中川経済産業大臣が、関西電力美浜原発3号機のタービン配管破断事故を「人災だ」と言っているそうですが、それなら関西電力の報告を鵜呑みにして管理は「適切」としていた政府も共犯というべきでしょう。
政府は関西電力に、関西電力は下請け会社に――原発の安全管理は全部“丸投げ”というのが日本の「安全」の現実です。
美浜原発、国は管理「適切」と評価…関電の報告鵜呑み(読売新聞)
美浜事故の責任明確化する 経産相、人災と明言(共同通信)
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中川経済産業大臣が、関西電力美浜原発3号機のタービン配管破断事故を「人災だ」と言っているそうですが、それなら関西電力の報告を鵜呑みにして管理は「適切」としていた政府も共犯というべきでしょう。
政府は関西電力に、関西電力は下請け会社に――原発の安全管理は全部“丸投げ”というのが日本の「安全」の現実です。
美浜原発、国は管理「適切」と評価…関電の報告鵜呑み(読売新聞)
美浜事故の責任明確化する 経産相、人災と明言(共同通信)
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美浜原発第3号機の配管破損事故ですが、関西電力自身の管理指針に照らしても、すでに13年も前に取り替えなければならなかったのを、これまで一度も検査せず、放置していたことが明らかになりました。
「検査漏れ」ということがメディアで大きく報道されていますが、「漏れ」るもなにも、そもそも管理指針を作ってもそれにしたがって検査しないのだから、たまたま「漏れ」たというような問題ではありません。
年金保険料の納付期間が足りないために年金を受け取れない人が40万人もいることが明らかになりました。納付期間25年で、これに少しでも足りないと払い込んだ保険料は、事実上“掛け捨て”になってしまいます。そのため転職、結婚、再就職などの度に手続きが必要なのですが、社会保険庁がそれを知らせてくれる訳でもなく、そのまま未払いとなり、気がついたときには納付期間が足りないということになるということが後を絶ちません。その点で、国庫負担で基礎年金を保障し、その上でたとえ納付期間が1年でも、各自が収めた保険料に応じて年金額を上乗せするという制度の方が合理的だといえます。
実は、関西電力は、今年6月に、11カ所の火力発電所で3000件以上の検査データのねつ造などをしていたことが発覚しました。安全管理の体制に、根本的な問題がありそうです。
産経新聞は、1990年に点検箇所をリストアップした際、当時点検を請け負っていた三菱重工は「関電の承認をうけながら点検箇所を決めた」と主張していると報道。
美浜原発事故 点検個所「承認受けた」 三菱重工、関電側と食い違い(産経新聞)
他方、現在の点検調査の下請け会社「日本アーム」が、すでに1999年に、今回事故で破損した配管が検査対象から漏れていたことを把握していたとも報道。ここでも微妙な食い違いを見せています。
全国の輸血事例の総数に比べたら、80件というのは本当にわずかな出来事なのでしょう。しかし、輸血が信頼できないとなると、かなり深刻な事態と言わざるをえません。
共同通信の配信記事によれば、関西電力は、6年前の調査で危険性を知っていたにもかかわらず、これまで点検してこなかったようです。関電は「点検対象から漏れていた」と言っていますが、本当にそうなのか、社内での「事故隠し」はなかったのか、徹底した真相解明が必要です。
どうやら復水配管が老朽化して破れ、そこから高温高圧の水蒸気が漏れ出たようです。タービン建屋が建てられて28年間、配管の点検は一度も行なわれていなかったということです。「原発は安全」と言いながら、こういう基本のところの点検ができていなかったというのは呆れてしまいます。
関西電力の美浜原発で、タービン建屋内の蒸気漏れ事故が発生。2次系冷却水なのでとりあえず放射能漏れはなく、また原発自体も自動停止したため、それ以上の被害は起こりませんでしたが、運転中の原発での死亡事故は、1999年9月の東海村のJCO「臨界」事故以来です。
まだ第1部の座談会(橘木俊詔、刈谷剛彦、斎藤貴男、佐藤俊樹の4氏による)を読んだだけですが、中身はかなり面白い感じです。
座談会のテーマの1つは、「結果の平等」と「機会の平等」の問題です。いわゆる「構造改革」論議の中で、しばしば戦後日本は「結果の平等」を重視するあまり効率が悪くなった、これからは「機会の平等」こそ重視すべきだという議論が出されますが、そもそも「結果の平等」と「機会の平等」は、そんなに二律背反的、排他的な関係にあるのか? ということです。座談会メンバーのなかでも、橘木さんは「結果の平等」(としての所得格差の問題)を重視し、佐藤氏は、「機会の平等が保障されていれば、結果がいくら不平等でもかまわない」と言い切るということで、一見するとまっこうから意見が対立しているように見えるのですが、座談会の中で非常に興味深い視点が指摘されています。
暑い気持ちは分らないではありませんが、「立秋」なのに暑いというのは間違いです。
「立秋」というのは、いよいよ「これから秋の気配が立つ」という意味。だから、ちょうどいまが暑さのピークだということになります。「立秋」なのに暑いんじゃなくて、「立秋」だからこそ一番暑いのです。
ちなみに、「立秋」を過ぎると、それ以後の暑さは「残暑」ということになります。
「立秋」でも厳暑、都心で33日間連続の真夏日
「立秋」の7日、関東地方は朝から厳しい暑さに見舞われ、東京・大手町では、午前9時29分に気温が30度を超えた。7月6日から途切れていない「真夏日」は、これで連続33日間となった。
気象庁によると、高気圧が広く日本列島を覆っており、猛暑はしばらく続く見込み。同庁が観測を始めた1876年以降、東京都心の連続真夏日の最長記録は37日間(1995年)だが、担当者は「このぶんだと、今年は記録を更新しそう。暦の上では秋でも、暑さ対策には十分な注意を」と話している。(読売新聞)[8月7日12時36分更新]
静岡県の浜岡原発(中部電力)で、アルカリ骨材反応のデータを偽造したという内部告発があったことが明らかになりました。真偽を含め、今後が注目されます。
台風11号が昨夜四国に上陸し兵庫県を通り日本海に抜けました。
この台風、台風になったのが昨日の正午で、今朝6時には熱帯性低気圧になったということで、寿命はわずか18時間。これは、寿命の短い台風の記録になるのでは?と思って調べてみたのですが、 記録は1974年の台風29号で、わずか3時間だったそうです。
「朝日」8/1付に、大手進学塾「市進学院」(本部・東京)による中学生2万人(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、山梨)の意識調査の結果が報道されています。記事の中から、面白そうなデータを紹介すると
●今の日本はよい社会だ
そうは思わない | 59.7% |
---|---|
そう思う | 8.7% |
どちらとも言えない | 31.6% |
中国の楽器「二胡」が税関で差し止められることが増えているそうです。その理由は、ニシキヘビの皮が使われていて、ワシントン条約で国外持ち出しに許可証が必要なため。それを知らずに中国で購入して、そのまま日本に持ち込もうとするケースが増えているそうです。
読売新聞の調査で、83%の人が老後の生活に不安を抱いているということが明らかになりました。といっても、これだけなら誰もが知っていること。注目されるのは、
ということで、自民・公明も民主も、マスコミも“社会保障財源は消費税しかない”というのがまるで既定路線のように突っ走っていますが、国民の間ではまだまだ決着はついていません。
女子高校生の5%は、セックスを強要された経験のあるという調査結果が出ています。相手の男はというと、恋人36%、知り合い35%、友だち30%。「未遂」13%を含めれば、およそ5人に1人は、望まない形での性行為を強要された経験をもっているということになります。
前に、『少女たちはなぜHを急ぐのか』(高崎真規子著、NHK出版生活人新書)の感想として、「こんなに愛してくれるなら、申し訳なくて」など、“受け身”のsexが多いと書きましたが、そのことを考えると、その周囲には「セックスを強要された」という自覚のないまま、受け入れてしまっている生徒もかなりいる可能性があります。また、男の側の「強要した」ことについての調査・研究ということもますます必要ですね。
たとえ恋人同士であっても、望まない性行為の強要は「性暴力」だ――このことを、女性も男性も明確にすることが大切です。
今日の朝日新聞の夕刊に、作家の陳舜臣氏が面白いことを書いています(「六甲随筆」)。曰く、
――日本でも使用された『儀鳳暦』の撰者であった李淳風(602?670)にかこつけられた『六曜』(大安、友引、仏滅など)は、本場の中国では散々な不評だった。
――江戸時代、幕府の天文方がつくり、京都で注を施し、発行された正式な暦には「大安、友引などの六曜は記入されていない」。そして、「民間の暦の出版は厳禁されていた」。
――だから、江戸時代の庶民は、大安や仏滅は知らなかったはずである。
では、いつ広まったのかといえば、明治時代になって暦の出版が自由になってからだというのです。大安や仏滅、友引は、「昔からの伝統」と思われていますが、実は意外と歴史が浅かったんですね。驚きました。
1億5千万円を輸送中の警備員が、現金輸送車ごと“乗り逃げ”して、行方をくらませたそうです。
最近はコンビニなんかにも現金自動預払機が置かれ、銀行も現金輸送を丸ごと警備会社に委託するようになって、あっちこっちで警備員が現金を運んでいるのを見かけます。それだけに、いつかはこんな事件が起こるんじゃないかと思っていました。