GAKU について

年齢:50代 性別:男 都道府県:東京都(元関西人) 趣味:映画、クラシック音楽、あとはひたすら読書

ISAF参加で対抗しようとする民主党の愚

民主党・鳩山幹事長が、政府の新テロ対策法に対抗して、自衛隊のISAF参加を盛り込んだ法案をまとめる方針を表明。

自衛隊が海外で武力行使することを認める自民党と民主党――違いは、国連決議は必要ないか、必要かというところだけ――とでは、対決といってみてもこうなるのが落ち。

国連決議があろうとなかろうと、テロ報復戦争を直接軍事的に支援する給油活動はもちろん、武力掃討作戦を展開しているISAFへの参加も憲法違反だということを、まずはっきりさせることが重要です。

党方針にISAF参加明記=民主・鳩山幹事長(時事通信)

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高村外相、民主党のISAF参加論に悪乗りをする

小沢一郎・民主党代表がぶち上げたISAF参加問題。政府側は、これまで「憲法上難しい」といっていましたが、ここにきて高村外相が「絶対にありえない話ではない」と言って、インド洋給油活動だけでなく、ISAFにも自衛隊を参加させる可能性もあると発言。

こんなことになるのも、そもそもは、小沢氏のISAF参加論が、自衛隊の給油活動にたいして、アメリカの報復戦争を軍事的に支援するものだ、憲法違反だといって反対するのでなく、海外での自衛隊の武力行使そのものには反対せず、国連決議があるかないかという形式だけで反対しているからです。しかし、それに便乗して、給油活動を続けるだけなくISAFへの自衛隊参加もやってしまおうなどというのは、“悪乗り”以外のなにものでもありません。

ISAF参加、高村外相「絶対にあり得ない話ではない」(読売新聞)

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今週の「九条の会」(10月12日まで)

全国各地の地域で活動する「九条の会」のニュースを、インターネットから拾い集めました。全国版では分からない、各地の「九条の会」の活動の様子が分かります。

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研究の醍醐味と科学者の責任 池内了『科学者心得帳』

池内了『科学者心得帳』(みすず書房)

別の本を探すために書店をプラプラしていて、こんなのを見つけてしまいました。

宇宙物理の池内了先生の最新著『科学者心得帳―科学者の3つの責任とは』(みすず書房)です。

対象となっているのはもちろん自然科学ですが、パラパラ読んでみると、自然科学だけでなく、社会科学・人文科学についてもそうだなぁと思うところがいっぱい出てきます。

たとえば、研究の醍醐味、研究をやっていて最大の楽しみは何か、池内先生は、こう書かれています。

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『世界』11月号の他の論文も読んでみた

小沢一郎・民主党代表の論文だけでなく、『世界』(岩波書店)11月号の、他の論文も読んでみました。テロ特措法延長問題に関連しては、次の2本が面白かったです。

  • 伊勢?賢治:インタビュー 日本は「美しい誤解」を生かせ
  • 田岡俊次:「給油をやめると日米同盟は危うい」は本当か?

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あり方いろいろ(続き) existierenをどう訳すか

牧野広義『「資本論」から哲学を学ぶ』(学習の友社)

学習の友社から、こんな本が出ました。まだ読み始めたばかりですが、『資本論』第1部にそって、マルクスが弁証法的に論を展開している部分をとりあげて、弁証法的なものの見方、考え方、あるいは論述の展開の仕方について解説をくわえられています。

ということで、いま少しずつ読み始めているところですが、それはそれとして、「おっ」と思ったのは、「まえがき」に書かれた「凡例」の部分です。

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日雇い派遣労働者の5割が「今のままでいい」と思っている?!

共産党の佐々木憲昭議員の衆議院予算委員会での質問を読んでいたら、厚生労働大臣が次のような答弁をしているのに気がつきました。

 厚労相 非正規の労働者にアンケートをやってみると、正社員になりたいというのは3割、今のままでいいというのが5割、今後も派遣労働者のままがいいというのも3割いて、なかなかニーズが一概に言えません。

非正規で働きながら、正社員になりたいという人が3割しかいない、「今のままでいい」という人が5割りもいるというのはどういうことだろう? と思って調べてみました。

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『資本論』第10分冊を読了

時間がかかっているのは、途中、別な本を読んだりしたこともありますが、第3部第5編にはいって、マルクスの論述も込み入ってきたし、草稿からのエンゲルスの編集も輻輳して、すらすらとは行かなくなってきたため。

しかし、現代経済を考える上では、信用論が一番おもしろい部分の1つ。当時の信用制度の発達を理論的に解明し、イギリス経済の現実にせまってやろうというマルクスの意気込みみたいなものが感じられて、わくわくするところでもあります。

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開き直り、逃げ切りはかる文科省

沖縄戦での軍による「集団自決」強制の記述を削除させた教科書検定について、渡海文科相は、検定意見の撤回拒否を明言。多少の表現修正でお茶を濁すつもりらしい。

他方で、教科書検定の「部会」議事要旨の公開について検討を開始したようだが、これはあくまで次回以降のこと。今回の検定については、撤回もしなければ公開もしない、開き直ったまま逃げ切りをはかるつもり。

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検定調査審議会の実態が明らかに

「琉球新報」に、高校歴史教科書検定の「審議会」の「日本史小委員会」の委員の証言が載っています。それによれば、「小委員会」での委員による審議の場に、文部科学省の職員である教科書審査官が出席・発言しているとのことですが、それはたんに質問に答えて発言するというようなレベルでなく、実態として、委員だけによる審議はおこなわれていない、というのです。

ということは、「検定調査審議会」なるものは、独立の機関でもなんでもないということ。また、審査官が意見を言って、沖縄戦「集団自決」記述が削除されたのだから、これこそ「政治の介入」そのものだ、ということです。

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沖縄でまた米軍がらみの女性暴行事件

今月1日、沖縄で、米兵の息子による女性暴行事件(強姦致傷)が発生していました。犯人は9日に逮捕されましたが、10日に帰国するつもりで荷造りもしていたというから、ほんとにきわどいところでした。

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エクアドルも憲法改正へ

エクアドルにかんするニュースを2つ。

エクアドルの憲法制定議会選挙で、与党(左派)が優勢に。“21世紀の「社会主義」”をめざす憲法改正が進められることになりそうです。また、外国石油会社の余剰収入について国が受け取るシェアが99%に引き上げることに。

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自動改札機に電源が入らない?!

首都圏のJRや私鉄、地下鉄の駅で、自動改札機の電源が入らないトラブルが続出している、そうな。

特定メーカーの自動改札機だけだそうで、たぶんプログラム・ミスか何かが原因でしょうが、電源が入らなくなるなんて、たぶん予想もしてなかったでしょうねぇ。(^_^;)

首都圏で自動改札機トラブル(NHKニュース)

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海上自衛隊が給油した米艦イオウジマがイラク作戦に参加

海上自衛隊の給油を受けた米軍の強襲揚陸艦(偶然だろうけど、イオウジマという名前が付いている)の海兵隊がイラク西部アンバル州に派遣されていた!!

だいたい、この地域に派遣されている米艦船は、これはイラク作戦、これはアフガニスタン作戦と区別されているわけではないのだから、これは当り前の話。それを、日本政府だけが「自衛隊の給油した燃料は、イラク作戦には使われていない」と区別だてしようとするのが無理な話なのです。

海自給油の米艦イオウジマ イラク戦争参加 米軍資料で判明(しんぶん赤旗)

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小沢代表、早くもトーンダウン?!

アフガニスタンのISAFへの参加をぶちあげた民主党・小沢代表ですが、「ISAFの治安活動には疑問をもっている」と早くもトーンダウン。

それより問題なのは、小沢氏がISAF参加をぶちあげたばかりに、政府の「給油活動の方が無難」という答弁が、逆に説得力をもってしまうこと。まるで、給油継続に世論をもっていくためにわざと言い出したんじゃないかと思いたくなるほどです。

小沢・民主代表:ISAFの軍事部門参加、一転慎重(毎日新聞)
ISAF参加は憲法に抵触 首相、衆院予算委で(中日新聞)

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参院選の結果など忘れたように消費税値上げにむかって着々と話を進める人々

自民党が、党財政改革研究会を再開し、消費税値上げに向けた議論をすすめることを確認。

ほんとに懲りない面々です。しかし、財政改革研の会長は、前官房長官の与謝野馨氏だし、顧問は、総裁選でわざわざ立候補辞退までして福田氏を推した谷垣政調会長。軽視はできません。

自民財政改革研が1年ぶり再開、消費税上げなど検討へ(読売新聞)

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