「壊れる前に」のウニさんから、ミュージカル・バトンをいただいたところで、自宅のPCが壊れたため、すっかり遅れてしまいました。
●コンピュータに入っている音楽ファイルの容量
1.29G。これって多いのか少ないのか、どっちなんでしょう? この前、遅ればせながらmp3プレーヤーを買ったので、あれこれCDを読み込ませてみたのですが、<1>音質が悪すぎる、<2>メモリが1Gしかなく、頻繁にファイルを入れ替えないといけないので面倒。ということで、結局、またMDに戻ってしまいました。(^^;) したがって、HDD内の音楽ファイルは増えそうにありません。
●最後に買ったCD
ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団/チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番《悲壮》(UCCG-3312/4)――1960年にロンドンとウィーンで録音されたムラヴィンスキーの銘盤。演奏はもちろんですが、西側で録音されたため、ムラヴィンスキーのCDとしてはめずらしく、音質が非常にいい。チャイコフスキーの曲はどうしても甘くなりがちですが、こんな渋い演奏もあるのだということを知り、感動してます。
●今聞いている曲
現瞬間は、音楽は聴いてませんが、今日聴いたのは、同じくムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団/ショスタコーヴィッチ:交響曲第10番(1976年3月、レニングラード・フィルハーモニー大ホールで録音)。このCDは、クラシック音楽を聴き始めた最初の頃に買ったもの。録音には不満がありますが、演奏はピカイチです。
●よく聞く、または特別な思い入れのある5曲
う〜む、5曲と言われると、難しい…。ということで、こだわりのある演奏を5つ上げたいと思います。
- ギュンター・ヴァント指揮、北ドイツ放送交響楽団/ブルックナー:交響曲第9番――2000年11月のヴァント最後の来日コンサートのライブ録音。チケットはとっくに売り切れていたのですが、たまたまネットで知り合った人に貴重な1枚を譲っていただき、1晩だけ聞きに行くことができました。
- ピエール・ブーレーズ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ブルックナー:交響曲第8番――朝比奈隆、ギュンター・ヴァントとはまた違ったブルックナーを初めて知った1枚。ブーレーズのマーラー・シリーズも必聴のCDです。
- ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》――1947年、フルトヴェングラーがドイツ国内復帰をはたした最初の演奏会という、言わずもがなの超有名な歴史的銘盤。60年近く前の演奏ですが、いま聴いてもものすごく新鮮で情熱的。もともと《運命》という曲自体あれこれやるとあざとくなる作品ですが、この演奏は、余計な脚色はいっさい排しつつ、しかし、自ずと内側から沸き上がってくるものに突き動かされるような感動を味わわせてくれます。
- 内田光子/シューベルト:ピアノ・ソナタ集――シューベルトのピアノ・ソナタ、即興曲などCD8枚にわたるチクルス。内田光子という演奏家を初めて知り、シューベルトのピアノ曲というものがこんなに奥深いことも初めて知ったCD集。それまで、もっぱら交響曲や協奏曲しか聴かなかったので、一気に音楽の世界がひろがった感じでした。
- フィリップ・ヘレベッヘ指揮、コレギウム・ヴォカーレ/J.S.バッハ:マタイ受難曲――それまでバッハは全く聴いたことがなかったし、そもそも第9やマーラーの交響曲を除けば、《歌》の入る曲はどちらかというと嫌いだったのが、まったく一変させられました。これを聴いてから、バッハ・コレギウム・ジャパンの公演やミシェル・コルボの来日公演など、すっかりバッハの受難曲に魅せられています。
ということで全部クラシックになりましたが、たまには他のジャンルの音楽も聴くので、クラシック以外から2枚だけ上げておきます。
- キース・ジャレット:ケルン・コンサート――大学4年のときに、友人がテープに録音してくれて、初めて聴いたキースのアルバム。他にもキースのアルバムはたくさん持っていますが、やっぱり一番こだわりがあるのはこれ。
- 中森明菜:歌姫<スペシャル・エディション>――酒やら何やらで、ボロボロになってしまった感のある中森明菜ですが、歌わせたら、山口百恵に次ぐのは、やっぱり彼女をおいて他にないでしょう。(^^;)
ということで、本当なら最後にバトンを渡す人を5人上げないとダメなんですが、そういう相手もおらず、僕のところに届いたバトンはこれにて打ち止め…ということにしたいと思います。お許しください。
壊れる前に…: ミュージカル・バトン