のたびに「太りすぎ」だと言われてきましたが、国際的には30以上が肥満なんですね。ちょっと、安心しました。(^_^;)

それにしても、BMI30以上というのは、相当の肥満。それが人口の30%以上とは、なんてアメリカは不健康なんだ!!

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