区教委が率先してやっていた 足立区学力テスト不正

学力テスト実施中に、校長が指差しして誤答を生徒に指示していた足立区ですが、実は、区教委が学力テストの問題用紙を事前に校長会で配布していたことが明らかに。

足立区は、前年の東京都の学力テストで23区中最下位だったとか。区教委がこんなことを考えるんだから、校長がテスト中に不正をやるのも当たり前ですな。文字通りの「反面教師」。

学力テスト 足立区教委、事前に配布 問題一部 校長会で「扱い任せる」(東京新聞)

続きを読む

次期「つくる会」教科書は自由社から

扶桑社から見捨てられた「新しい歴史教科書をつくる会」が、次の教科書を自由社から出版することを発表。自由社は『月刊 自由』という雑誌を出しているところのようだけど、詳細不明。

次期の教科書、自由社から出版 つくる会が発表(朝日新聞)

続きを読む

扶桑社教科書を受け継ぐ「育鵬社」が設立

「教科書改善の会」(改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会=代表世話人・屋山太郎)によると、扶桑社の教科書を受け継いで発行する新会社「育鵬社」が、8月1日に設立。同社は扶桑社の100%子会社。

教科書改善の会 育鵬社・片桐社長のあいさつ
教科書問題:「教科書改善の会」が発足、「育鵬社」の発行支援へ(毎日新聞)

続きを読む

往生際の悪さでも非教育的 足立区学力テスト

足立区の学力テストでの不正行為。区教委の調査に、先生が「校長に指示された」と言っているのに、校長と副校長は「記憶はない」、主幹は「言ったかも知れない」という曖昧な答弁。

不正行為そのものが非教育的ですが、問題が発覚したあとの往生際の悪さでも、とても生徒の手本にはなりません。

校長ら6人が誤答を合図、事前演習は6校 東京・足立区(朝日新聞)
校長、学力テスト中の児童に指で正答教える…東京・足立区(読売新聞)

続きを読む

続報 足立区の学力テスト不正

昨日の「毎日新聞」の報道に続いて、今朝の「東京新聞」にも、足立区の学力テストで不正が行なわれていた、との記事が報じられています。こんどは、テスト中に、校長が生徒の机の間を歩いて、間違っている答えを指差した、というもの。また、2005年の試験問題を丸写ししておいて、2006年のテスト前に、「過去問」として生徒にやらせた事実も発覚。

この学校は、2005年は足立区内の72の小学校中44位だったのが、2006年には一気に1位になっていたそうです。

学力テストの結果を公表し、学校選択制を実施、学校の予算も学力テストの結果によって配分、という、東京でも「先進的」な「学校改革」ですが、なんとも御立派なことで、としか言いようがありませんね。(-_-;)

校長主導学力テスト不正 足立区の公立小 昨年の試験、誤答指さす(東京新聞)
足立・テスト不正 成績が学校評価に直結(東京新聞)

続きを読む

教育的配慮に欠けた学力テスト

足立区の小学校で、学力テストの採点から障害を持つ児童を無断で外していたことが明らかに。

足立区といえば、学力テストの結果によって学校への予算配分を決めるということで有名ですが、そんなことをやれば、こういう事件をまねくことは最初から分かっていたこと。なんともいやはや、まことに教育的なテストですねぇ…。

学力テスト:障害持つ児童の答案を採点から除外 足立区(毎日新聞)

続きを読む

沖縄県議会、全会一致で「集団自決」意見書を決議

検定によって高校歴史教科書から沖縄戦の「集団自決」にかんする軍の関与が削除された問題で、沖縄県議会が、全会一致で検定撤回を求める意見書を採択。沖縄では、すでに41市町村のうち37市町村議会でも決議がおこなわれています。

沖縄は、もちろん自民党が与党の県。そこで全会一致で意見書が採択されたというのが重要です。

県議会「集団自決」意見書可決 本会議、全会一致(沖縄タイムス)

続きを読む

儀礼だからこそ「思想・信条」にかかわるのでは?

入学式や卒業式で、「日の丸」にむかって起立したり、「君が代」を歌わなかったとして、再雇用を取り消された裁判で、東京地裁は、原告敗訴の判決。

裁判長は、「式典で起立、斉唱することは儀礼的な行為」だから「思想・良心の自由を侵害するものではない」といっていますが、たとえば、偶像崇拝を禁止する宗教があるように、儀礼には、一人ひとりの思想・信条や良心がともなうものです。それを「儀礼的行為だから関係ない」といって片づける無神経さに唖然とします。不当判決であり、無能判決でもあります。

「君が代」斉唱の職務命令は合憲、初の司法判断…東京地裁(読売新聞)

続きを読む

靖国DVDは文科省の研究委託事業に選ばれなかったのか?

日本青年会議所がつくった靖国DVD「誇り」。問題の発端は、共産党の石井郁子議員がこのDVDが文部科学省の研究委託事業に採用されたことを取り上げたことでした。

これにたいし、日本青年会議所は、会頭名による「(社)日本青年会議所(以下日本JC)の近現代史教育プログラムに対する国会での質問並びに一部の報道について」(以下「一部の報道について」)で、「DVDアニメ「誇り」が認定になったのではありません」と弁解しています。

はたして、このDVDは文科省の研究委託事情に選ばれたのか、選ばれなかったのか? 結論から言えば、日本青年会議所自身がDVD「誇り」をふくむ「近現代史教育プログラム」が文部科学省の研究委託事業に採択されたと宣伝していました。つまり、DVD「誇り」が文科省の研究委託事業に選ばれていなかったのだとしたら、最初に日本青年会議所が靖国DVDを学校現場に持ち込もうとウソをついたということであり、逆に、文科省の研究委託事業に選ばれていたのだとしたら、「様々な誤認・誤解を生んでいる」などと言いつつ、ウソをついて言い逃れをはかったということになります。

どっちに転んでも、日本青年会議所はウソをついている訳で、教育だの誇りだのいう資格がそもそもあるのか、ということが問われるのではないでしょうか。

続きを読む

沖縄で、「集団自決」軍命令削除に抗議集会

沖縄では、誰もが知っている問題。文書が残っていないから、軍の命令はなかった、などと言っても、誰も納得しません。

教科書検定意見の撤回を求め「頑張ろう」を三唱する参加者=9日午後、那覇市の県民広場(琉球新報)

「集団自決」軍命削除に抗議 3500人、撤回要求(琉球新報)
集団自決「軍関与」削除意見 修正撤回を 元学徒隊ら署名求め訴え(琉球新報)
歴史 消させない/真実 次の世代へ(沖縄タイムス)

続きを読む

公立小中校舎、4328棟が大地震で倒壊の恐れ

学校校舎の耐震化が遅れていることは、以前から指摘をされていましたが、耐震診断の結果、「倒壊の恐れあり」とされた得に危険なものだけでも4300棟以上あることが判明。

公立小中学校校舎、4328棟が大地震で倒壊のおそれ(朝日新聞)

続きを読む

日本青年会議所「靖国DVD」のシナリオを読んでみた

日本共産党の石井郁子議員の国会質問で明らかになった日本青年会議所の「靖国DVD」(「近現代史教育プログラム『誇り』」)。そのシナリオを読んでみました。

靖国神社で2人が語り合う内容の日本青年会議所作製のDVD「誇り」(しんぶん赤旗)

プログラムの進め方では、日中戦争については「当時中国は内乱状態にあり日本が中国の内乱に利用され、支那事変は仕組まれた戦争であったことを中心に説明する」、対米開戦についても「戦争を避けようとした内閣の努力も虚しくアメリカの最後通牒によって戦争が始まったことなどを重点的に説明する」などと強調されており、靖国神社・遊就館の展示そっくりの内容です。

日本青年会議所は、「様々な誤認・誤解を生んでいる」「過去の戦争を肯定するものでも、軍国主義を賛美するものでもありません」と弁解に努めていますが、事実にも反するし、結論として、あの戦争は「自存自衛の戦争だった」「アジア解放の戦争だった」と子どもたちに教え込もうという意図は明白です。

↓DVDのシナリオをふくむ「近現代史教育プロジェクト」の資料はこちらから。
近現代史教育プロジェクト(日本青年会議所)

靖国DVD/推進の日本青年会議所会頭/審査機関メンバーに/石井議員追及(しんぶん赤旗)

続きを読む

学生・生徒の自殺が増えている…

警察庁の調べで、2006年の自殺者が9年連続で3万人を超えたことが明らかに。

全国的には1.2%減少したが、19歳以下は2.5%増。とくに小学生が7人から14人に倍増、中学生は22.7%増、さらに「学校問題」が動機だというものが28%増というのは、異常としか言いようがありません。

学生・生徒の自殺最悪 886人『学校原因』28%増(東京新聞)

続きを読む

扶桑社、「つくる会」と絶縁、八木秀次氏ら新たな執筆陣で教科書発行へ

「新しい歴史教科書をつくる会」が、これまで、「新しい歴史教科書」を発行してきた扶桑社から絶縁され、新たな発行元を探すことを発表。他方、扶桑社は、「日本教育再生機構」理事長の八木秀次氏や、屋山太郎氏、三浦朱門氏などによる新しい執筆陣で、教科書発行を続けることに。

ま、教科書攻撃の「主役交代」で、執筆陣の入れ替えがおこなわれるということです。

つくる会、別の発行元探す 「教科書改善の会」も発足へ(産経新聞)

続きを読む

『新しい歴史教科書』の継続発行は扶桑社に断られたらしい

「新しい歴史教科書をつくる会」のニュースによると、扶桑社から発行されてきた『新しい歴史教科書』と『新しい公民教科書』の出版継続について、2月26日に同社から回答があったそうだ。

回答の中身は公表されていないが、「この回答に基づき、教科書の継続発行について引き続き協議していく」というのだから、実際のところ断られたということだろう。

続きを読む

犬山市教育委員会の言い分

今日、文部科学省による「全国学力テスト」が実施された。全国の自治体のなかで、愛知県犬山市はテストに不参加。その理由は、「競争によって学力向上を図ろうとする考え方は、豊かな人間関係のなかで人格形成と学力の保障に努めてきた犬山の教育理念と相いれない」というもの。本当にそのとおりです。

43年ぶりの全国学力テスト実施 愛知・犬山の小中校だけは通常授業(東京新聞)
[解説]全国学力テスト 不参加の学校なぜ(読売新聞)

続きを読む

入学2日目に、新1年生のクラス替え?!

世田谷区で、入学したばかりの1年生が、入学式の翌々日に、はやくも3クラスから2クラスに学級替えになったというニュース。

転出する生徒の確認ミスが原因で、81人で3クラスと思っていたのが、80人なので2クラスになってしまったということです。しかし、他の道府県なら30人学級、35人学級なので、81人が80人になっても3クラスに変わりがありません。東京都だけがいまだに40人学級なために、こんなことになった訳です。

続きを読む

教科書検定 沖縄戦の集団自決は日本軍の「強制」でなかった?!

文部科学省の教科書検定で、沖縄戦の集団自決について「日本軍の強制」の記述に検定意見がつき、修正が求められることに。

しかし、軍が自決を命じなかったのであれば、いったい何のために手榴弾を配ったというのでしょうか?

沖縄戦集団自決「強制」記述に修正意見 教科書検定(朝日新聞)
“集団自決に軍関与”を削除(NHKニュース)
文科省、沖縄戦通説に「待った」=教科書検定(時事通信)

続きを読む