またまた買ってしまいました

左巻健男『水はなんにも知らないよ』(ディスカヴァー携書)

新書戦争のまっただ中に、「ディスカヴァー携書」という新しい新書が創刊されました(「携書」というのは、“携帯できる書籍”というような意味でしょう)。

左巻健男『水はなんにも知らないよ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)。薄いブルーの表紙に、帯には「徹底検証 まん延するニセ科学にだまされるな! 」の文字。著者の左巻健男氏は、昨年ブルーバックスから出版された『新しい高校理科の教科書』シリーズの編著者の1人で、阪大の菊池誠さんなどと一緒に、科学リテラシー(などというと難しいけれど、早い話が「ニセ科学」を見抜ける力をつけよう、ということ)を広める活動をされている方です。

ということで、またもや買ってしまいました。
これから、風呂の中で読みます。(^_^;)

続きを読む

とりあえず買ってみました (^_^;)

『シリーズ 現代の天文学<1>人類の住む宇宙』(日本評論社)

ぷらぷら本屋へ寄り道したら、こんな本が並んでいました。

日本天文学会の創立100周年記念として出版されたもの。綺麗な表紙と、昔、「天ちゃん」だった血が騒ぎ、つい買ってきてしまいました。(^_^;)

続きを読む

大型恐竜の化石、兵庫県で見つかる

丹波地域で見つかった大型草食恐竜の肋骨とみられる化石(手前)=3日午後、兵庫県三田市の県立人と自然の博物館(産経新聞より)

日本海が生まれたのは2200万年前だと言われているので、この恐竜が闊歩していた時代は、まだ日本“列島”は誕生する前、ということになります。

まるごと一匹の大型恐竜の化石が見つかったら、いいですねぇ。ぜひ一度、現物を見てみたいものです。(^_^;) ←いちおう昔、地学部だったので。

白亜紀の大型恐竜の化石発見、本格発掘へ 兵庫(朝日新聞)
「20年追い続けた」在野の研究者ら興奮(神戸新聞)
丹波地域で発見された恐竜化石について(兵庫県立人と自然の博物館ニュース)

続きを読む

まん延するニセ科学とたたかう

忙しくてすっかりエントリーが遅くなってしまったけれど、18日の夜に、NHK教育の視点・論点という10分間番組で、阪大の菊池誠という先生が「まん延するニセ科学」というテーマで、なかなかおもしろいことをしゃべっていました。

NHK「視点・論点」菊池誠氏

「血液型占い」とか「マイナスイオン」、「ゲルマニウム」、さらに「ゲーム脳」、「水の結晶」(正しくは「水からの伝言」というらしい)などなど、まことしやかにテレビや雑誌でとりあげられるけれども、科学的な裏づけ、根拠のまったくないニセ科学。これがどうして流行るのか、というお話です。

続きを読む

ここ数年のうちに水が流れた跡? 火星のクレーターで発見

NASAの観測で、火星のクレーターの内側で、ごく最近に水が流れた跡と思われる溝が発見されました。

NASAのページを見ると、この溝は1999年や2001年の写真には写っていません。これが本当だとすれば、ここ数年のうちに液体としての水が火星の表面に存在したという世紀の大発見になります。

↓これがNASAのホームページの記事。
NASA – NASA Images Suggest Water Still Flows in Brief Spurts on Mars

水が最近流れた跡か=火星クレーターで発見?米探査機(時事通信)

続きを読む

アマチュア天文家が、重力レンズによる星の変光を観測

彗星・新星の発見者としても有名なアマチュア天文家の多胡昭彦氏が、カシオペア座の11等級の恒星が7等級まで明るくなったのを発見。スペクトル観測などから、爆発現象などは起きていないと判断され、重力レンズ効果によるものと推定されている。

重力レンズは、アインシュタインの一般相対性理論から導かれる現象の1つ。地球と遠方の天体とのあいだに、たとえばブラックホールのように巨大な質量を持つ天体がはさまることで、その重力によって遠くの天体の光がゆがめられ、ちょうど凸レンズで光が焦点に集まるように、地球に集まって届くようになるもの。

それにしても、わずか3000光年先の恒星と、地球とのあいだに、いったいどんな天体が通りかかったんでしょうねえ。やっぱりブラックホールなんでしょうか?

近い星で重力レンズ効果 岡山の男性が発見(東京新聞)

続きを読む

読み終わったのだが…

ジェームズ・D・ワトソン『DNA』下(講談社ブルーバックス)

前に「読み始めた」と書いたジェームズ・D・ワトソンの『DNA』。下巻では、ヒトのゲノム解読から、DNAによる人類の起源史、DNAと犯罪捜査、さらに遺伝病と遺伝子治療の問題などが論じられています。

その中で、いちばん議論を呼びそうなのが、病原遺伝子の探索と遺伝病の出生前診断の是非、それに遺伝子治療の可能性をめぐる議論でしょう。

続きを読む

素粒子論の歴史

仕事の関係でいろいろ探していたら、こんな記事を見つけました。「しんぶん赤旗」日曜版の2004年10月10日号に載ったものです。

記事全体は、「素粒子物理最前線」ということで、宇宙の誕生と物質・反物質の「対称性の破れ」を取り上げたものですが、そのなかで、京都大学の益川敏英氏(京大名誉教授)が、「小林・益川理論」を思いついた頃(1964年)の素粒子論をふり返って、こんなふうに述べられています。

続きを読む

酸素入りウォーターの効果、確認されず

酸素入りウォーターなるものが、「疲れがとれる」などといって人気なのだそうですが、効果を調べた論文では、効果は確認されなかったことが明らかに。

だいたい、胃や腸から水に溶けた酸素が体内に吸収されるのか? という根本的なところが疑問。「元気が出る」と思って飲めば、普通の水でも元気が出るかも知れないし…。

人気の「酸素入り水」に効果なし? 国立健康・栄養研(朝日新聞)
続きを読む

惑星の定義 ただし太陽系についてのみ

結局、冥王星を「惑星」の定義から外すことで、こんご惑星が増え続けることを避けた、ということですが、この定義は、実は、「太陽系の惑星」の定義でしかありません。太陽系以外の恒星の惑星については何も定義していない訳で、その意味では、非常に便宜的なものだといえます。

冥王星を惑星から除外、太陽系8惑星に 国際天文学連合(中日新聞)

続きを読む

冥王星は「格下げ」?

「自己の重力で球形を保つ」というのは、物理的に自ずと決まってくる基準ですが、それに対して「主要な天体」というのは主観的。はたして客観的な基準になりうるのでしょうか?

惑星数、一転8個へ 冥王星「格下げ」 IAUが修正案(朝日新聞)

続きを読む

冥王星が惑星でなくなるかも…

8月にチェコで開かれる国際天文学連合(IAU)総会で、惑星の定義を検討することに。新しい定義によっては、冥王星が惑星の条件からはずれる可能性も。
でも、もし冥王星が惑星から外れたら、せっかく覚えた「スイキンチカモク、ドッテンカイメイ」が無駄になるなぁ…。

国際天文学連合:惑星とは? 「定義」総会で議決へ(毎日新聞)

続きを読む

富士山頂の気象データ途絶える…

東京新聞の夕刊をみて、びっくりした記事。富士山頂測候所での自動観測装置が2系統とも故障し、5月2日以降、データが入らなくなったそうです。

富士山は単独峰のため、世界的にみても、高度気象の観測にはもってこいの場所なのです。そのデータが途絶えてしまった、というのは由々しき事態。大至急復旧作業に取りかかるのはもちろん、このさい、無人化についても見直し、安定的に観測が続けられるような態勢を整えてほしいと思います。

富士山測候所の観測装置 メーン2系統が故障(東京新聞)
続きを読む

南極に隕石の巨大クレーター?

とくれば、やっぱり映画「遊星からの物体X」(ジョン・カーペンター監督、1982年、米)。

調査のためとか言って、うっかり掘り返して、へんな宇宙生物とか出てきたらやだなぁ… (^_^;)

「遊星からの物体X」(ユニバーサル映画)

南極に巨大クレーター、海洋生物9割絶滅の隕石跡?(読売新聞)
続きを読む

難しい… 佐藤勝彦『アインシュタインが考えた宇宙』

佐藤勝彦『アインシュタインが考えた宇宙』

出張中におもしろい話を聞いたので、ひさびさに宇宙論にかんする本を買ってきました。ビッグバン宇宙国際研究センター長の佐藤勝彦氏の最新著『アインシュタインが考えた宇宙』(実業之日本社、2005年12月刊)。

続きを読む

見えるか? しぶんぎ座流星群

1月4日早朝に、しぶんぎ座流星群が極大を迎えます。

しぶんぎ座は、現在はうしかい座の一部となって存在しない星座ですが、ペルセウス座流星群(8月)、ふたご座流星群(12月)と並ぶ「3大流星群」として有名です。極大時間が短いのが特徴ですが、今年はちょうど日本の深夜(午前2時?3時)にあたり、しかも月はないと、絶好の条件。この時間の前後に、北東の空(りゅう座)を中心にして流星が流れる様子を見ることができるかも知れません。

晴れるといいなぁ? o(^-^)o ワクワク ←元天文ファン

しぶんぎ座流星群(2006年1月4日早朝極大):国立天文台