昼間は、日比谷野音で開かれた「なくせ貧困! 2・13総行動」総決起集会に参加しましたが、夕方からは、有明コロシアムの日本共産党演説会に行ってきました。
共産党の志位和夫委員長は、最初に、先日の衆院予算委員会での非人間的な派遣労働の実態についての追及と、それにたくさんの反響が寄せられていることを紹介。キヤノンの実態について、さまざまな告発があったといいます。例えば、派遣で働く女性が流産してしまったというだけでなく、「クビになるから」と流産した翌日から働き始めたとか、別の女性が妊娠した途端、同じ派遣の夫も一緒にクビになってしまったとか、本当に“使い捨て”です。また、会社の社長さんからも「みんながキヤノンのようになったら、日本の企業はダメになってしまう」といって、これからは共産党を応援するとの声が寄せられたとか。
さすが共産党です。(^_^)v
また、後期高齢者医療制度について、志位さんは、政府のねらいを示す「証拠」として、厚生労働省社会保障審議会後期高齢者医療の在り方に関する特別部会 ((ちなみに、「後期高齢者医療の在り方に関する特別部会」の部会長・糠谷真平氏は、独立行政法人国民生活センター顧問という肩書きになっているが、氏の経歴を調べてみたら、「1963年経済企画庁入庁。長官官房秘書課長、総合計画局審議官、調整局長、経済企画事務次官などを歴任」と出てきた。何のことはない、経済企画庁から独立行政法人に天下った元官僚だ。))の「後期高齢者医療の診療報酬体系の骨子」(2007年10月10日)を紹介。そこには、「後期高齢者」の「心身の特性」として、次の3点が上げられています。
- 老化に伴う生理的機能の低下により、治療の長期化、複数疾患への罹患(特に慢性疾患)が見られる。
- 多くの高齢者に、症状の軽重は別として、認知症の問題が見られる。
- 新制度の被保険者である後期高齢者は、この制度の中で、いずれ避けることができない死を迎えることとなる。
つまり、“75歳以上のお年寄りは、病気になりやすいし、なっても治りにくい、どうせボケているし、そのうち死ぬ”、だから、医療保険を別立てにして費用を減らそう、というのです。「さすがに、こんなこと、国会の場で答弁することはできませんね」と志位さんは言っていたが、本当にひどい話です。
さらに志位さんは、地球温暖化問題でも、日本政府のやっていることは失格だ、と指摘しました。こんな演説会で喋るには少々難しいテーマでしたが、志位さんは、国連IPCCが、もしこのまますすめば、グリーンランドと南極の氷が一気に溶け出し、海面が6mも上昇する危険があると予測していることを紹介。「そうなれば、この有明コロシアムも海中コロシアムになります」といって、爆笑を誘っていましたが、EUが2020年までの中期削減目標にこだわる理由がよく分かりました。ところが、日本政府は、国際会議でも国内でも、ともかく数値目標を定めた中期目標の設定や、EUでは広くおこなわれている政府と産業界との協定による温暖化ガスの削減にあくまで抵抗しています。「自民党政治は、若者や高齢者の未来を奪うだけでなく、地球の未来も奪おうとしている」という訴えは、大きな拍手を受けていました。
最後に、元日の「しんぶん赤旗」に掲載された品川正治さん(経済同友会終身幹事)との対談にふれて、志位さんは、この対談が6時間、食事をはさんで夜10時まで大いに盛り上がり、品川さんが、実感を込めて、「共産党が言うように、ソ連型でない新しい社会主義が必要だ」と発現されていたことを紹介していました。
志位さんの前には、俳優の米倉斉加年(まさかね)さんが登場し、共産党と「しんぶん赤旗」への期待を、思いのこもった言葉で語っておられました。
会場では、「東京民報」(発行:東京民報社)の見本紙も配られていましたが、そこには、「東京民報」は6月から、大判4ページ建て、1・4面カラーで週刊化(月400円)される、というニュース!! 京都や大阪には立派な地方政治新聞があるのに、東京にはそれがなくて残念な思いをしていたので、大いに期待したいと思います。いまはまだ試作版だとか。がんばってください!! 週刊化されたあかつきには、僕も購読しますので。