足利事件で菅家利和さんが釈放された。再鑑定でDNAの不一致が明らかになったからだが、あらためて捜査や裁判のあり方について考えさせられた。
世間では、今回の再鑑定・釈放で、DNA鑑定の「精度」が問題だったかのように受け止められているが、問題はもっと根深いような気がする。
足利事件で菅家利和さんが釈放された。再鑑定でDNAの不一致が明らかになったからだが、あらためて捜査や裁判のあり方について考えさせられた。
世間では、今回の再鑑定・釈放で、DNA鑑定の「精度」が問題だったかのように受け止められているが、問題はもっと根深いような気がする。
「自尊感情」というのは、self-esteemの訳語。「自分の外見・性格・特技・長所短所・自分のもっている病気やハンディキャップなどすべての要素を包括した意味での『自分』を、自分自身で考える」(32ページ)という意味です。プラスの面で言えば、「自信、積極的、有能感、できるという気持ち、幸せな気持ち、自分を大切に思う気持ち」など。マイナスの面で言えば、「劣等感、消極的、無力感、できないという気持ち、不幸でつまらないと思う気持ち、自分をみじめに思う気持ち」を表わします(同前)。
「自尊心」「自己評価」「自己価値」「自己肯定感」などさまざまな訳語があるそうですが、著者は、このポジティブな意味もネガティブな意味を包括的に表わす中立的な言葉として「自尊感情」という言葉を使っています(30ページ)。
子どもが「自己肯定感」を持てなくなっている問題は、以前からも指摘されていますが、本書のポイントは、この子どもの自尊感情の高さ・低さについて、一連の調査にしたがって数量化して比較・検討しているところにあります。
数日前から死んでいたカウンターが復活しました。(^^;)
しかし昨日のアクセス数が304…。仮設置したカウンターではアクセス数は609なので、半分も回ってないことになります。はたして、本当に復旧したんでしょうか? 心配です。
女性革命家のローザ・ルクセンブルクの遺体が90年ぶりに発見されたというニュース。
ローザは、ドイツ革命のなかでドイツ共産党を創設。1919年1月15日に、右翼反革命義勇軍によって虐殺され、川に遺棄され、数カ月後に遺体が発見され、埋葬された、とされていました。(ただし、のちにナチスの墓荒らしによって、現在はこの埋葬された遺体は行方不明)
しかし、今回「発見」された遺体が本当にローザだとすると、このとき発見された遺体は別人だったのか? それとも、発見後、どこかで別の遺体と入れ替えられたのか? そもそも、いったいどういう経緯でこの大学病院に保管されていたのか? さらに、ニュースによれば遺体そのものは2007年に見つかっていたようで、それが、どうしていまごろになってローザと判断され、ニュースになったのか、などなど、分からないことだらけです。もっと詳しく知りたいものです。
独の女性革命家 ローザ・ルクセンブルク 90年ぶりに遺体発見か : 東京新聞
Mysterious Berlin corpse probably Rosa Luxemburg | Reuters
数日前からカウンターが表示されません。
無料のアクセスカウンターを利用しているのですが、どうやらそのサーバーが落っこちているようです。(/_;)
とりあえず代わりのカウンターを設置しました。総アクセス数しか表示できませんが、とりあえずこれでカウントしていくことにしたいと思います。
昨日付け「毎日新聞」2面の「風知草」欄で、同紙専門編集委員の山田孝男氏が、共産党の志位和夫委員長がオバマ米大統領に送った書簡に注目し、「戦略不在の空白を突いた鋭い切り込みだった」と評価しています。
それによれば、同じころに、麻生首相もオバマ大統領に書簡を送っていたそうですね。しかし、その中身は、核抑止の維持を求めるもの。核兵器廃絶に向かって世界が動いているときに、なんという方向音痴!! なるほど「戦略不在」です。
風知草:麻生の手紙、志位の手紙=専門編集委員・山田孝男 : 毎日新聞
核廃絶:国会決議へ調整…抑止力めぐり難航も : 毎日新聞
今日の「東京新聞」1面と3面に、核兵器の「持ち込み」にかんする日米密約が存在し、それを外務省中枢官僚が代々引き継いで管理していたことが、複数の外務事務次官経験者の証言から明らかになった、という重大なニュースが載っています。これは共同通信が配信したもの。
日米間では、タテマエでは、米軍が日本の領土・領海内に核兵器を持ち込む場合には「事前協議」を申し入れることになっています。そのため、歴代の日本政府は、「事前協議がない以上、核兵器は持ち込まれていない」と答弁してきました。しかし、実際には、1960年の安保改定時に、日米間で、核兵器を搭載した艦船や航空機が日本の港や飛行場を通過・寄航するケースについては、事前協議の対象としない(つまり、米軍は自由に核兵器を持ち込める)旨の「密約」が交わされていました。
これは、日本共産党の不破哲三元議長が、衆議院議員だった2000年3?4月に、初めてアメリカ側資料から「密約」の存在を明らかにして、党首討論や予算委員会の場で政府を追及した問題です。政府は、不破さんの追及にたいして「密約は存在しない」と答弁しましたが、今回の報道でそれがまったくのウソであったことがあらためて確認されたということです。
核持ち込み密約、外務次官ら管理 首相、外相の一部に伝達(共同通信)
次官経験者の証言要旨 核持ち込み日米密約(共同通信)
政治評論家の森田実氏が、ホームページの中の「森田実の時代を斬る」で、不破さんの『マルクスは生きている』(平凡社新書)を絶賛しています。
いわく、「久しぶりに良書を読んだ充実感を感じている。大きな知的刺激を受けた」「19世紀の巨人カール・マルクスを見事に現代に甦らせている大変な力作である。いま、全国民に読んでほしい書物の一つ」「われわれはいまこそマルクスを学ぶべきだ」などなど、とても力のこもった紹介だと思います。
【著書紹介】不破哲三著『マルクスは生きている』(平凡社新書、2009年5月15日刊、税別720円)を読んで《上》:森田実の時代を斬る
井村喜代子氏の『「資本論」の理論的展開』の続きです。
まず、第8章「『商品過剰論』と『資本過剰論』との区分の誤りについて」から。これは、論争史的には面白いところですが、こんにちではすでに過去の問題になってしまっているので、井村さんがいくつか指摘している面白いところだけを抜き出しておきます。
4月の完全失業率が5.0%と、とうとう5%台になってしまいました。2003年11月(5.1%)以来の高さ。今年1月の4.1%からわずか3カ月で0.9ポイントと、一気に悪化しています。
完全失業者は346万人、1年前に比べ71万人も増加。会社都合による失業者は51万人増で、失業増の7割を占めています。
完全失業率:4月は5.0% 有効求人、最悪0.46倍(毎日新聞)
完全失業率:急ピッチで深刻化 雇用形態の変化も影響(毎日新聞)
総務省の発表データはこちら↓。PDFファイル(353KB)が開きます。
労働力調査(基本集計)2009年4月分結果の概要:総務省
不破さんの『マルクスは生きている』が、東販総合週間ベストセラー(5月26日調べ)で第11位に!!
どこかの本屋さんでとか、新書、哲学・思想のジャンルで、といった限定なし。あらゆる本屋さんに書籍を卸している東販の、すべての書籍の売り上げで第11位です。すごいですねぇ? (^_^)v
不破さんが新著『マルクスは生きている』(平凡社新書)の中で、イギリスの10時間労働法に関連して、『資本論』の一節を「社会的バリケードを奪取する」と大胆に――しかし、マルクスの本意にぴったりくる――意訳されていることは、前回紹介したところですが、あらためて考えてみると、この不破さんの「意訳」は、なかなか重要な問題を提起していると思いました。
問題は、『資本論』第1部第3篇第8章「労働日」の一番最後の、「わが労働者は生産過程に入ったときとは違うものとなって、そこから出てくる」(新日本新書版、第2分冊、524ページ)で始まる段落です。
以下、繰り返しになりますが、まず、この部分が従来どう訳されてきたか、ドイツ語原文がどうなっているか、不破さんはそれをどう「意訳」しかた、をまずふり返っておきたいと思います。
たとえば新日本訳では、この部分は次のように訳されています。
兵庫・大阪で広がった新型インフルエンザの遺伝子を解読した結果、これらは同一ウイルスであることが明らかに。さらに、4月下旬にカナダ・アメリカ東部で流行したウイルスよりも、メキシコのウイルスに近かったことも判明。
つまり、カナダ・アメリカ東部で流行しはじめる頃よりも前に、メキシコから関西へウイルスははいり込んでいた、という可能性が大きいということになる。さらに、4月末からは神戸で、5月1日からは大阪でもインフルエンザ治療薬の処方が増えていたという。
このころに、海外渡航歴の有無にかかわらず、新型インフルエンザかどうか調べていれば、もっと早い段階で国内流行をつかめたかも知れない、という訳だ。「水際作戦」が本当に効果があったかどうか、こうした点も踏まえて、ぜひきちんとした総括をお願いしたい。
新型インフル、関西の集団感染は同一ウイルスか…遺伝子解読(読売新聞)
兵庫、大阪の新型は同一 発生初期のウイルス侵入か(共同通信)
Amazonランキングで、不破さんの『マルクスは生きている』(平凡社新書)が 哲学・思想分野の第8位、政治分野では第9位になっています。(^_^)v
残念なことに、Amazon.co.jpでは、現在、『マルクスは生きている』は「一時的に在庫切れ」になっています。予想以上の売れ行きで、いきなり売り切れてしまったんでしょうか。平凡社さん、早く増刷してくださいねぇ? (^^;)
昨日は、夕方からは都響のサントリー定期へ。コバケンこと小林研一郎氏の指揮で、スメタナの交響詩「わが祖国」を聴いてきました。もともと、小林氏は昨年10月の定期演奏会で都響を振る予定でしたが、文化会館が会場をダブルブッキングするという前代未聞のミスをしでかして、公演中止となったため、今回が仕切り直しの都響定期への登場となりました。
氏の指揮は、郷愁をさそうような安易な演奏スタイルに陥ることなく、太く、力強く、重厚な演奏。コバケン節健在といったところでしたが、それでいて、決してスメタナの思いをこめた雰囲気を決してそこなわないところはお見事。
不破さんの『マルクスは生きている』(平凡社新書)が売れています!!
まず、紀伊國屋書店で新書分野で第4位。これは紀伊國屋書店全店舗での先週1週間(5月18日?24日)の売り上げです。
そして、ジュンク堂では、新書・文庫分野で第6位になっています。といっても、第1位?第4位は文庫(小説)なので、新書分野では第2位ということです。
リンクでは時間がたつと順位が変わってしまうので、今回は画像で貼り付けておきます。
井村喜代子さんの『「資本論」の理論的展開』の続き。いよいよ「生産と消費の矛盾」の話です。井村さんは、「生産と消費の矛盾」がいかに恐慌となって爆発するか、その展開を考えなければいけないと言われています。
これは、恐慌の「運動論」として提起されている問題と共通する指摘です。
はじめに
韓国前大統領の盧武鉉氏が山歩き中に飛び降り死亡。
全斗煥、盧泰愚元大統領などのように、公判を受けることに絶えられなかったのでしょうか。盧武鉉政権がなし遂げようとしたもの、あるいは韓国の多くの人々が盧武鉉氏に期待したものを考えると、残念でなりません。
東京、埼玉でさらに感染が確認されました。気になるのは、それに対する行政の対応で、東京でも埼玉でも、「感染が広がる恐れは少ないから、特別な措置はとらない」と、判で押したように同じ説明をしていることです。
しかし、少なくとも埼玉の男性は、発症までの2日間、出勤しパチンコにも行っています。決して「感染が広がる恐れは少ない」とはいえないはずです。インフルエンザは発症1日前から感染の危険があると言われており、「症状が出てからの行動は限られている」というのは「恐れが少ない」理由にはなりません。
もちろん、効果のほどが疑わしい学校の全面休校などをせよというつもりは毛頭ありません。しかし、首都圏でも本格的に感染が広がる危険性が高まっているのに、「大したことがないから安心していればいい」というような対応は、やはり正しくないと思います。
埼玉 2人目の感染確認 : NHKニュース
東京 3人目の感染者 : NHKニュース
新型インフル:埼玉で2人目の感染者 関西旅行同行の男性 : 毎日新聞
新型インフル:東京で3人目感染 三鷹市の25歳男性 : 毎日新聞
政府が、新型インフルエンザにたいする「対処方針」を緩和。完全防備の物々しいいでたちでおこなわれていた機内検疫も基本的に中止。学校の一律休校も見直して、「地域の実情に応じた柔軟な対処」に切り替えられることになりました。
それなら、これまでの対応は「過剰反応」だったのか? それとも警戒を緩めすぎ? 今晩の「毎日新聞」の「特集ワイド」は、警戒が必要だと指摘する人、パニックだという人、そして渦中の神戸で暮らす人、三者三様のコメントを紹介しています。