今日の「朝日新聞」夕刊(7月20日付)の「金曜エンタ」欄で、映画「夕凪の街 桜の国」に主演した女優の麻生久美子さんが登場、こんなふうに語っています。この作品で、麻生さんは、昭和30年代初めの広島を舞台に、被爆者の女性・皆実を演じています。
「私には想像もつかない心の傷を抱えているのに、皆実は前向きでおちゃめでたくましい。『これだけは私がやりたい!』と、初めて思った役でした」
広島と長崎を訪れ、段ボール箱いっぱい資料を買い込んだ。読めば読むほど、自分の無知に腹が立ち、背負うものの大きさにおののいた。「理解することなど無理。知りたいと思うことが大切なんだ」。そう気持ちを切り替えて現場に臨んだ。