3月の失業率(季節調整済み)は前月から0.1ポイント下がって3.8%に。しかし、トレンドとしては、順調に下がっているというよりも「足踏み状態」です。
総務省統計局の発表は↓こちら。PDF(53KB)が開きます。
労働力調査(速報)2008年3月分結果の概要
完全失業者の対前年同月増減と完全失業率の推移
07年度失業率は3.8% 5年連続で改善
[東京新聞 2008年4月30日 10時40分]総務省が30日発表した2007年度平均の完全失業率は、前年度より0.3ポイント低下の3.8%で、5年連続で改善した。同時に発表した今年3月の完全失業率(季節調整値)は、前月より0.1ポイント低下の3.8%で、4カ月ぶりに改善した。
07年度は、堅調な企業業績や都市部の人手不足などを背景に、失業率が低下した。ただ原材料高や円高などから、このところ中小企業で働く人の減少が続いている。
総務省は「年度では失業率の改善状況が続いているが、最近の状況を見ると、改善が足踏み状態となっている」と分析している。
厚生労働省が同日発表した求職者1人に対する求人数を示す3月の有効求人倍率(同)は、前月より0.02ポイント低い0.95倍で、2カ月連続で低下。07年度平均は前年度より0.04ポイント低い1.02倍で、6年ぶりに下がった。
今年3月の失業率を男女別にみると、男性は前月より0.2ポイント低下の3.8%、女性は0.1ポイント上昇の3.9%。(共同)
なお、失業率3.8%というのは季節調整値。実数では失業率は4.1%(男4.0%、女4.1%)で、理由別でいうと学卒未就職14万人という数字が出てきます。