EUが「株安の原因はアメリカの赤字」と批判

EUのアルムニア欧州委員(経済・通貨担当)が、「世界的な株安の原因は、アメリカが貿易赤字と財政赤字を放置していることにある」と批判。

現在の株安が、たんに米サブプライムローン問題によるものだけではない、ということを示している。

また、この批判に「EUは大丈夫」ということをアピールする狙いがあることも事実だが、大もとには、アメリカがこれ以上貿易赤字と財政赤字を放置するなら、ドルは基軸通貨としての地位を失うぞという根本的な批判が含まれている。いまやドル不安が世界経済の一番の不安定要因になっているということだ。

EU“株安 原因は米の赤字”(NHKニュース)

EU“株安 原因は米の赤字”
[NHKニュース 1月23日 6時51分]

 世界同時株安の様相が強まるなか、EU・ヨーロッパ連合は「株価混乱の要因は、アメリカの赤字体質にある」と批判し、改善に取り組むよう求めました。
 ヨーロッパ委員会で経済問題を担当するアルムニア委員は22日、記者会見し「去年の夏以降の世界的な株価の混乱は、主にアメリカが貿易赤字と財政赤字を放置してきたことによるものだ」と述べ、アメリカの赤字体質を批判しました。そのうえで、アルムニア委員は「ヨーロッパの経済は、基調がしっかりしており、アメリカと比較することはできない」と述べ、投資家などに冷静な対応を促しました。ドイツやフランスなど、共通の通貨・ユーロを使用しているEUの15か国は、21日開いた財務相会議で、アメリカの景気後退がヨーロッパ経済に与える影響について懸念を表明しています。EUは、株式市場の混乱を防ぐためにも、アメリカに対して赤字体質の改善に抜本的に取り組むよう求めていく方針です。

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