「灰と記憶」 鈴木邦弘写真展

「灰と記憶」 鈴木邦弘写真展

インターネットで偶然見つけたのですが、中国人強制連行の生存者と日本国内の労働現場や収容所跡の現況を撮影した作品だというので、27日(金)、仕事を早めに切り上げて、見に行ってきました。

鈴木 邦弘写真展「灰と記憶」
銀座ニコンサロン 1/16(月)?1/28(土)

作品の一部はこちらからも見ることができます。↓
http://www.aperture.org/store/portfolioreview.aspx#picks
左側の「Kunihiro Suzuki–Survivors:Forced Labor in Japan」をクリックしてください。
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新日本フィルハーモニー交響楽団第395回定期演奏会 ショスタコーヴィチ交響曲第4番他

金曜日、新年の仕事をたら〜〜と終えつつ、錦糸町へ。新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会に行ってきました。

  • 江村哲二:武満徹の追憶に≪地平線のクオリア≫オーケストラのための(世界初演)
  • ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 作品35
      (休憩)
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 ハ短調 作品43

指揮は大野和士さん、ピアノはシモン・トルプチェスキ、トランペットはデイヴィッド・ヘルツォーク。

今日のメインは、ショスタコーヴィチの2曲。会場で友人のD氏に「ピアノ協奏曲を生で聴くのは初めて」といったけれど、よく考えたら、交響曲第4番も生は初めて。いろんな意味で、ショスタコーヴィチは好きな作曲家なので、期待して会場へゆきました。

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上野≪響の森≫ニュー・イヤー・コンサート

今日は、午後から上野へ。文化会館≪響の森≫vol.20のニュー・イヤー・コンサートに行ってきました。飯森範親さんの指揮、東京都交響楽団の演奏で、チャイコフスキー・プログラムです。

 歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」
 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
   (休憩)
 交響曲第4番 ヘ短調 op.36

ソリストは、ロシアのアナスタシア・チェボタリョーワ。

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見てきました!! 「風と共に去りぬ」

風と共に去りぬ

今年最初の映画は、あの名作「風と共に去りぬ」。銀座のルテアトル銀座で見てきました。本編だけで上映時間4時間、途中休憩をはさんで、午前11時から午後3時半まで。たっぷり堪能させていただきました。m(_’_)m

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新年最初に聴いた曲

トラックバックネタです。
新年、最初に聴いた曲は、マーラーの交響曲第2番「復活」

エリアフ・インバル指揮、フランクフルト放送交響楽団、1985年の録音のCDです。最初から、ちょっとヘビーな作品でしたが、何枚かもっている「復活」のCDの中でもお気に入りの1枚です。

伊達でございます!:新年最初に聴いた曲は何でしたか? – livedoor Blog(ブログ)

来シーズンの定期演奏会はどうしよう…

そろそろ次のシーズンの定期演奏会を申し込む時期になってきました。どうしようかなぁ?

都響は、4月にデプリーストのブルックナー9番と2番。9月の「イワン雷帝」も楽しみ。
東響も、5月のショスタコーヴィッチ、6月のグレの歌、となかなか魅力的。
読響もなかなか面白そうなプログラム。バルシャイ指揮によるバルシャイ版マーラー交響曲第10番とか、アルブレヒトのブル8のほか、8月の名曲コンサートでの藤川真弓さんのヴァイオリンもぜひ聴いてみたいですね。
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都響スペシャル「第九」

26日月曜日、サントリーホールで「都響スペシャル」第九のコンサートを聴いてきました。プログラムは以下の通り。エグモント序曲が短いので、休憩なしで、第九に入りました。

ベートーヴェン:「エグモント」序曲 op.84
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」

それにしても、第九って、やっぱり不思議な曲ですね。散々聴いているはずなのに、やっぱりこの時期は第九を聴かないと一年が終わった気がしません。(^_^;)

この演奏会の前後はほんとにめちゃくちゃ忙しく、ぎりぎりまで、演奏会をパスしようかどうしようか迷ったのですが、聴きに行って良かった。仕事の忙しさもすっかり忘れて、たっぷり音楽を楽しませていただきました。

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マエストロ ジャン・フルネ ラストコンサート

ジャン・フルネ(月刊都響12月号から)

今夜の都響第618回定期演奏会は、都響名誉指揮者で現役最高齢の指揮者ジャン・フルネ氏のラスト・コンサートでした(厳密に言えば、明日の文化会館での公演が最後ですが)。サントリーホールはほぼ満席で、開演前から、普段と少し違った盛り上がりを見せていました。

プログラムは、以下の通り。

  • ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 作品9
  • モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
       ≪休憩≫
  • ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73

満場の拍手をうけて登場したフルネ氏は、ゆっくりと舞台中央へ。少し左足を引きずるようにも見受けられ、さらに足下を確かめるように指揮台にのぼられました。1曲目のベルリオーズの序曲『ローマの謝肉祭」は、フルネ氏のチャーミングな?演奏がぴったりの曲です。

2曲目は、フルネ氏の愛弟子ともいえる伊藤惠さんとのコンチェルト。ゆっくりとしたテンポで始まってゆきました。

休憩の後は、ブラームスの交響曲第2番。僕には、ブラームスの交響曲は明るい土色というイメージなのですが、それでも不思議なことに、どこかちょっともの悲しく、寂しくなるような要素が含まれていて、ブルックナーの交響曲のように陶酔した感情に引き込まれるということはないのですが、不思議と気持ちが惹かれるところがあります。それが、フルネ氏の引退コンサートにぴったりのように思いました。

あ〜、残念だなぁ…と惜しんでいるうちに、曲が終わると、本当に満場の拍手とブラボーの喝采がいつまでも続きました。

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読売日響第444回定期演奏会 ブルックナー交響曲第6番他

当日のチラシ

15日(木)、仕事を終えて、サントリーホールへ。ポーランド出身のスクロヴァチェフスキの指揮で、ブルックナーの交響曲第6番を聴いてきました。

  • スクロヴァチェフスキ:管弦楽のための協奏曲
  •       (休憩)
  • ブルックナー:交響曲第6番 イ長調

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仰木前監督逝く

オリックスの前監督、仰木彬氏が亡くなられました。今シーズン、現役で監督をやられていたのですから、本当に驚きました。

いろんなニュースを読んでみましたが、シーズン中から相当悪かった様子。強引な近鉄との合併劇で評判を落としたチームを助けようと、あえて自ら泥をかぶる覚悟で監督を引き受けられたに違いありません。葬儀は親族だけでおこなわれるとのこと。球団にたいする監督の気持ちが分かろうというものです。

監督のご冥福を心から祈念します。

前オリ監督 仰木彬氏死去(デイリースポーツ)
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岡本太郎「明日の神話」復元!

原爆投下をテーマにした岡本太郎氏の「明日の神話」が復元されました。縦5.5m×横30mの巨大壁画。来年7?8月に東京で公開されるとのこと、是非実物を見てみたいものです。

岡本太郎の壁画を復元 メキシコで放置された「明日の神話」(共同)

↓こっちが岡本太郎「明日の神話」再生プロジェクトのオフィシャルホームページ。修復作業の様子なども詳しく紹介されています。

岡本太郎 – 明日の神話オフィシャルページ [Hobo Nikkan Itoi Shinbun Partnership]
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ハルトマン「独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための葬送協奏曲」

Karl Amadeus Hartmann Funebre(ECM New Series 1720)

先日の新日本フィルハーモニーのサントリー定期演奏会で、ソリストのたっての要望で急遽演目を変更し、ハルトマンの「独奏バイオリンと弦楽オーケストラのための協奏葬送曲」が演奏されたということで話題になっていますが、それではと今日、新宿のタワーレコードでCDを買ってきました。
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「親切なクムジャさん」

親切なクムジャさん

日曜日、イ・ヨンエ様主演の最新作、「親切なクムジャさん」を見てきました。

児童誘拐・殺害の犯人として捕まったクムジャさん。事件の残虐さとともに、犯人の美貌に、韓国社会は大きな衝撃を受けます。やがて13年の刑を終えて、彼女は出所。外では、教会のみなさんが待ってくれていたのですが、それを冷たく無視して去っていきます。クールで、どこか世を捨てたみたいなところがあって、どこが「親切」なんだろう?と思ってみていくと、カットバックで、刑務所時代の彼女の様子が描かれます。

赤いアイシャドーに真っ赤なハイヒールで、颯爽と歩くイ・ヨンエ様の美しさ。刑務所の中での、模範囚としてひっつめ髪にしたお顔も素敵ですが、顔にかかる髪をかきあげ、煙草をくゆらす、ちょっと厭世的なイ・ヨンエ様の妖しい美しさも見事です。

さて、なんでイ・ヨンエ様、じゃなくて、クムジャさんが刑務所の中で親切だったかは、徐々に明らかになります。18年前の誘拐事件の真相は…? 犯人は? 刑務所時代の仲間を訪ねていくクムジャさんの目的は?

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都響第617回定期演奏会Bシリーズ ショスタコーヴィチ交響曲第1番他

昨夜は、サントリーホールで都響の定期演奏会を聞いてきました。2005-2006シーズンの第1回であり、「都響=デプリースト ショスタコーヴィチ・シリーズ」の第1回でもあります。
プログラムは

  • 武満徹:弦楽のためのレクイエム(1957)
  • モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364(320d)
  •    休  憩
  • ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 ヘ短調 作品10

僕にとって、この日のメインプログラムは、やはり休憩後のショスタコーヴィチの交響曲第1番。ショスタコーヴィチがレニングラード音楽院の卒業作品として書いたもので、全体で約45分という、ショスタコーヴィチにしてみれば短めの曲ですが、そこここにショスタコーヴィチ“らしさ”が表現されていて、堪能させていただきました。

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「理念」を失った政治

ちょうど最新作『新リア王』を読んでいることもあって、『現代』12月号に作家の高村薫氏が書いた「小泉改革という幻想」を読みました。

高村さんは、いまの政治家が、政治家として欠かすことのできないはずだった「理念」を持っていないことを厳しく批判しています。

 私が今回、「政治家」、それも80年代の政治家を小説に描いた最大の理由は、「人間にとってより良い生き方とは何か」「人間はどう生きるべきか」という、本来、政治家にとって根底にあるべき理想や理念を、80年代ぐらいまでの政治家はかろうじて持っていた、そして今日の政治家たちはまったく持っていない――という現実を書きたかったからです。

 今日の政治家たちには、「人間にとって幸せとは何か」といったような根底になくてはならない理念が完全に消失してしまっています。
 事実、いまの政治――小泉政権は、国民が求めていること、すなわち公共的利益を国民の安定した生活や、安定した未来につなげていくような決断や政治的過程を、ひとつも実現できずにいる。それは、本来政治家にとって何より不可欠である「理念」が、小泉さんをはじめとするいまの政治家たちに欠落しているからに他なりません。だから困る。

今回の総選挙の結果についても、高村氏は、「今回の選挙で小泉自民党政権に票を投じたのは、『いまのこの経済を立て直すためには、膨れ上がった国の債務を減らさなければどうにもならない」という願いというか、共通の認識が如実に反映された結果だと私は思います」と述べる一方で、にもかかわらず「小泉政権は発足以来、国債による赤字を毎年35兆円近くも増やし続けている」。ところが、郵政民営化のように、「多くの大衆が求めている社会の姿とは違うものを、さもそうであるかのように見せている」と厳しく批判。小泉首相は「政治に与えられた権力のなんたるかを理解していないのは明らか」「政治的な駆け引き、政局の中を泳ぐ、その中で勝った負けたという、いわゆる『戦国ゲーム』、そこに人生を見いだしている人ですから、およそ政治家ではない」との指摘は、なかなか本質を突いていると思います。

ほかにも、興味深い指摘がいろいろありました。
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新日本フィル第393回定期演奏会 ロクシン:交響曲第1番「レクイエム」

昨日の新日本フィルハーモニー交響楽団第393回定期演奏会は、ロシアン・プログラム。この日の目玉は、日本初演のロクシンの交響曲第1番。

  • ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 作品30
  • ロクシン:交響曲第1番「レクイエム」

ロクシン?なんて思いながら会場に行ったのですが、プログラム・ノーツによれば、1920年生まれのロクシンはモスクワ音楽院の卒業制作として発表したボードレールによる3つの管弦楽歌曲が「国の美学に反するとソ連作曲家同盟から批判」されたそうな。さらに、雪解け後には、ショスタコーヴィッチがその才能に驚嘆したらしいが、「仲間を秘密警察に売った」として自由主義者サークルからも排除され、結局、1987年に不遇のままこの世を去ることになったという。結局、2002年になって、彼が大戦中の強制収容所の犠牲者に捧げた作品がモスクワで演奏されたのが話題となり、ようやく注目され始めたということです。
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映画「ヴェニスの商人」

ヴェニスの商人(チケット)

原作ウィリアム・シェイクスピアの、言わずと知れた「ヴェニスの商人」ですが、マイケル・ラドフォード監督にかかると、こんなになるのか!と唸らされる作品です。(今年23本目)

ベニスの商人アントーニオ(ジェレミー・アイアンズ)は、親友のバッサーニオ(ジョセフ・ファインズ)が求婚するために金を貸すことにするが、あいにく彼の全財産は船の上。やむをえず、商売敵のユダヤ人シャイロック(アル・パチーノ)に頼むことに。シャイロックは、もし期限までに金を返せなければ保証人アントーニオの肉1ポンドをもらうという証文と引き替えに、金を貸すことを認めた。バッサーニオは、その金で、見事、金持ちの貴族の娘ポーシャ(リン・コリンズ)との結婚を果たすが、アントーニオの船が難破し、借金が返せなくなる。日頃、アントーニオから「ユダヤ人」「異教徒」と蔑まれていたシャイロックは、証文どおり、アントーニオの肉1ポンドを要求し、裁判に訴える……。

ヴェニスは商業でなりたっている都市であり、何よりも契約を守ることが「正義」とされていた。それゆえ、期限までに金を返せなかったのだから肉1ポンドを寄こせというシャイロックの訴えを、頭から退けることができない。誰もが、シャイロックの勝ち、アントーニオはこれでお終いだと思ったとき、ポーシャ扮する若い法学博士が見事な裁きを申し渡し、アントーニオが救われることはあまりにも有名。

しかし、そう単純にいかないところが、この映画のすごいところ。(以下、ネタばれあり…っていても、筋はもともと誰もが知っていることなのですが)

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沖縄の海を守れ!

エロ・テロリストのインリン・オブ・ジョイトイさんが、沖縄の海を守れ!とアピールされています。

それにしても、彼女のブログは面白いですねぇ?。以前には、「女の子がセクシーで目標のある自立した人生を生きる為には平和と自由と平等が必要」とアピールされてましたし。M字開脚を見たい訳じゃないですからね…。(^^;)
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読まねばなるまい…

高村薫『新リア王』上高村薫『新リア王』下

今日、早めに仕事を終えて、ぷらっと紀伊國屋書店に立ち寄ったら、ありゃりゃ?? 出ちゃいましたか…。

怒れる作家・高村薫さんの最新作『新リア王』。『晴子情歌』(2002年、新潮社)の続編で、晴子の息子・彰之が、今度は、青森県の自民党代議士であり、福澤一族の長、そして彰之の実の父でもある榮と対決することに。
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新日本フィル 第391回定期演奏会/ブラームス:ドイツ・レクイエム

金曜日、錦糸町で、新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を聴いてきました。今回は、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」。生でドツレクを聴くのは初めてなので、楽しみにして行ってきました。

ブラームス:ドイツ・レクイエム 作品45
指揮:ミヒャエル・ボーダー/ソプラノ:カテリーナ・ミューラー/バリトン:石野繁生/合唱:晋友会合唱団/合唱指揮:清水敬一/演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

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