尾高忠明 バーンスタインを振る

東京フィルハーモニー交響楽団第756回オーチャード定期演奏会

先週の日曜日、渋谷のオーチャード・ホールで東フィルの定期演奏会を聴いてきました。今年はバーンスタイン生誕90年、ということで、尾高忠明氏がバーンスタインの「シンフォニック・ダンス」と「不安の時代」を振りました。(今年27回目のコンサート)

  • バーバー:弦楽のためのアダージョ op.11
  • バーンスタイン:ミュージカル「ウェスト・サイド物語」より “シンフォニック・ダンス”
  •    (休憩)
  • バーンスタイン:交響曲第2番「不安の時代」(改訂版)

続きを読む

爆裂 広上ショスタコーヴィチ!!

日本フィルハーモニー交響楽団第602回東京定期演奏会

金曜日の日フィル定期演奏会、広上淳一氏がタケミツ、プロコ、ショスタコを振るという、なかなか魅力のプログラム。仕事の関係で、はたして間に合うか? と心配しましたが、なんということもなく無事到着。しっかり堪能させていただきました。(^_^;)

  • 武満徹:3つの映画音楽
    • 訓練と休息の音楽――「ホゼー・トレス」より
    • 葬送の音楽――「黒い雨」より
    • ワルツ――「他人の顔」より
  • プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調
  •   休憩
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第12番 ニ短調《1917年》

続きを読む

コバケンは読響の指揮台でも踊っていた…

アリーナ・ポゴストキーナ(読売日響『月刊オーケストラ』2008年7月号から)

アリーナ・ポゴストキーナ

七夕の夜、読響のコンサートで池袋の芸術劇場へ行ってきました。プログラムは、以下のとおり。ヴァイオリン独奏はロシア出身のアリーナ・ポゴストキーナ。指揮は、小林研一郎氏。(今年25回目のコンサート)

  • リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 op.34
  • モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
  •    (休憩)
  • リムスキー=コルサコフ:交響組曲〈シェエラザード〉 op.35

続きを読む

ホルンの超絶技巧 ヴラトコヴィチ&都響

東京都交響楽団第665回定期演奏会

すっかりブログに書き込むのを忘れておりましたが、6月25日、都響第665回定期演奏会(Aシリーズ)を上野・東京文化会館へ。いつもの定期はBシリーズ(サントリー)なのですが、今月は、前の週のB定期があれだったもんで、現役の作曲家でもあるペンデレツキさんのお顔も拝したく、1回券を買って聴いて参りました。(今年24回目のコンサート)

  • ペンデレツキ:弦楽のための小交響曲
  • ペンデレツキ:ホルンと管弦楽のための協奏曲 「ヴィンターライゼ」(日本初演)
  •   休憩
  • メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 「スコットランド」

ホルン・ソロはクロアチア出身のラドヴァン・ヴラトコヴィチ。

この日の圧巻は、そのブラトコヴィチが、アンコールで演奏したメシアンのホルン・ソロのための「恒星の呼び声」(「峡谷から星たちへ…」から)。演奏は、先日亡くなった元N響ホルン奏者・千葉馨氏に捧げられましたが、ホルンという楽器に、あんなに多彩な音があるとは知りませんでした。

続きを読む

コバケンだって、じっくり聴かせます

日本フィルハーモニー交響楽団第601回定期演奏会

今日は、日フィル第601回東京定期演奏会でサントリーホールへ。久々のコバケン登場でした。(今年23回目のコンサート)

  • 芥川也寸志:弦楽のための3楽章
  • フランク:交響的変奏曲
  •   (休憩)
  • フランク:交響曲 ニ短調

フランクは、ドイツ系ベルギー人ですが、パリで活躍したためフランス音楽のなかにくくられています。しかし、今日聴いた2作品は、骨格のしっかりしたドイツ風?の重厚な作品。1曲目の芥川の作品を含め、日フィルの弦の響きのよさが生きた演奏でした。

続きを読む

久しぶりのモーツァルト

John Eriot Gardiner - English Baroque Soloists/Morzart:Symphonies Nos.29, 33

このところ、ショスタコーヴィチばかり聴いていましたが、余りに音楽的な密度が高くて、少々聴き疲れてきました。
ということで、久しぶりにモーツァルトを聴いています。(^_^)♪

【BGM】
John Eliot Gardiner – English Baroque Soloists/Mozart:Symphony No.29 in A K.204

まぼろしのエルガー交響曲第3番…

東京都交響楽団第664回定期演奏会(2008年6月17日、サントリーホール)

火曜日、都響第664回定期演奏会でサントリーホールへ。プログラムは以下のとおり。(今年22回目のコンサート)

  • シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
  • エルガー:交響曲第3番 ハ短調 op.88 (アンソニー・ペイン補筆による完成版)

指揮はイギリス人のポール・ワトキンス、ピアノ・ソリストは中野翔太。

続きを読む

本日のお買い物

ジョアン・シェフ・バーンスタイン『芸術の売り方』(英治出版)木畑洋一『イギリス帝国と帝国主義』(有志舎)平体由美『連邦制と社会改革―20世紀初頭アメリカ合衆国の児童労働規制』(世界思想社)
左から、ジョアン・シェフ・バーンスタイン『芸術の売り方』(英治出版)、木畑洋一『イギリス帝国と帝国主義』(有志舎)、平体由美『連邦制と社会改革―20世紀初頭アメリカ合衆国の児童労働規制』(世界思想社)

で、東フィルのコンサートの開始時刻を間違えて、1時間早く渋谷に着いてしまったので、駅前に引っ越したBook1st.渋谷文化村通り店 ((東急文化村近くにあったBook1st.渋谷店の入っていたビルは現在解体工事中。))に立ち寄って、買ってきたのがこの3冊。

続きを読む

東フィル第755回オーチャード定期

東京フィルハーモニー交響楽団2008年6月プログラム

今日から、東フィルの新シーズンの始まり。これまで東フィルの定期に通ったことはないので、楽しみにして1時間も早く出かけてしまいました ((コンサートは3時開演なのに、間違えて1時半にオーチャードに着いてしまった…))。(^_^;)

  • ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲 WWV70
  • シューベルト(リスト編曲):さすらい人幻想曲 LW-H13(S366)
  •   休憩
  • シューベルト:交響曲第8番 ハ長調「グレイト」 D944

久しぶりに東フィルの演奏を聴いた第一印象は、アンサンブルがとてもきれいになっていたこと。ダン・エッティンガーの指揮はゆっくり目で、厚みのある弦の音、完成度の高い管の一体になって、荘重な雰囲気を醸し出していました。

続きを読む

センチュリー響への補助 4億円→1億円に

大阪センチュリー交響楽団にたいする大阪府の補助金が、これまでの4億円から1億円に削減されることに。

センチュリー響の年間総事業費は8億円。これまで、その半額が府の補助金で賄われていました。それが一気に1億円に減らされたのでは、楽団の存立そのものが危ぶまれます。しかも、補助金を一気に3億円も減らしておいて、「今年中にメドがたたなければ、補助金全廃も考える」という厳しいものです。

橋下知事、センチュリー響への補助金4億円を1億円に(朝日新聞)

続きを読む

おめでとう 日フィル東京定期600回!!

日本フィルハーモニー交響楽団第600回東京定期演奏会プログラム

土曜日の午後、小雨模様の中、日フィルの定期演奏会へ。本当は金曜日の会員なんですが、別の用件があったので土曜日に振り替えてもらいました。プログラムは、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」。指揮は、ジャンルイジ・ジェルメッティ、ソリストは、菅三英子さん(ソプラノ)と河野克典さん(バリトン)。

続きを読む

小泉和裕 都響レジデント・コンダクター就任披露公演

東京都交響楽団第663回定期演奏会

小泉和裕氏のレジデント・コンダクター就任披露公演ということで、月曜日、上野の東京文化会館で都響の定期演奏会を聴いてきました(今年19回目のコンサート)。

  • リスト:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124
  • ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 “ワーグナー” 1888/89ノヴァーク版第3稿

ソリストは、ドイツ生まれのアリス=紗良・オットさん。

続きを読む

27歳に31歳… 都響第662回定演Bシリーズ

東京都交響楽団第662回定期演奏会

昨日は、サントリーホールで、都響定期演奏会Bシリーズを聴いてきました(今年18回目)。チェロのガブリエル・リプキンは1977年生まれの31歳、指揮者のヤクブ・フルシャにいたっては1981年生まれの27歳、うむむ…。

  • スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
  • ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 op.107
  •   (休憩)
  • プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より

やっぱり、この日のメインは、リプキンでしょう。

続きを読む

読響 第150回芸劇名曲シリーズ

読売日本交響楽団第150回東京芸術劇場名曲シリーズ

今日は、読響のコンサートで、池袋の芸術劇場に行ってきました(今年17回目)。指揮は下野竜也氏。

  • ホルスト:フーガ風序曲 op.40-1
  • エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
  • ストラヴィンスキー:バレエ音楽〈ペトルーシュカ〉(1947年版)

エルガーのチェロ協のソリストは、ハーゲン弦楽四重奏団のクレメンス・ハーゲン。そして、ペトルーシュカでは、野原みどりさんがピアノを演奏するという贅沢なプログラムです。

続きを読む

感動しました!! インバル&都響/マーラー交響曲第8番

インバル指揮 東京都交響楽団/マーラー:交響曲第8番

聴いてきました!! エリアフ・インバル東京都交響楽団プリンシパル・コンダクター就任披露公演。プログラムは、「千人の交響曲」といわれるマーラー交響曲第8番 変ホ長調。(今年16回目のコンサート)

【演奏会情報】
指揮:エリアフ・インバル/ソプラノ:澤畑恵美、大倉有紀枝、半田美和子/メゾ・ソプラノ:竹本節子、手嶋眞佐子/テノール:福井敬/バリトン:河野克典/バス:成田眞/合唱:晋友会合唱団/合唱指揮:清水敬一/児童合唱:NHK東京児童合唱団/児童合唱指揮:加藤洋朗/ソロ・コンサートマスター:矢部達哉/会場:サントリーホール/開演:2008年4月30日 午後7時

この曲、CDではバーンスタイン指揮のとインバルのマーラー全集盤とを持っていますが、この曲はCDに収まるはずもありません。で、実際、ナマで聴いて、初めてこの曲がどんな曲か分かりました。p(T^T)q カンド〜〜〜

続きを読む

おフランスざんす? 日フィル第599回東京定期演奏会

日本フィルハーモニー交響楽団第599回東京定期演奏会プログラム

風邪を引いて、咳と鼻水がひどいのですが、“そんなの関係ねぇ〜”(^_^;) と、日フィル第599回東京定期演奏会に行ってきました。(今年15回目のコンサート)

プログラムは、以下のとおり。

  • オネゲル:交響詩«パシフィック231»
  • ミヨー:フランス組曲(管弦楽版)
  • イベール:交響組曲«寄港地»
  •    (休憩)
  • ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
  • ドビュッシー:海―3つの交響的スケッチ

日フィルがフランスもの?! ――ということで、怖いもの見たさ? でサントリーホールへ行ってきました。

続きを読む

大阪センチュリー響を応援する署名はこちらから。

大阪センチュリー交響楽団を応援する会

大阪センチュリー交響楽団を応援する会が、補助金の継続を求める緊急署名を集めています。
集約期限は4月30日ということですが、署名用紙はインターネットからPDFあるいはWord文書でダウンロードできますので、自分の分だけでも署名して送りたいと思います。

【緊急署名のお願い】大阪センチュリー交響楽団を応援する会

橋下行革で大阪センチュリー響が大ピンチ

橋下大阪府知事が、全事業ゼロベースでの見直しとして、補助金の大幅カットを進めようとしているため、大阪センチュリー響が大ピンチに陥っています。小泉和裕音楽監督みずからが署名を呼びかけているほど。

都響も、石原バーバリアン知事の「全員解雇、期限付き契約楽団員に」という文化“破壊”行政のおかげで、すったもんだしました。その時はマスコミでも大きく取り上げられましたが、それに比べると、大阪の話は、東京ではあまり取り上げられていないようです。

お笑いとお好み焼きだけが大阪の文化ではありません。東京からも、応援を送りたいと思います。

↑などと書いたけれど、「応援」を送っているだけでいいのだろうか? 東京のクラシックファンも何かしないといけないんじゃないか…、などと思ってるのですが、何ができるんでしょう?

↑と、書きましたが、「大阪センチュリー交響楽団を応援する会」が署名を呼びかけています。インターネットでも署名用紙はダウンロードできますので、ぜひみなさん、署名にご協力を。

在阪楽団への運営補助金を大幅削減 橋下行革(MSN産経ニュース)
大阪センチュリー響が署名活動 補助金廃止で存亡の危機(朝日新聞)
ブーニン:「大阪センチュリー響」存続訴え橋下知事に文書
交響楽団存続へ、有栖川有栖さんら署名提出(MSN産経ニュース)
財政再建か文化振興か/楽団員、存続求め署名活動 大阪センチュリー(読売新聞)

続きを読む

至福の時間 スクロヴァチェフスキのブル5番

終わりました。やっぱりブルックナーはいいですねぇ〜 (^_^;)

スクロヴァチェフスキの指揮は、彼のいつものテンポ(といっても、第4楽章を除いて、ほかの指揮者に比べると少し早めですが)。管をうまく響かせるあたりはお手のもの。6日のブルックナー2番は、座席の関係か、天上から降り注ぐような響きがあまりなかったのですが、今日は、たっぷり堪能させていただきました。低音弦のリズムと金管のファンファーレが見事な第1楽章、第2楽章のゆったりしたテンポとリズミカルな第3楽章、そして最後、ホントに天上から降り注ぐような第4楽章。最後のコラールには、スクロヴァチェフスキならではの響きがあって、やっぱり5番は鉄板ですね。ヘ(^o^)/

続きを読む