N響定期Cプログラム 庄司紗矢香:ベートーヴェンVn協

今日はNHKホールでN響定期Cプログラムを聴いてきました。お目当てはヴァイオリニストの庄司紗矢香さん。曲は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 ニ長調(作品61)です。

プログラムノーツによれば、このVn協、初演時の評判は芳しくなかった、とか。前後の脈絡が薄い、平凡な楽節の繰り返し、などなど。そのうえ、管弦楽の発言権が大きいため、ソリストにとっては難しい割に目立たない。となると、なかなか演奏されないというのも納得です。実際、僕も聴くのは初めてでした。

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忙中閑あり 都響第633回定期演奏会(Bシリーズ)

イベント準備でテンテコ舞いの日々ですが、今日の仕事が順調に片付いたので、諦めていた都響のコンサートに出かけることができました。(^_^;)

  • マリー・シェーファー:「マニトウ」(精霊)
  • チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
  • ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲

現代音楽の間にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲という変則的なプログラムですが、矢野玲子(やの・りょうこ)さんのヴァイオリンを堪能させていただきました。

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小林研一郎とオーケストラへ行こう!!

『小林研一郎とオーケストラへ行こう』(旬報社)

晩飯の材料を買いに駅前のスーパーへ行ったとき、たまたま近所の本屋さんを覗いたら、新刊書のところにこの本が並んでしました。

コバケンさんの語り下ろしたような文章と、可愛らしいイラストで、オーケストラとクラシック音楽(といってもオーケストラで演奏する交響曲などに限定されますが)の魅力と楽しみ方が紹介されています。

【書誌情報】書名:小林研一郎とオーケストラへ行こう/著者:小林研一郎/出版社:旬報社/発行:2006年10月刊/定価:1600円+税/ISBN4-8451-0993-X

読響&ロジェストヴェンスキー ショスタコーヴィチ交響曲第1番ほか

東京芸術劇場

今日は、読売日響マチネーシリーズで、午後から池袋の東京芸術劇場へ。先月の定演と同じゲンナジー・ロジェストヴェンスキーの指揮で、オール・ショスタコーヴィチ・プログラムです。

  • ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 op.10
       休憩
  • ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.99
  • ショスタコーヴィチ:バレエ「ボルト」op.27から 「間奏曲」「官僚の踊り」「馭者の踊り」

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読売日響 第452回定期演奏会/ボロディン交響曲

サントリーホール大ホール

金曜日、読売日本交響楽団の第452回定期演奏会をサントリーホールで聴いてきました。ボロディンの交響曲第1番から第3番まで全部いっぺんに演奏してしまうという珍しいプログラムです。

  • ボロディン:交響曲第3番 イ短調
  • ボロディン:交響曲第1番 変ホ長調
         休憩
  • ボロディン:交響曲第2番 ロ短調

ちなみに、ボロディン(1833-87)は、民族楽派「ロシア5人組」の1人。本業は医学博士だったそうです。

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ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲を初めてナマで聴いてきました

モルゴーア・クァルテット ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全曲演奏会プログラム

友人から譲ってもらったチケットで、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を初めてナマで聴いてきました。
演奏は、モルゴーア・クァルテット。今日と明日(午後2時からと午後6時半からの2回公演)、それに27日の5公演で全15曲を一気に演奏してしまおうという全曲演奏会の第1回公演です。

プログラムは、順番通り。(^_^;)

  • 弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 op.49
  • 弦楽始終箏曲第2番 イ長調 op.69
       休憩
  • 弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 op.73

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都響第631回定期演奏会 デプリースト指揮:プロコフィエフ「イワン雷帝」他

東京都交響楽団第631回定期演奏会(チラシ)

都響第631回定期演奏会のために、久しぶりに上野の文化会館へ。ほんとは12日のサントリー定期だったのですが、仕事の都合で今日に振り替えをしてもらいました。オール・プロコフィエフのプログラムです。

 プロコフィエフ:組曲「キージェ中尉」 作品60
 プロコフィエフ:オラトリオ「イワン雷帝」 作品116

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後半シーズンは

今年前半は、都響+読響+新日+日フィルつの4つの定期演奏会を申し込んだほか、単発で東フィルや東響、N響にも足を運んだ結果、月に8コンサートなどという“あり得ない”状況になったうえ、今日はブルックナー、明日はショスタコーヴィチ…というヘビーなプログラムが並んで、いささかコンサート疲れしてしまいました。

ということで、後半は、都響と読響の定期演奏会(どっちもサントリーホール)で我慢することにしました。(^_^;)

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米タワーレコードが倒産

アメリカのタワーレコードが倒産。日本のタワーレコードは別会社だから、とりあえず関係ない。しかし、クラシックは、デジタル圧縮は音質をとってみてもまだまだ聞けたものじゃないし、曲の長さからみてもダウンロードは実用向けでない。それだけに、ポピュラーその他の売り上げ減少でCD販売店が苦しくなると、クラシックのCDまで買えなくなるので、正直困る…。

米タワーレコードが破たん、ネット配信に押され(読売新聞)

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S席での聴き方を忘れてしまった…(^_^;)

都響スペシャル

18日、朝からの鬱陶しい雨の中、サントリーホールで、都響スペシャル 大野和士×都響 “火の鳥”を聴いてきました。プログラムは

モーツァルト:交響曲第31番 ニ長調「パリ」 K.297(300a)
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77
《休憩》
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年全曲版)

指揮は大野和士さん、ヴァイオリンのソロは庄司紗矢香さん。

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日フィル第582回定期演奏会 ラヴェル:ダフニスとクロエ

日本フィルハーモニー交響楽団第582回定期演奏会

木曜日、サントリーホールで日本フィルハーモニー交響楽団の第582回定期演奏を聴いてきました。プログラムは以下のとおり。

  • 野平一郎:オーケストラのための《トリプティーク》<日本フィル・シリーズ第40作、世界初演>
  • ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》全曲

指揮は、日フィル正指揮者の沼尻竜典氏、合唱は東京音楽大学。コンサートマスターは日フィル・ソロコンサートマスターの扇谷泰朋氏。

「ダフニスとクロエ」は、これまで組曲版は聴いたことがありますが、全曲版は初めて。プログラムノーツには、「全曲やって夜明けの場面になるのと、いきなり夜明けの場面から入ってくるのでは、印象が全然違う」という沼尻氏の言葉が紹介されています。ということで、はたしてどんなふうに違うのか、全曲版だと合唱が入るので、それがどんな雰囲気を醸し出すのか、それも楽しみでした。

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ますますショスタコーヴィチに興味がわいてきました

音楽之友社:作曲家◎人と作品シリーズ/千葉潤『ショスタコーヴィチ』

音楽之友社からでている「作曲家◎人と作品シリーズ」の、千葉潤『ショスタコーヴィチ』を読み終えました。出版されたのは昨年4月。ショスタコーヴィチの評伝は、ヴォルコフの『証言』などもあって、これまでも読んでみたいとは思いつつ、結局、まとまったものはこれが初めて。あらためて自分の不勉強を痛感。

で、読み終わったところでの一番の感想は、これは“ショスタコーヴィチを歴史の中で聴いてみる”ことが必要だなぁというもの。交響曲は交響曲、弦楽四重奏曲は弦楽四重奏曲というジャンル別の聴き方でなく、年代を追って、交響曲と弦楽四重奏曲、その他の作品の横の繋がりを考えながら、聴いてみないと、本当にショスタコーヴィチの作品は分からないのではないか、ということを強く感じました。これまで、あまり弦楽四重奏曲は好きではなかったのですが、少しじっくり聴いてみようかなという気持ちになりました。

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現代音楽って… 読売日響第450回定期演奏会

土曜日、またまた夕方からコンサートへ。出がけにチケットを出そうと思ったら、チケットがない…! 一瞬ぎょっとしましたが、そのとき引っ張り出したのは都響定期のチケットの入った封筒。落ち着いてみれば、今日は都響ではなく、読響定期。落ち着いて探してみたら、チケットはちゃんと封筒の中に入っておりました。(^_^;)

ということで、またまたサントリーホールへ(最近、サントリーばっかりになっております)。今日のプログラムは、全部現代音楽。4曲中3曲が日本初演、残り1曲は2006年度の読売日響委嘱作品ということなので、これもほとんど初演でしょう。僕は、マーラーやショスタコーヴィチをよく聴きますが、現代音楽となると…ねぇ。武満徹の曲ではいつも寝たおしているので、はたしてどうなることやら、期待半分、不安半分、ともかく目新しいもの好きということで出かけて参りました。

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のりのりヤルヴィ 日フィル第581回定期演奏会

日本フィルハーモニー交響楽団第581回定期演奏会 ネーメ・ヤルヴィ指揮 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」他

木曜日、日本フィルハーモニー交響楽団の第581回定期演奏会でサントリーホールへ。プログラムは、以下のとおり。指揮は、日フィル客員主席指揮者のネーメ・ヤルヴィ。

 バーバー:弦楽のためのアダージョ
 グリーグ:4つの交響的舞曲
   ≪休憩≫
 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 “革命”

メインの「革命」は、この曲にしてはめずらしく、ドラマチックな演奏。それが押しつけがましく聞こえないところが、ヤルヴィの実力というところでしょうか。とくに印象に残ったのは、第3楽章。もともと「祈り」のイメージを含んだ楽章ですが、スターリンの専制支配の犠牲者にたいする深い“鎮魂”の思いが伝わってくるようでした。

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シェーンベルク:グレの歌 東響第537回定期演奏会

25日、日曜日、サントリーホールで、大友直人指揮によるシェーンベルク「グレの歌」を聴いてきました。「グレの歌」を生で聴くのは初めてだったので、期待して出かけてきました。

ホールに入ってまず驚いたのは、オケの人数の多さ。サントリーホールの舞台は、確かにそんなに広くはありませんが、その舞台からこぼれ落ちそうなぐらいにぎっしり椅子と譜面台が並べてあって、マーラー以上と言われているのはなるほどだなぁと思いました。

で、演奏の方ですが、生で聴くのは初めてなので、ただただそのスケールのでかさに圧倒されるばかりでした。フルート8なんていう演奏は初めてだし、ヴァイオリンは第1、第2あわせて40人? それを2つどころか3つにも、4つにも分けて演奏するし、バス・トランペットとか、コントラバス・トロンボーンなんていうのの音を初めて聴きました。(^_^;)

音楽的には、第1部は、ワーグナー風に始まり、第3部にはいると、マーラー風かなと思っているうちに、無調的な部分が出てきたりして、けっこう楽しめました。シェーンベルクも、こんなだと大丈夫なんですけどねぇ… (^_^;)

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アルブレヒト/ブルックナー交響曲第8番 読売日響第479回名曲シリーズ

読売日響第479回名曲シリーズ ゲルト・アルブレヒト指揮ブルックナー交響曲第8番

3日連続サントリーホール。今日は、ゲルト・アルブレヒト&読売日響によるブルックナー交響曲第8番です。

えっと、プログラムです。(^_^;)

 ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(ノヴァーク版)

会場に着いてから気が付いたのですが、こんな曲を「名曲シリーズ」でやっていいんでしょうか? ふつう「名曲シリーズ」っていったら、モーツァルトとかベートーベン、チャイコフスキーでしょう。会場で「今日は休憩がありません」と係の人がアナウンスしていると、「なんで?」とか「なんか長い曲やるみたいよ」とか…。う〜ん、こんなんでブルックナーの、それも8番なんかやってもいいんだろうか、とちょっと不安になりつつ、2階席へ。

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