純然たる日記

数日前から東京はすっかり冷え込んでいるが、今日は一段と寒い。こんなとき、自転車通勤はつらい。

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今朝も、中央線が遅れる。東京駅での車両故障とのことだが、この1週間ほど、1日としてちゃんと走ったことがない。10分程度の遅れが常態化している。困ったもんだ。

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米田貢先生より、初の単著『現代日本の金融危機管理体制――日本型TBTF政策の検証』(中央大学出版部)をいただく。ご本人はすでに次の研究テーマに移っているとのこと。あわせて、正月に中国に旅行して、南京大虐殺記念館を訪問されたときの感想の書かれた手紙をいただく。日本人に向けられる中国人の視線の厳しさを非常に感じたとのこと。

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昨日、『小林多喜二全集』第1巻を読了。今日から第2巻に移る。第1巻に納められているのは、1922年の「健」から、1928年の創作ノートに書かれた「山本巡査」まで。1928年の「防雪林」「1928年3月15日」の前までの、いわば初期作品集。短編ばかりで、農村の貧しい農民や、社会の底辺に置かれた娼婦たちを描いた作品が多い。貧困や社会の矛盾にたいして、人道主義的な同情で終わらせない真剣な迫り方があって、引き込まれた。また、たとえば「健」「継祖母のこと」のように、作品の内容から言えばつながりはないのだけれども、同じ「健」という名前の主人公で、文学的な形象化をすすめようとする姿勢が感じられて興味深い。

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