久しぶりのコンサート 東フィル・オーチャード定期

東京フィルハーモニー交響楽団プログラム(2008年9月号)

9月に入ってようやくオケの夏休みも終了し、久しぶりのコンサートに昼から渋谷Bunkamuraに出かけてきました。

今日は東京フィルハーモニーの定期演奏会。本来は、若杉弘氏が振る予定だったのですが、「体調不良(急性膵炎)のため9月一杯の入院」とのことで、ベルギー生まれのロナルド・ゾルマンが指揮することに。若杉さんのブルックナー、というのが今シーズンの東フィル定期を選んだ理由の1つだったのですが、ともかく1日も早い回復を願っています。

  • プフィッツナー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 op.34
  • ブルックナー:交響曲第4番 「ロマンティック」 WAB.104(ノヴァーク版)

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ようやく手に入れました!!

週刊コミックバンチ(2008年9月5日号)
新連載マンガ「蟹工船」(「週刊コミックバンチ」2008年9月5日号から)

見つからん、困った、困った…と、雨の中、あっちこっちと探し回って、ようやくK寺駅前のちっちゃな書店で、「週刊コミックバンチ」(新潮社刊、定価280円)を手に入れました。(^_^)v

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ラジオ・オーストラリアが『蟹工船』ブームを紹介

オーストラリアの放送局ラジオ・オーストラリアも、「アジアとつながる」という番組で、『蟹工船』ブームを取り上げたようです。「復刊されたマルクス主義小説が日本のベストセラーのトップに」と題して、同放送局のホームページに公開されていました(8月15日付)。

日本文学専攻の研究者との対談なので、『蟹工船』ブームを格差の拡大やワーキングプアの増加と結びつけて論じるだけだったこれまでの海外の論評記事とはちょっと趣が違っています。

Reprinted Marxist book tops Japan's best seller list – Radio Australia

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昨日のお買い物

飯守泰次郎指揮ベートーヴェン交響曲全集(フォンテック)神尾真由子デビューアルバムPRIMO

昨日は携帯のmicroSDカードだけでなく、いろいろと買い込んできました。その1つが、この2枚のCD。

左は、飯守泰次郎さん東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団を振ったベートーヴェンの交響曲全集。2002年に発売されたもので、新ベーレンライター版にもとづく全曲演奏としてすでに定盤ともいえるものです。

右は、昨年(2007年)のチャイコフスキー国際コンクールで優勝した神尾真由子さんのデビューアルバムPRIMO。初めてのCDといいながら、チャイコフスキーやメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲にしないところがユニークかも。

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おめでとう 日本ソフトボール優勝だ?!!!

アメリカを破って金メダルを獲得した日本チーム(NHKの放送から)
アメリカを破って金メダルを獲得した日本チーム(NHKの放送から)

オリンピック・ソフトボール決勝で、日本チームが3-1でアメリカを破り、ついに金メダルを獲得しました。ヽ(^o^)/

予選、延長9回までもつれ込んだ昨日の準決勝、そして決勝と3度たたかって、ついにアメリカチームを破りました。
上野投手は、昨日、準決勝、3位決定戦(これも12回の延長)と、1日で318球を投げぬいて、また今日も完投しました。すごいですね?。

本当におめでとうございます。

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シンガポール紙でも『蟹工船』取り上げられる

東京女子美大の島村教授がブログで紹介(Prof. Shima's Life and Opinion : シンガポールでも「蟹工船」現象を報道)されていますが、シンガポールの英字紙「ストレーツ・タイムズ」に、日本のワーキングプア問題と『蟹工船』ブームにかんする記事が掲載されました。

ということで、インターネットを探してみると、その記事が見つかりました。こちら↓です。

'Working poor' issue proves a page-turner – The Straits Times

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“帝大教授の戦災日記”

昨日の「東京新聞」(2008年8月15日付)夕刊の文化欄に、音楽評論家の東条碩夫氏が、「帝大教授の戦災日記」と題して、父上である東条健二・東京帝国大学名誉教授の戦時中の日記のことを書かれている。

手帳にびっしりと書き込まれていて、東京大空襲の様子も非常に詳しく記してあるそうで、碩夫氏は「焼夷弾攻撃にいつ襲われるかも分からない状況下にもかかわらず細かい観察をしているところは、学者ならではの几帳面さかも知れない」と述べておられる。

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ロイターが『蟹工船』ブームの記事を配信

ロイターが東京発で、小林多喜二『蟹工船』のブームについて記事を配信しています。曰く――

 1929年に書かれたマルクス主義者の小説が、日本のベストセラー上位に上がっている。それは、世界第2位の経済大国での雇用不安と所得格差の拡大を反映している。……

ロイター配信記事の全文はこちら↓。
Japan economy angst boosts sales of Marxist novel – Reuters

いちおうのヘッポコ訳をのせておきました。

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ラテンのノリだぜ!! ドゥダメル指揮ベネズエラ・ユース・オーケストラ

FIESTA - Simón Bolívar Youth Orchestra of Venezuela - Gustavo Dudamel

以前にも紹介したことのあるベネズエラの若き指揮者グスタヴォ・ドゥダメル率いるシモン・ボリバール・ベネズエラ・ユース・オーケストラの最新CD FIESTAです。

収録されているのはMexicoやVenezuuelaなど、ラテンアメリカの曲ばかりですが、最後にバーンスタインのMambo!が入ってます。こないだ東フィルが生真面目に演奏した曲ですが、YouTubeで見ると、シモン・ボリバール・ベネズエラ・ユース・オーケストラの演奏はノリが普通じゃありません。さすがラテン!!

You Tubeで見るなら↓これ。
YouTube – [11] Mambo! – New Year’s Eve Concert 2007 from Caracas

ということで、さっそく楽しみに聴いてます。(^_^;)

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出ました!! 祥伝社新書『小林多喜二名作集』

『小林多喜二名作集「近代日本の貧困」』(祥伝社新書)
『小林多喜二名作集「近代日本の貧困」』(祥伝社新書)

祥伝社から新書で『小林多喜二名作集「近代日本の貧困」』が出ました!!

「『蟹工船』だけじゃない…… こっちの多喜二もエキサイティング」という帯で、多喜二の小説・評論10編が収められています。

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本日のお買い物

雨宮処凜解説『蟹工船』(金曜日)『WordPress2.5でつくる! 最強のブログサイト』
金曜日刊・小林多喜二『蟹工船』(左)と『WordPress2.5でつくる! 最強のブログサイト』(右)

まず1冊目(左)は、最新版の小林多喜二『蟹工船』(金曜日刊)。(^_^;) 最新版だろうがなんだろうが蟹工船のストーリーが変わるわけはありませんが、注目は、雨宮処凜さん解説。とりあえず、彼女の解説だけ目を通しましたが、『蟹工船』がなぜいまの若者にうけるのかを、非正規で働く若者たちの生々しい実態を重ねつつ明らかにしていて、なかなか読み応えがありました。

2冊目(右)の『WordPress2.5でつくる! 最強のブログサイト』は、WordPress解説本の最新バージョン。WordPressの方はすでに2.6になっていますが、2.5でダッシュボードのデザインその他大きく変更されたので、これからWordPressを始めるという人には絶対お薦め。

もちろん、オイラのように、以前からWPを使っているが最新機能をよく理解していないというユーザーにも必須の1冊? これから読んで勉強します。(^_^;)

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都響スペシャル コンサートオペラ:トスカ

 ラ・スコーラ×都響 コンサートオペラ:トスカ

連休初日の20日、サントリーホールで、都響によるコンサートオペラ「トスカ」を見て(聴いて?)きました。プッチーニ作の「トスカ」は、画家のカヴァラドッシと歌い手のトスカ、それにトスカに横恋慕する警視総監のスカルピアが絡み合い、最後は3人全員が死んでしまうという、なかなかドラマティックなストーリー。

コンサートオペラということで、サントリーホールのステージの後ろ半分と、P席の部分を使って、簡単なオペラ用の舞台がつくられていました。第2幕の前半(カヴァラドッシが捕らえられて、拷問を加えられるところまで)を省きつつ、元テレ朝の朝岡聡のナビゲートで「トスカ」の世界を堪能しました。

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尾高忠明 バーンスタインを振る

東京フィルハーモニー交響楽団第756回オーチャード定期演奏会

先週の日曜日、渋谷のオーチャード・ホールで東フィルの定期演奏会を聴いてきました。今年はバーンスタイン生誕90年、ということで、尾高忠明氏がバーンスタインの「シンフォニック・ダンス」と「不安の時代」を振りました。(今年27回目のコンサート)

  • バーバー:弦楽のためのアダージョ op.11
  • バーンスタイン:ミュージカル「ウェスト・サイド物語」より “シンフォニック・ダンス”
  •    (休憩)
  • バーンスタイン:交響曲第2番「不安の時代」(改訂版)

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江波戸哲夫、マルクスを語る

日経新聞の話題ばかりで恐縮ですが、これも昨日の日経新聞夕刊にのっていたもの。

作家の江波戸哲夫氏が、「最近、日を置かずして会った複数の旧友が、揃ってマルクスの名を口にしたので、驚くとともに合点もした」と言って、マルクスと資本主義の限界?!について論じています。

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あの『SPA!』が『蟹工船』を取り上げていた!!!

『SPA!』2008年7月15日号

超軟派雑誌のあの『SPA!』でも、『蟹工船』ブームが取り上げられていました!!!

すっかり見逃していましたが、『蟹工船』を取り上げたのは、『SPA!』の先週号(7月15日付)の「大実験[あの噂!]は本当なのか!?」のコーナー。「『蟹工船』に共感できるか!?」と題して、3分の1ページほどの短い記事ですが、中味はぐっと濃いです。

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『創』8月号 『蟹工船』ブームを探る

『創』2008年8月号
『創』2008年8月号

月刊誌『創』8月号では、長岡義幸「ブームの『蟹工船』は実際どのくらい売れているのか」が、7ページにわたって『蟹工船』ブームをふり返っています。

『蟹工船』ブームについては、このブログでも詳しく追いかけてきましたが、新潮社の反応など詳しく紹介されています。

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雨宮処凜、資本主義の限界を論ず?!

『群像』2008年8月号

講談社の文芸誌『群像』8月号で、雨宮処凜さんが、評論家の森達也氏と対談をしている。森氏の議論は、盛り上げるためなのかも知れないがかなり挑発的(というか、決めつけ的で非生産的)だったが、雨宮さんの議論はしっかりしていておもしろかった。

たとえば冒頭、「プレカリアート」の運動について、森達也氏が「この運動が社会に何らかの影響を与えたというか、変えたという実感はありますか」と質問したのにたいして、雨宮さんは、こんなふうに答えて、この間の非正規雇用をめぐる運動の意義を強調している。

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爆笑問題 真面目に『蟹工船』を論ず

『週刊プレーボーイ』2008年7月28日号
爆笑問題が『蟹工船』を真面目に論じている『週刊プレーボーイ』2008年7月28日号

『週刊プレイボーイ』7月28日号(現在発売中)で、爆笑問題の2人が『蟹工船』について論じています。太田さんがいろいろとボケたりしながらなので、なかなか話が前に進まないのですが、なかなか興味深い議論が展開されています。(^_^;)

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爆裂 広上ショスタコーヴィチ!!

日本フィルハーモニー交響楽団第602回東京定期演奏会

金曜日の日フィル定期演奏会、広上淳一氏がタケミツ、プロコ、ショスタコを振るという、なかなか魅力のプログラム。仕事の関係で、はたして間に合うか? と心配しましたが、なんということもなく無事到着。しっかり堪能させていただきました。(^_^;)

  • 武満徹:3つの映画音楽
    • 訓練と休息の音楽――「ホゼー・トレス」より
    • 葬送の音楽――「黒い雨」より
    • ワルツ――「他人の顔」より
  • プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調
  •   休憩
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第12番 ニ短調《1917年》

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